==================================食品工場の工場長の仕事とは==
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■■ 工場監査について 4
■■■ 2013年7月14日発行
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おはようございます。河岸です。
夏恒例の食品偽装がまた発覚しました。損害賠償請求を仕入れ先に
起こすよりも仕入れ時の監査を行うべきと考えます。
「ウナギ13万匹産地偽装、2業者に改善指示」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130713-00000275-yom-soci
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●セミナーの紹介です。
セミナーの紹介、私も講師を務めます。
「食品期限の表示・設定のための加速試験の構築・劣化予測
と設定事例」
平成25年7月22日(月)
於:東京です
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●セミナーの紹介です。河岸宏和も講師を務めます。
「食品製造工場における具体的な異物混入対策とルール・指導法の改善」
平成25年7月31日(水)
会場 東京
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http://ja8mrx.la.coocan.jp/307106.pdf
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・中食・外食で参考になる本
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工場監査について 4
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ロッカー・更衣室
更衣室は通勤着で持ち込まれた異物が作業着につかないように
する必要があります。
理想的には、通勤着を脱ぎ、下着になり通勤着をロッカーに入
れて、数歩歩き、洗濯してある作業着に着替えるのが理想です。
通勤着を脱いだ場所と同じところで作業着に着替えるのは避け
るべきです。
更衣室の床面は掃除しやすい材質であることが大切です。畳、
絨毯などは、髪の毛なのどの異物が絡まりやすいので改善を指摘
すべきです。
自動掃除ロボットを常に稼働させて床を掃除している所もあり
ます。更衣室の管理が人由来の異物を防ぐ鍵になると私は思いま
す。
作業着を専門の業者以外で洗濯をしている工場はまだ存在して
います。
作業着は本来専門業者で洗濯をすべきで、従業員の家庭の洗濯
機で洗濯をすべきではありません。
帽子、ネットなどの作業着と通勤着のロッカーが区分されてい
るかの確認を行い、同じロッカーであれば改善の指摘を行います。
作業場入場口
従業員の方が更衣室で作業着に着替えてから、作業場に入るた
めの準備する場所の確認です。
食品工場で働くためには作業着に着替え、ローラーがけを行い、
手を洗う必要があります。この一連の作業は、作業時間に含まれ
るべきなのです。作業着に着替える前にタイムカードを押してか
ら行うべき作業だと私は思っています。
作業時間内で行う作業として考え、いかに効率的に行い、いか
に効果をあげるかを真剣に考えるべきだと思います。
入場口には、ローラー掛けを行う十分なスペースが必要です。
同じ時間帯に入場する方が、十分にローラーを掛ける場所がある
かの確認を行います。
ローラーを掛けるためには、鏡が必要です。作業着の後ろを掛
けるためには、後ろを見ることの出来る鏡が必要です。作業者の
後ろ側は、他の方にローラーを掛けて貰った方が確実に毛髪を除
去出来ます。
ローラーを十分にかけるためには40秒以上の時間がかかりま
す。タイマーなどを設置し時間を掛けているかどうかを作業者自
身で確認出来る仕組みが必要です。
作業場の入り口にエアーシャワーを設置している工場がほとん
どだと思います。私はローラー掛けを十分に行えば、エアーシャ
ワーの必要は無いと思っています。エアーシャワー内の清掃、エ
アーのフイルターの清掃が十分で無いと、作業着に異物を付けて
しまっている場合も多いと思っています。
入場時に手洗いを行います。食品工場の従業員に対する衛生教
育が十分行われているかどうかの確認は、この手洗いを見ると確
認することが出来ます。
手洗い設備の数が十分な数があるかの確認をします。手洗いに
は一人最低60秒はかかります。一人60秒として、同じ時間帯、特
に昼食後の入場するときに、手洗い場所で行列が出来ないだけの
十分な数が必要です。
手洗い設備は、蛇口に手を触れることなく水の出し入れが出来、
手を吹くペーパータオルなどが必要です。ジェットタオルを整備
している場合がありますが、フイルター等の整備が悪いと、菌の
巣になってしまいます。
手洗い後にアルコール等をスプレーする場合は、スプレーの設
備に手を触れることなく使用できるようになっているかの確認を
行います。
手洗い設備も、洗剤が出てから一定時間経たないと洗浄するた
めの水が出ない仕組みの物があります。手洗いは最低洗剤を付け
て30秒以上擦っていることが大切です。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
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