========================================食品工場長の仕事とは===

■■   工場長の仕事の基本は?

■■■                            2007年12月15日発行 

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おはようございます。河岸です。 アメリカの方と仕事すると本当に気持ちが和

らぎます。君のいつもの仕事に本当に感謝しているよ。いつもすばらしい仕事

ありがとうと言われます。何か質問があればいつでも時間をとるからなんでも

言ってきてくれとも言われます。

 アメリカで仕事をしていると私も朝、レストランでおはようと言ってレストランに

入っていき、朝食を持ってきてもらったときは さりげなくありがとうといえます

が、日本のホテルでは、フロントでもつい無口にキーを渡してしまいます。

 飛行機から降りるときにありがとうとアメリカの飛行機では言えるのに、いつ

も乗る全日空では無口で降りてしまします。

 困った人を見かけたら 大丈夫ですかと声を掛けるところから初めてみようか

と思います。

 東京駅でコーヒーを飲み終わってカップを捨てるごみ箱を探していたら、若い

兄ちゃんの店員から預かりますといわれて気分が良くなり、アメリカの生活を思

い出しました。

 あうんの呼吸もいいけど、なんでも言葉で伝えるのもいいですよ。

実は、このメルマガを新幹線で書いて名古屋のコーヒーショップに入り、飲み

終わって、「カップを何処に置いたらいいですか?」と同じように店員に聞きまし

たら、店の奥の食器を下げるところを指さしました。他にお客もいないし、普通

でしたら「こちらで頂きます。」と答えると思ったのですが、なかなか気持ちいい

一日を過ごすことは難しいですね。

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 工場長の仕事の基本は?

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どんな質問でも受け付けます。

今回も読者の方からの質問メールです。質問をメールにする時点でほとんどの

悩みは消えていることが多いので是非お待ちしています。

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いつも拝見させていただき、勉強させていただいております。仕事のお話しに

なりますが、私は小さな町で食品工場の部長を任されております。「酪農と食を

通じて社会に貢献したい」という思いで日々の仕事を行っております。

 私が今、考え勉強している事があります。私の会社には、敷地内に工場が4

工場あります。(どの工場も分野の違うものを作っています)。一昔前は、お母さ

んがいつも作ってくれるものと同じでカレーやスープ、総菜、デザート、お菓子な

どを最低限の製造ルールのなか製造していました。しかし、昨今の食品に対す

る「基本」が厳しく、難しくなり化学的根拠、製造記録、製造工程、従業員の教

育など自分たちで出来ること、また自分たちに必要な記録だけでは問題外で、

社外に対して提出できるもの保証できるものなどが必要になってきていますね。

私は今、分野の違う4工場を任されており各工場で何が必要か、また4工場とも

どのように管理していけば良いのか勉強しているところです。

 まずは、自社検査室を設置いたしました。かろうじて検査知識を持っている人

間が担当し日々の検査を行っておりますが、検査室で培地を作り検査をし、結果

を報告するまでで、なかなか検査室としての組み立てが出来ておらず年間スケ

ジュール、工程管理、ふき取り検査、検便実施等、いろいろ課題があります。同

じように4工場とも日々のルーチンすら時間外になってしまう位でしかも製造ミス、

出荷ミス、在庫管理ミス等、日々おこります。私は会社を良くする為には人の成

長が必要だと思います。各管理表、出荷確認書、製造工程確認表等問題がおき

た時には必ず反省会と改善策を話し合い原因と結果を勉強していますが、最近

は確認表に嘘の数字が書いてあったり、製造する時の計算時に1000kgの10%

が120g、1の物を発送しなさいと指示があると1と3の物が混ざって送っていたな

どと原因と結果の法則では測れない問題が人の頭の中を中心として起こります。

その都度原因を確認しますが、間違えた本人でさえなぜ間違えたか分からない

程です。

 そんな毎日を過ごしつつ私は今、工場長とは?を自分に問いつつまずは、製

造理念どうしようか、何をどのように、自分のしなきゃいけない事は、フローチャー

トで書けないかな、書いてはみるが解らず、ネットで調べてみたり、本を読んでみ

たり、なかなか解決しません。原価計算、予測原価オッケー、実際原価オッケー、

その後、人の増減があったり一日の製造数量が変わったり、日々変動していきま

す。そういう事をどのように管理していけば良いのか、普段は原価を必要としてい

ませんが、必要な時に半年以上も前に1ロットで計算した原価を、提出しなければ

ならなく、自分でもそれで良いのかでも今の実際は違うしといつも考えます。

 

今できている事は、

1 検査を毎日行う

2 レシピ表がある

3 製造工程表

4 フローチャート

5 棚卸

6 衛生管理チェックシート

7 イントラネットで各工場を結び、各工場にコンピューターを置き、各工場で在

庫表を入力してその数字が私のコンピューターに反映され各工場の製造数、出

荷数、在庫数、(すべて累計)を見て管理できるようになっております。

8 製品仕様書

すべて作るだけ作りました。が他に何が必要か。作った物を日々どのように活

用するか。分かりません。全てが完結しておらず途中な感じです。

工場長の仕事とは・・・全部を把握し、年間に当てはめ、月に落とし、日々の

ルーチンを作ることができるのですか?

大変、解りずらい文章で申し訳ございません。毎日考えています。具体的なア

ドバイスがあればよろしくお願いいたします。

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私の答えです。

年間の収支計画を考えてみてください。

 

売上

経費

利益を考えるのです。そうすると自然に教育計画、検査計画が出来上がります。

是非、経費で考えてみてください。答えは簡単ですが予算がすべてを物語ります。

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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表紙イメージ 河岸宏和への質問



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