測定器の校正について
ずいぶん昔に頂いた読者の方からの質問です。一度お答えしましたが、もっと
安価で簡単な方法を見かけましたので是非実践お願いします。
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読者の方から 質問を 受けました
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毎回心待ちに拝見させていただいています。
温度計の機器校正方法について質問です。
工場内に設置してある数個の温度計が正確なのか
調べるにはどうしたらいいのでしょうか?
デジタルだから正確とも限らないし、アナログだと
故障もしないけど・・・と疑ったらきりがないのです。
信頼のおける高価な器材を買う予算も厳しいので
簡単な方法がありましたら教えてください。
宜しくお願いします。
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ーーはじめにお答えした答えです。ーーーー
一番簡単な 方法は 標準温度計と言うのが 50℃おきので販売されています
たとえば 0℃〜50℃ 50℃〜100℃ と言うように だいたい 1万円〜
2万円くらいだと 思います その 標準温度計を まず購入します
校正したい 温度計と 標準温度計を 同じ水 お湯の入った 入れ物に
サーモスタットの部分を入れて その 温度の差を 見ます その温度の差を
校正された方の 温度計に テプラで 「この温度計は 表示より▲2℃です」
と 表示すれば その温度計の 校正は 終了したと思います。
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昔の私のお答えは分かち書き、のままですし、知恵が出ていません。今回は
もう少し、知恵を出してみました。小学校の理科の授業を思い出して見てください。
氷は0℃で凍って、水は100℃で沸騰する事を思い出してください。
皆さん食品工場でチェックする温度は、加熱後の中心温度か、冷却温度だと
思います。ph計の校正も同じですが、低いところと、高いところの、二カ所が
本来必要です。二カ所の標準phの液を用意して校正しますね。同じように
温度に付いても校正液を用意すれば簡単に校正できてしまいます。
即ち、0℃と100℃の校正用の液体を準備すればいいのです。
では、どのように準備するか、0℃は簡単です。コップに氷りを入れて水を入れます。
冷蔵庫に水を入れておいて、その温度で校正すると水の温度は直ぐ上がってしま
います。氷水にする事によって、しばらくは0℃のまま温度が安定してくれます。
100℃はちょっと難しいです。例えば、電気湯沸かしポットの沸騰のスイッチを入れて
沸騰状態で何度か、これは一度標準温度計で測定した方がいいと思います。沸騰
させても、なかなか100℃では無いことが多いので、特に加熱後の中心温度の
一度違いは最終商品の品質に致命的なダメージを与えますのでこれは標準温度計が
必要です。
月に一回は必ず。0℃、100℃でチェックする。毎日は氷水でチェックする。
これがお勧めです。校正結果は、日本のデジタル温度計、バイメタル温度計とも
校正結果で、表示温度を変更することが困難な物が多いので簡単には、この温度計は
示した温度より−何度です。プラス何度ですと表示するのが一番簡単です。
校正は、非常に大切な点です。一番いい例が時計です。校正されていない時計は、
何の役にも立たないと言うことです。毎時間NHKのテレビを見て合わせる必要も、
ありませんが、最低一日一回は校正する必要があります。校正と言ってもテレビを
見ながら、時計とテレビを見るだけです。大変なのはずれているときに時計を壁から
はずして時間を修正するかと言うことです。ここで車の時計は5分早くて、居間の
時計は5分遅れていて、腕時計はぴったりです。なんて事になってしまいます。覚えて
いればいいのですが。なかなか正確にはいきません。
時間の校正する基は、標準電波JJYと言うのが出ています。
最近は標準電波と自動で校正している電波時計が出ています。
狂った時計を使用していても、なにの役にも立たないように、工場内で使用して
いる測定器は、定期的に校正する必要があります。その校正で大切なのは、
何と校正しているかと言うことです。
校正の基がふらふらしていては、何にもならないと言うことです。
私の時計は、毎朝起きた時間を、6時として合わせています。(笑)
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。