==================================食品工場の工場長の仕事とは==
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■■ 温度計の校正点数について
■■■ 2009年11月29日発行
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おはようございます。河岸です。
11月もあと二日です。年賀状の準備は出来ていますか。忘年会を重ねると
あっというまに年が明けそうですね。
日経BPネットの連載です。是非コメントも残してください。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090430/150091/
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今週のお勧めの本です。
勝ち負けから降りる生き方 (単行本(ソフトカバー))
二神能基 (著)
「幸せな生き方」を見つけるために
ニートの方を支援されている方が書いた本です。
「仕事に集中しないで遊んでいるばかりいるなんてけしからん」職場の
上司は若い社員をつい怒ってしまいます。
仕事に集中して、仕事だけしていれば自然に家庭が持て、家がもて、
生活できた時代がありました。
仕事だけに集中していた日本が生んだヒーローは「資産世界一」「宇宙
旅行をする」と宣言した若者を育ててしまいました。
モーレツサラリーマン、エコノミックアニマルと言われた日本人は何を生
み出したのでしょうか。
結局返すことの出来ない負の遺産を作り上げてしまったのではないで
しょうか。
「勝ち組」になって得た物はなんだったのでしょうか。
毎日、朝気持ち良く起きて。朝ご飯を食べて、家族と生活する。こんな
普通の幸せの生き方は「負け組」なんでしょうか。
勝ち負けにこだわらない生き方が「幸せな生き方」に繋がる事を教えて
くれる一冊です。
人生に悩む前に是非読んでください。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4492223002
★5個です。
・食品工場の参考になる本
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102
・中食・外食で参考になる本
http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22
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温度計の校正点数について
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読者の方から質問をいただきました。
質問の有る方はメルマガのアドレスにそのまま返信して頂ければ、長文
でも添付ファイルでも送れますので是非、メールしてみてください。
お待ちしています。
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ご意見・ご感想:
おはようございます。
清涼飲料水の工場で品質管理の仕事に従事しているものです。
いつも、上司と共にメルマガを拝見させていただいております。
さて、先日のメルマガで温度計の校正についてありましたので追加で
質問させてください。
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/kousei95.htm
温度計を校正する場合1点では校正しないと思うのですが、通常何点
くらいで校正するのが良いのでしょうか。
弊社では、2点〜多いもので8点くらいまで様々な点数が設定されて
います。
基本的には使用温度帯で設定しているので、温度帯が広いと点数も
多くなります。
大体5℃から10℃刻みで設定し、温度を読む時は機差を加味して記
録します。
しかし先日、測定点数が多いのではないか、また先日の質問者様と
同様誤差範囲内であれば機差は読まなくて良いのではないかという話
が出ました。
もう何年も今のスタイルでやってきていて、特に指摘も受けた事が無
かったので戸惑っていたところです。
また、担当者間で機差の読み方に差があることも今回発覚しました。
例えば、10℃の時に機差が-0.1℃、20℃の時の機差が-0.2℃だった
場合、25℃といった中間付近の機差の読み方がバラバラでした。
機差の読み方については、社内で統一すればいいと思ってはいるので
すが、実際はどうするのが一般的なのでしょうか。
ご回答のほど、よろしくお願いいたします。
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通常は一点校正
質問者の方の工場はかなりしっかりされている工場だと思います。
一般的には温度計の校正は、毎日温度計を使用する前に使用する温
度帯の一点で行います。
冷却温度を測定する温度計であれば10℃前後。
加熱温度を測定する温度計であれば80℃前後で行います。
両方に使用する温度計であれば両方行った方がいいと思います。
一般的には、日常の校正は多くても二点で充分だと思います。
二点で校正して、10℃ではマイナス1℃、80℃ではプラス2℃と言った
状況になると、温度計自体の信頼性が薄れますので、修理が必要だと思
います。
通常は、低い温度帯も、高い温度帯も同じようにずれると思います。
温度計の読み方は同じである事
質問者の方の校正時に10℃の時に機差が-0.1℃、20℃の時の機差が
-0.2℃だった場合はどうするかという問題ですが、私は温度計の読み方は
一つの温度計で一つの読み方がいいと思います。
時計で考えて見ます。直ぐには校正できない時計の時間を読むときに、
0分から30分まではマイナス4分で、31分から59分まではマイナス6分
という風には読まないと思います。
詳しく調べると、実は31分からの時計の進み方が遅いかもしれません
が、そのような時計は校正では無く修理が必要だと思います。
温度計の場合は、校正する温度計が一番重要な測定温度帯での校正結
果を温度計に表示することが必要なのです。
冷却温度帯で使用する温度計であれば10℃の校正結果を優先します。
もちろん加熱温度帯の温度計であれば加熱時の温度帯での校正結果を
優先する必要があります。
温度計の使用目的を考えて校正を行う事が重要だと思います。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。