==================================食品安全教育研究所発行=

■■  工程内ふきとり検査について
■■■                  2015年11月14日発行 
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おはようございます。河岸です。
 現場に細菌検査担当の方が拭き取り検査にくると、アルコール
スプレーをコンベアーなどに吹きかける方がいます。拭き取り検
査は工程内の異常を事前に気がつくためのものです。
 現場の方に対する教育も必要なのです。
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 工程内ふきとり検査について
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●洗浄殺菌が確実に行われているか

 包装機も直接製品が触れる部分の洗浄殺菌が必要です。例え
ば横ピロー包装機の様に裸の商品が直接触れる部分は、作業開
始前に完全に洗浄殺菌されていることが必要になります。
 コンピュータースケールのバケットの様に取り外して、洗浄
殺菌出来る設備の場合は問題が無いのですが、横ピロー包装機
の様に製品の触れる部分が外せない場合は、どのように洗浄殺
菌を行うかを定めて置かなければならないのです。
 コンベアーの両端の回転部分の筒の中は、食品残渣が溜まり
やすくなるので注意が必要です。毎日洗浄後に取り外して乾熱
殺菌などで殺菌を行う事が必要です。
 作業開始前に、コンベアー、包装機を充分に稼働し、拭き取
り検査を行い、洗浄殺菌状況を確認します。ただし、コンベア
ー等は塩素殺菌、アルコール殺菌などが行われていると、拭き
取り検査時に、殺菌剤が効いてしまい検査結果に答えが出てこ
ない場合があります。
 ピストン状の物で稼働している設備の場合も、拭き取り検査
する前に何度かピストン部分を稼働させてから拭き取り検査を
行う事が大切です。

●製品検査が必要
 拭き取り検査だけで無く、作業開始時、一番始めに包装され
た商品の製品検査を行い問題が無いかの検証が必要になります。
 この場合の細菌検査を行うときには、製品の表面の検査を行
う事が大切です。
 一般的に製品検査を行うときは、製品の表面を衛生的に切り
取り製品の内部だけにして細菌検査を行います。
 この製品検査は、包装機の洗浄殺菌に問題が無いかの細菌検
査が目的になるので、カステラであれば、包装機のコンベアー
に触れる部分を検体として使用する事が必要になります。細菌
検査の目的によって、検体をどのように処理するかを検査者に
確実に伝える事が必要です。

点検のポイント
1 製品が触れる部分の拭き取り検査を行っているか
2 拭き取り検査は、生産設備を稼働させてから行っているか
3 製品検査は備品に触れる部分から検体を作成しているか
 
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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