==================================食品工場の工場長の仕事とは==

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■■　　　　燻煙剤を使用してもいいか

■■■　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００９年１０月２５日発行　

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おはようございます。河岸です。

日経BPネットの連載です。

第25回　おいしい豆腐を選ぶために　

鍋でスカスカになる豆腐

　秋風が吹いてくると鍋がおいしい季節になります。

どんな鍋でも定番の食材は、白菜と豆腐でしょうか。

よく煮えた豆腐を食べると体が温まります。

続きはこちらから　↓↓↓↓↓

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20091019/189510/

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今週のお勧めの本です。

ハチドリのひとしずく いま、私にできること (単行本)

辻 信一 (監修)

今自分が出来る事を

　南アメリカの先住民に伝わるお話です。非常に短いたった１７行のお話

です。

　環境問題を考えるとき、そして人生の中で自分が置かれている立場を

いいわけになにもしない人まですべての人に読んで頂きたいお話です。

　「どうせヒラの私が一生懸命仕事してもなにも変わらないよ」「偉い人に

言ってください」「私はぺーぺーだから」偉い人が仕事をしなければ世の

中はなにも変わらないと言う方は多い物です。

　でも、自分が出来る事を自分から進んで行わなければ世の中は変わら

ないと思います。

　「蜂のひとさし」にならなくても、たったハチドリのくちばしから落ちるひと

しずくでも世の中を変えることは出来ると私は思っています。

　是非、このお話を様々な人に読んで頂きたい物です。

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★５個です。

ジーパンをはく中年は幸せになれない (アスキー新書) (新書)

津田 秀樹 (著) 　

心理学から見ると納得することも

　心理研究家の方が書いた本です。様々な事例を心理学的な立場から解

説してくれています。

　「権威が命令すれば人は殺人さえ行うのか」人の命さえ奪いかねない不

正を上から命令されたときに人は行ってしまうのでしょうか。

　個人の良心は集団の中で「上から命令された」「責任は自分にない」と

いう状態の中で簡単に抑えられてしまいます。

　結果として、食品偽装などの事件を個人では行わない方が平気に集

団の中で行ってしまうのです。

　「いや自分はそんな事はしない」と思っているかたも多いと思います。

　「ところがそういうあなたもやってしまうのです」と心理学的には説明が

付いてしまうところが非常に怖いところです。

　なぜ、偽装をしてしまうのか、人間の心理から考えて見るのもおもしろ

いかもしれません。

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★５個です。

・食品工場の参考になる本　　

　　　http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102

・中食・外食で参考になる本　

　　　http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22

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　燻煙剤を使用してもいいか

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　読者の方から質問をいただきました。質問の有る方はメルマガのアドレ

スにそのまま返信して頂ければ、長文でも添付ファイルでも送れますので

是非、メールしてみてください。お待ちしています。

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ご意見、ご質問:

　ビン詰め食品製造の品質管理をしております。

　工場内での害虫数が減少しないためくん煙剤（バルサン等）を使用して

定期的な駆除を行なおうと計画しています。

　工場が稼動しない日の前日夕方に作業場内から原料資材類を全て出

したのち行ないます。

　くん煙剤は契約害虫駆除業者に確認し製品内に混入しても無害のもの

を使用します。

　翌日害虫が製品内に入らないように確認しながら、製品，原材料が触れ

る箇所等について洗浄をすることを考えています。

　しかし「工場周辺への除草剤」についての記事を拝見し、食品工場内で

くん煙剤による害虫駆除を行なうことに不安を感じました。

　くん煙剤による害虫駆除は食品工場では行なっていいのでしょうか。

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食器棚で考えてみます

　あなたの家の食器棚の中で虫が発生しているとします。食器だけを入

れている棚であれば虫が発生することは少ないのですが、食器棚の中に

食品を保管している方も多いので、保存していた食品に虫が発生してい

たとします。

　あなたは、食器棚の中でバルサンを焚きますか。バルサンでなくて、フ

マキラーのような殺虫剤を噴霧しますか。

　どうしても虫が発生して困るとしたら、まず食器棚の中の食品、食器を

すべて食器棚の外に出して、棚を洗剤を付けた布巾で綺麗に拭き取ると

思います。

　当然食器はすべて洗剤を付けて洗い、そして乾燥させ、食器棚に戻す

と思います。

　もし、食器棚の棚の木の中に虫が巣を作ってしまったら、棚を取り替え

るか、食器棚をすべて取り替えてしまいませんか。

　食器棚を置いてある、床、壁の中に巣を作ってしまえば、仕方ないの

で、初めて、壁に穴を開けて殺虫剤を噴霧すると思います。

　壁に穴を開けて殺虫剤を噴霧する時には、食器、食材は部屋の外に

出してから噴霧するはずです。

　噴霧が終わった後は、綺麗に拭き上げてから食器棚を戻すと思います。

　しかし、食器棚自体の中には決して殺虫剤を噴霧することはないと思

います。

工場の中で考えて見ます

　ペストコントロール業者の中には、安易に殺虫剤を噴霧する業者もあ

ります。

　私がスーパーのバックヤードの厨房の衛生管理を行っているときにも、

早朝厨房に行ってみると、前日、殺虫剤が噴霧されていて、厨房の中

で異臭が漂っている場合もありました。

　床にはゴキブリなどの害虫の死骸が多数ありました。

　もちろん、厨房の作業台、厨房の備品などは外に出すことなく、食材も

厨房に置いたまま殺虫剤が噴霧されていました。

　食品工場の中も同じです。ペスト業者は、噴霧は無害だと説明してくれ

ます。確かに、非常に微量であり、たとえ食器についても人体に直ぐに害

がでるとは思えません。

　しかし、自分の家の食器棚の中では行わない殺虫剤の噴霧を工場の中

で行っていいかどうかは疑問に思いませんか。

　私は、食品工場の中で殺虫剤を噴霧していいのは、壁の中に巣を作って

しまい、壁の隙間の中をどうしても殺虫しなければならないときに限って行

う事が出来ると思います。

　水溶性の殺虫剤で、排水溝にしか飛沫しない物であれば排水升に撒くこ

とは可能だと思います。

　「殺虫剤を撒いた後に綺麗に洗浄すればいいじゃないか」と言われる方も

いると思います。殺虫剤が綺麗に取れるくらい洗浄するのであれば、洗浄を

しっかり行えば、殺虫剤を噴霧する必要はないと思いませんか。

　噴霧が必要な場合は、壁の中、床の中などと言った洗浄が出来ない場合

のみに限るのが筋だと思います。

　家の食器棚と同じ考え方が必要だと思います。

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。