==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■    工場の改善を進めるために

■■■                            2010年2月1日発行 

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おはようございます。河岸です。

 今日から二月です。早いですね。一月は皆さんとツイッターを始めました。

 新しいことを是非試して見ませんか、合智を作り上げてみませんか。 

https://twitter.com/ja8mrx

 ツイッターでフォローしていただいている皆さん本当にありがとうございます。

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今週のお勧めの本です。

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略 (単行本)

クリス・アンダーソン (著),

何故ただで音楽が聴けるのか

 世の中は無料の物が増えて来ています。ラジオで音楽を聴くときもお金

は掛かりません。

 ツイッターをする時も無料です。グーグルを使うときも無料です。

 私が書いているレビューも、メルマガも無料で書いています。

 何故、無料でツイッターが出来るのか、ラジオで無料で音楽を流すことに

どんな意義があるのか。

 無料にすることで誰が得をして誰が損をしているのか。

 ただと有料の違いは何か理解することができます。

 低価格では無くただ、フリーとは何か。

 あらゆる人にお勧めの一冊です。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/414081404

★5個です。

 

・食品工場の参考になる本  

   http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102

・中食・外食で参考になる本 

   http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22

  

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 工場の改善を進めるために

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読者の方から質問を頂きました。みなさんからの質問が私のメルマガの

継続の力になります。是非お待ちしています。

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ご意見、ご質問:

 弊社は食品の卸をしております。

 ある水産加工メーカーに対し、指導をしようと思っています。今までいろ

いろな商品事故が発生しましたが、改善要望を出しても改善がみられなか

ったため、いままでこのメーカーと関わりがなかった私が担当することにな

りました。

 工場内・帳票類を見直したところ全くのゼロ状態(製造環境、製造管理

状況も食品を製造するには問題あり)で何から手をつけていいか悩みました

が、まずQC工程表を作成してもらい問題点を洗い出そうと思います。

 この他にも人が育っていない等、内部の問題がいろいろと感じられます。

こうような会社に対して指導をする場合、どのように、どこから手をつけてい

った方がいいでしょうか?

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責任者と改善すること

 質問者の進め方はすばらしいと思います。

 私もまったく同じような工場を指導したことがありますが、QC工程表、

HACCP表などを作成してCCPに関する項目から帳票を付けることを始め

ることが必要だと思います。

 改善を進めるときの注意点があります。一番大切な事は、工場のオーナ

ー、責任者が改善を本気でやる覚悟があるかどうかを確認することです。

 創業以来品質管理を行ってこなかった会社が、品質管理を時代の流れだ

と言って整備しようとしても、オーナーの理解が無ければまったく進まない

現実を私は数多く見てきました。

 品質管理の専門家をやとっても、品質管理のコンサルタントをつけても

改善はまったく進まないのです。

 QC工程表と同時に、収支、損益計算書を確認してください。

 改善を進めると品質管理にかかわる経費が必ず増えてしまいます。品

質管理担当の人件費、検査のための経費、書類整備の経費などが必ず

増えます。

 創業からのオーナーに対して、いままでかからなかった経費がかかるこ

とを納得させないといけないのです。

 質問者の工場は、オーナーも始めのうちは、商品事故が発生してしまっ

ているので黙って従うと思いますが、指導がうまく行って、工場が安定した

ときには、品質管理の経費が無駄に思えてくるのです。

 いままで出ていた利益で、高級車に乗り、高価な絵を買っていたオーナ

ーは納得できなくなってきます。

 いままで出ていた利益は本来出ていなかった利益と納得させなければ

ならないのです。

 工場に再投資すること。人間に再投資することは経営上行わなければ

ならない事なのです。

 改善を進める前に必ず、収支面からオーナーに納得し、改善活動には

だまって参加してもらうことをお勧めします。

 

書類を作っても動かない

 

 QC工程表、帳票を整備しても改善活動は進みません。いかに現場に落

とし込むかが大切なのです。

 先日私が確認した工場では、納入先から指定された帳票はつけていま

したが、いままでノートで管理していた昔ながらの帳票もつけていました。

 納品先から指定された帳票は、なんとノートを見ながら書いていたので

す。

 何故、帳票が必要か、従業員に対して教育をおこないながら進めること

が必要です。

 現場のキーマンが納得するまで、オーナーと共に進めることが必要だと

思います。

 最後に私が良お話しする言葉です。

 「組織の倫理観は責任者の倫理観を越える事は無い」

 帳票、品質管理も会社のオーナーが理解しないと全く進まないと思い

ます。

 

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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河岸宏和への質問



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『“食の安全”はどこまで信用できるのか 現場から見た品質管理の真実』 

『ビジュアル図解 食品工場の点検と監査 』

『ビジュアル図解 食品工場の品質管理』 

『ビジュアル図解 食品工場のしくみ』

 

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