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　工場監査について　９
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包装材料の搬入について

　包装材料を工場に搬入するために使用して居るダンボールには
様々なかび、細菌類が付着しています。
　包装材料搬入口から搬入された包装材料は準衛生区でダンボー
ルから包装材料を出し、衛生区の包装室に搬入する必要がありま
す。包装材料をダンボールのまま包装室に持ち込むことはかび類
を持ち込んでいることになるのです。
　包装室で使用する包装資材は、包装室の直ぐそばから搬入する
事が必要です。
　飛翔昆虫などが侵入する隙間などが無いかの確認を行います。
　包装資材を置くパレット、棚などの材質は木製を避けるべきで
す。木の部分が裂けて資材の入っている段ボールを突き抜け内部
まで侵入してしまった事があります。
　カビの発生の危険もありますので、木製の棚、パレットの場合
は指摘が必要です。

包装資材庫

　包装資材庫は、段ボール毎保管する保管庫、段ボールから出し
た後に保管する保管庫が必要です。一度段ボールから容器などを
出した後、段ボール内に戻す事は避けるべきです。

段ボール置き場

　包装資材を段ボールから出したあとの、廃棄用の段ボール置き
場があるか確認を行います。
　汚染区で発生する、泥付き野菜、生肉などの入っていた廃棄用
段ボール置き場と同じ場所であると、段ボール置き場に段ボール
を捨てに行く方同士で交差汚染をしてしまいます。
　段ボール置き場は、包装資材用置き場、泥付き野菜用置き場、
それぞれ必要になります。

工務室・部品庫

　会社に悪意を持った方が、工場内にある特殊な部品を故意に製
品に混入させてしまうと、大きな事故に繋がります。
　スーパー等の店頭で完成品に異物を混入させる事件は後をたち
ません。
　異物混入のクレームが発生した場合に、工場内で使用する部品
が欠落して混入した場合は、工場の物と明確にわかる事が必要で
す。「異物が入っていた」とお客様が申し出られたときに、混入
していた異物が工場の部品か、他で混入したものかを識別出来る
事が大切です。特に家庭にある、ホチキスの針、縫い針などは食
品工場内に有ってはならないのです。
　工務室、部品庫などの部品が置いてある場所は、関係者以外は
入れ無いように施錠を行います。
　パッキン類、ねじ類など破損した場合に異物混入になる可能性
のある部品類は在庫管理を行い、不良品と交換し、出庫時は記録
が必要です。
　作業現場に持ち込む工具箱の中身は定数管理を行い、ビス等の
部品類は、必要数以上持ち込まない注意が必要です。

ボイラー室

　ボイラー室の出入りは工場の作業場から自由に出入り出来ない
用になっているかの確認を行います。
　工場の外部から、ボイラー室に入ることが出来、さらに作業場
まで自由に出入り出来る工場があります。外部の方が悪意を持っ
て工場に入り込むことが出来ないかの確認を行います。