========================================食品工場長の仕事とは===
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食品工場で働くことを希望される方について■■■ 2006年3月23日発行
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おはようございます。
河岸です。関東は大雨が降っています。さくらのつぼみがふくらみ始めたときの
雨は、さくらを綺麗に咲かせるために降るそうですので、今年のさくらは綺麗に
咲くことだと思います。私の家のクンシランも花の茎が伸びてきました。綺麗な
花が咲くことだと思います。
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食品工場で働くことを希望される方について
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読者の方からメールを頂きました。メルマガを続ける原動力になりますので
どんな事でもいいので、是非質問、意見をぶつけてください。
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ホームページ拝見させて頂いております。
私も河岸さんと同じく畜産系の大学を出て今年で33歳になります。
以前から食品工場での仕事に適性を感じていましたが、就職難で挫けたり、ま
た食べていくために興味のない仕事もしなければならず、なかなか進路が定ま
りませんでした。
一時は念願の食品会社に臨時で入社したのですが、人間関係でつまずき辞
めてしまったり、他社では30歳を過ぎたら社員になれないという理由で入社を断
られたりしてきました。食品工場で働きたいという思いを捨てきれず、今の仕事
に対するモチベーションも下がり気味になっています。食品工場に再就職したい
のですが、それ相応の特別な技術を持っているわけではありません。また年齢
的なものもあるので難しいとは思います。質問として適切かどうか分かりません
が、河岸さんの経験上、私のような者が食品工場に入社し、新たな希望に燃え
て仕事に邁進し、頑張って会社に認められていくのは難しいこととお感じになり
ますか? ボロクソな内容でも構いませんので、何か思うことがございましたら、
返信頂ければ光栄です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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人間の原点です。
食事を取ると言うことは人間の原点になります。7年で体中の細胞が全て
入れ替わるとも言われていますので、細胞は毎日食べている食べ物、飲み物
でできあがりますから、毎日食べているもので体が作られていることになります。
自給自足、自分で食べるものは全て自分の目の届くところでつくりと言うことは
現代の世の中では難しいことだと思います。田舎暮らしにあこがれて、自給自
足の毎日を送りたいと、田舎暮らしを始めているテレビ番組も有りますが現在の
生活を続けていく上で、食品工場で製造された食品を一切口にしないのは非常
に難しい生活だと思っています。この命に繋がる食べ物を作る仕事に就きたい
と言うことは非常に嬉しいことだと思います。実際食品工場で働いている方を
みると、特に深夜勤務で作業をしている方は、人材派遣会社から派遣された
日本語を話せない方が作業をしている場面が非常に目立ちます。そして、読者
の方のような若い方が、食品工場で働く事を希望しながら職に就けない場面が
出てきています。もちろん、職を希望される本人の問題もありますが、賃金、待遇
面で会わない場合もあります。根気よくいろいろな工場に履歴書を送って見ること
も大切だと思います。
自分の工場に対する思いを伝えます。
私が、畜産大学を卒業して、ハムソーセージ工場に就職したのは、単純に美味
しいハムを食べたいという思いでした。大学に入るときには具体的には思いませ
んでしたが、就職するときには具体的に美味しいものを食べたいという思いがあり
就職をしました。そして読者の方が言われるように、現実とのギャップにぶつかって
しまいます。その時です、就職するときに思い浮かべた、思っていた事を口にする
のです。たった一人の方が口に思いを出すことで、会社は生き残れたかもしれませ
ん。雪印でたった一人の方が、「輸入牛肉を国産牛肉で申請してはいけませんよ。」
「返品で返ってきた牛乳で、コーヒー牛乳を作ってはいけないと思います。」と発言し
ていれば、雪印食品はまだ残っていたと思うのです。この会社、この工場に入社し
たのは、自分が食べたい美味しいものを作りたいんだ。その思いがあれば必ず伝
わると思います。
自己実現が出来れば人生は最高のものになります。
「生きる」という黒沢監督の日本映画があります。
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/hataraku1.htm
人間は生まれたときに何になるか決まっていると言われています。ひまわりの種は
ひまわりの花を咲かせるように。チューリップの球根はチューリップの花を咲かせるよ
うに決まっていると言われています。但し、そのためには、十分な栄養と、日光そして
水が必要なんです。本人に花を咲かせたいという思いが無ければ決して花は咲かな
いのです。「生きる」の映画のお通やのシーンで、参列者が「私だって死ぬと判ってい
ればあのくらいがんばって仕事をするのに」などといった事を発言しまいますが、野球
の打者が、「死ぬと判っていればあのときもっとフルスイングしたのに」と言って、私は、
実は力があるんだけどいまは全力を出していないんだと言われる方がいますが、野
球の打者が打席に立つたびに、テニスのプレイヤーがラケットを振るたびにフルスイン
グ、力いっぱいラケットを振り回すと言うことではなく、その時の場面で一番適切なスイ
ングを自分のもてる力の限りの力でラケットを振ると言うことです。を行わなければ決し
て、次の試合に出ることは無くなってしまうと思います。そして、常に仕事に対して、人
生に対して、フルスイングしているかを自分に問い合わせてみるといいと思います。
素敵な花を人生で咲かすように常にフルスイングしてください
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。