==================================食品安全教育研究所発行=

■■  同じクレームを繰り返さないために
■■■                  2015年2月14日発行 
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おはようございます。河岸です。
 クレームの報道合戦は収まったようですが、今回の報道をきっかけに
みなさんの工場の従業員教育、クレーム対策はいままでよりも真剣に
取り組んでいますか、再度確認してみる必要があると思います。

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 同じクレームを繰り返さないために
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再発防止策は、どこまで真剣に対策を取るかです。

 クレームが発生すると、とかく担当者の性にしてしまいます。
担当者は、「チェックする時間は無い」とか、「機械が古いか
らしょうがない」とか、「その日は担当が休みだったので他の
人が作業した」等といいわけをしてしまいます。
 お客様へのクレームの調査改善の報告は、同じようなミスを
防ぐ対策を取ってから48時間以内の報告が基本です。クレー
ムの対応策を考えて、実際に現場まで落とすところまでが48
時間以内です。
 一つの例で考えてみます。「レトルト殺菌の商品が膨れてい
た」というクレームで対応策を考えてみます。レトルト商品が
膨らむのは、殺菌不足、殺菌していない場合が考えられます。
未殺菌の商品を殺菌した物と考えてそのまま出荷してしまった
という場合がこれに当たります。

 

48時間以内、一週間以内、一ヶ月以内に出来る事を

 再発防止策を考えるときに、直ぐ出来ること、中期で出来る
こと、長期で出来ることに分けて考えます。それ以上時間がか
かるときは、工場を新設するときのアイデアに取っておいた方
が、いいと思います。直ぐ出来ることを考えてみます。
 チェック表を殺菌担当者と包装担当者の相互チェックをする
ようにする。いままで一人で行っていたチェックを工程の前後
の担当者で、チェックし合うのが一番早い対応です。一人より
二人の方の、確認の方がいいのですが、あまり人数が増えると
責任が分散してしまいます。
 一週間以内で出来ることを考えます。殺菌することによって、
色が変化するか、物性の変化する荷札を台車に付けます。その
荷札が変化していれば、殺菌が済んでいることになります。
 長期で考える場合は、包材に殺菌が済めば、色が変化する包
材を使用することです。そうすることに依って一パック一パッ
クの殺菌されていることが確認できるようになります。
 新工場での改善を考えるときは、殺菌前の台車をおく場所と、
殺菌後の台車をおく場所が、一緒にならないように工場の製品
の流れで置き場所が確保できるように設計します。 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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