切り替え時間の短縮について
工場設備の生産性を上げるときに 一番考えなくてはいけないのは 製品の
切り替え時間をいかに短くするかと 言うことです たとえば昨日のF1レースでも
ピットインの時間を一秒でも 0.1秒でも短くすることがスタッフには 要求され
ています そのために切り替え時間 すなわちピットインの時間を短くする
工夫が色々されています
工場で切り替え時間を短くするために何に注意したらいいか 包装機で考えて
みたいと思います
立ち上げの時間をいかに短くするか
包材の切り替え時間を短縮する方法
中間SNTを効率的に行うこと
では 具体的にどうすればいいのでしょうか
立ち上げの時間をいかに短くするか
普通包装機は電源スイッチを入れても直ぐには使えません 昔の真空管ラジオの様に
事前に暖めておかなければ使えない物が多いです パソコンもスイッチを入れて直ぐに
使えませんが 暖まるまで 30分位は事前に暖気運転をしておく必要があります
F1でもタイヤは事前に暖めておいて 交換したり走り出したりしています では
どうやって 事前に暖めておくかですが 一番簡単なのは 早出を一人行って 電源を
入れるのがいいですね もっとも 私が現場で作業していたときは 着替える前に
電源のスイッチを入れて それから着替えて コーヒーを飲んでいました いつも生産性は
一番いい ラインでしたね
包材の切り替え時間を短縮する方法
包装をしていると包材が無くなってしまいます この時間をいかに短縮するか 包装機は
包装をしていない時間はお金を稼ぎませんから F1のレースと同じようにこの時間を
いかに短くするかが 勝負ですね
手順を考えてみると
交換の前に包材を近くに運んでおく
交換に必要なガムテープ等を近くに運んでおく
機械が包材切れを関知して 自動で止まる前に 自分で包装機を止め交換する
交換を行っているオペレーター以外の人がその時間に何をすべきか決めておく
ゴミの整理 段取り等々
何分で交換できるか 目標は何分か決めておくのが 大切ですね
中間SNTを効率的に行うこと
朝から晩まで包装機を動かしていると 中間SNTが必要になります 一番効率的に
行うには 休憩時間 昼休み等に行えばいいのですが 調子のいい機械は止めたく
有りませんから 休憩時間も動かしたくなりますね もちろんオペレーターは交代に
なりますけど どうすれば効率的に行えるか 考える必要があります
SNTの必要な備品をもう一組用意して 交換する
外して洗って殺菌して 取り付けたら 時間が掛かります 思い切って
もう一組用意するのが ベストですね
SNT用のスタッフを用意する
生産ラインのオペレーターと別に SNT用のスタッフを用意して ちょっとした
時間に行ってします その行為を一日中 行う 結構この行為は効きますね
手を付けておくアルコール交換も 作業者にやらせると その時間は作業
できないので 生産性は 落ちますね
一番大切なのは F1を見ていても解るように、交換時間を計って記録して、
作業を実際行う人たちが、知恵を出し合って、改善することが必要です。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。