==================================食品安全教育研究所発行= 
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        ■■  工程内ふきとり検査について 
        ■■■                  2015年11月14日発行  
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        おはようございます。河岸です。 
         現場に細菌検査担当の方が拭き取り検査にくると、アルコール 
        スプレーをコンベアーなどに吹きかける方がいます。拭き取り検 
        査は工程内の異常を事前に気がつくためのものです。 
         現場の方に対する教育も必要なのです。 
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        題名はまだ仮題ですが、是非予約お願いします。 
        「激安食品が30年後の日本を滅ぼす! (仮)」 
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         是非 30年後の参考になるように書いています。
        ・食品工場で便利な備品 
         http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22?_encoding=UTF8&node=16 
         青いラップなど便利な備品です。 
        ・食品工場の参考になる本   
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         工程内ふきとり検査について 
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        ●洗浄殺菌が確実に行われているか 
         包装機も直接製品が触れる部分の洗浄殺菌が必要です。例え 
        ば横ピロー包装機の様に裸の商品が直接触れる部分は、作業開 
        始前に完全に洗浄殺菌されていることが必要になります。 
         コンピュータースケールのバケットの様に取り外して、洗浄 
        殺菌出来る設備の場合は問題が無いのですが、横ピロー包装機 
        の様に製品の触れる部分が外せない場合は、どのように洗浄殺 
        菌を行うかを定めて置かなければならないのです。 
         コンベアーの両端の回転部分の筒の中は、食品残渣が溜まり 
        やすくなるので注意が必要です。毎日洗浄後に取り外して乾熱 
        殺菌などで殺菌を行う事が必要です。 
         作業開始前に、コンベアー、包装機を充分に稼働し、拭き取 
        り検査を行い、洗浄殺菌状況を確認します。ただし、コンベア 
        ー等は塩素殺菌、アルコール殺菌などが行われていると、拭き 
        取り検査時に、殺菌剤が効いてしまい検査結果に答えが出てこ 
        ない場合があります。 
         ピストン状の物で稼働している設備の場合も、拭き取り検査 
        する前に何度かピストン部分を稼働させてから拭き取り検査を 
        行う事が大切です。 
        ●製品検査が必要 
         拭き取り検査だけで無く、作業開始時、一番始めに包装され 
        た商品の製品検査を行い問題が無いかの検証が必要になります。 
         この場合の細菌検査を行うときには、製品の表面の検査を行 
        う事が大切です。 
         一般的に製品検査を行うときは、製品の表面を衛生的に切り 
        取り製品の内部だけにして細菌検査を行います。 
         この製品検査は、包装機の洗浄殺菌に問題が無いかの細菌検 
        査が目的になるので、カステラであれば、包装機のコンベアー 
        に触れる部分を検体として使用する事が必要になります。細菌 
        検査の目的によって、検体をどのように処理するかを検査者に 
        確実に伝える事が必要です。 
        点検のポイント 
        1 製品が触れる部分の拭き取り検査を行っているか 
        2 拭き取り検査は、生産設備を稼働させてから行っているか 
        3 製品検査は備品に触れる部分から検体を作成しているか 
          
        私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
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