==================================食品安全教育研究所発行=
■
■■ クレームの受付からの流れについて
■■■ 2014年12月12日発行
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おはようございます。河岸です。
まるか食品株式会社でやきそばに虫が混入した事の対応で工場
の操業を対応が取れるまで停止すると発表がありました。
http://www.peyoung.co.jp/
食品工場のクレームの発生をゼロにすることは非常に困難なも
のです。すばらしい管理を行っている工場でもクレームの発生率
は0.1PPM(1000万パックで製造しクレームが1件の発生)には
なかなか出来ないものです。
クレーム対策を考えるときに、クレームが発生したときのお客
様に対する対応、再発防止策を同時に考え、24時間以内に、お客
様対応を行い、48時間以内に製造場所の初期対応を終わらせ、お
客さまに報告すべきです。
携帯電話にカメラが付き、誰でも手軽に異物等のクレーム写真
が撮れるようになりました。撮った写真はネット上に簡単にアッ
プされ拡散されます。「臭い物に蓋」の対応では無く、透明性を
持った対応が必要なのです。
虫の混入であれば、混入した虫が工場内のモニタリング装置に
捕獲されたことが無い事が重要です。
蠅であれば、直近一ヶ月蠅が捕獲されていない事、シバンムシ
であればフェルモントラップに捕獲されていない事、ゴキブリで
あれば、歩行昆虫のモニタリング装置に捕獲されていない事が必
須になります。
クレーム発生後に工場のモニタリング装置に捕獲されていれば
工場での混入は否定する事は出来ないのです。
モニタリング装置の捕獲数に対する処置が決められているかの
再確認が必要です。
大型蠅、ゴキブリ、シバンムシ等が捕獲された場合は、徹底し
た対策が必要になります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・食品工場で便利な備品
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22?_encoding=UTF8&node=16
青いラップなど便利な備品です。
・食品工場の参考になる本
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102
・中食・外食で参考になる本
http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22
====================================================
★☆ ====================
クレームの受付からの流れについて
===========================
クレームの受付からの流れについて
1 クレームの受付
2 クレーム受付表記入
3 原物の回収
4 原因分析
5 再発防止策検討
6 お客様への報告
7 クレーム受付表の記入終了
8 毎週の報告
では 項目に従って詳しくお話したいと思います。
1 クレームの受付
大学ノート等に発生日、時間を記入する。
クレームは電話で入るのが一番多いです。クレームの電話は
誰もとりたく有りませんので、つい担当者に回してしまいます。
しかし、電話は回されると、かけた方が二次クレームになっ
たりしまいますので出来れば、クレームは、始めに電話をとら
れた方が、初めの受付をされることをお勧めします。クレーム
を受け付けたら、受付簿に記入し、電話に出る可能性のある方
は、毎日見られた方がいいと思います。再度お客様から問い合
わせがあったときの対応が必要になる場合があります。
2 クレーム受付表記入
クレームの受付表を記入する →帳票が必要です。
関係者へメールで一報を同胞配信する。
最近は皆さん携帯電話を持っています。受け付けた本人が気
が付かない対応が必要な事もありますので、クレーム等につい
ては、関係者に同胞で配信することをお勧めします。休日に携
帯電話のメールが鳴っても迷惑にはならないと思いますので
受け付けた時点での、配信が基本となります。
3 原物の回収
24時間以内の回収が基本です。
クレームの原物は、24時間以内の回収が基本です。つい担
当者が不在、休日、土日、深夜、等々の理由で時間をかけてし
まいますが、クレームは時間が勝負です。
相手にクレームを起こしているのに、いい会社と思ってもら
えるか、やっぱりクレームを出しても仕方ない、会社と思われ
るかの違いがこの一報からの動きになると思います。
4 原因分析
再発防止策を考えるための原因分析を行います。原物回収で
原物が有りますので、関係者とケンケンがくがくと原因を考え
てください。
5 再発防止策検討
直ぐ出来ること、直ぐ出来ないことがあるのできちんと分類
して考える。
お金がかかるので、出来ませんとは言えません。時代が変化
してきていることを再度認識する必要があります。
6 お客様への報告
現場で直ぐ出来ること、少し時間がかかる対策について十分
な対策を、練って、直ぐ出来ることを実施してから報告する。
→ ここまでが48時間以内です。
7 クレーム受付表の記入終了
この時点で関係書類を、工場長に確認をもらいファイリング
する
8 毎週の報告
毎週月曜日先週のクレーム実績、問題点を報告する。
毎週の報告が大切です。月曜日の朝、火曜日の朝と定期的
に関係者が集まる時間を決めて、先週の問題点を話すといいです。
クレームはゼロを目指します。
でもクレームに真剣に取り組む事が一番必要です。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
|