========================================食品工場長の仕事とは===

■

■■■　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００７年２月２４日発行　

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

おはようございます。

河岸です。不二家事件の報道を見ていると、「きちんとした教育は受けたこと

はありません」「見よう見まねで先輩の仕事を覚えました。」と従業員の方が

インタビューに答えている姿を見ることができます。みなさんの工場の従業員

に同じ質問をしたら、どのように答えますか。今日のお話しは、答えだけを繕

っても監査する方が確認すれば判るというお話しです。

=============================================================

★☆　==================

個人衛生管理教育について

=======================

廃棄日報の次に確認が必要な項目です。

　先日廃棄日報についてお話ししました。

　http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/haiki8.htm　惣菜工場などの工場監査

を実施して、時間が充分あれば包装室の作業状況を廃棄日報の次に確認を行

います。惣菜は保存性を向上させる添加物の使用も少ないのと、包装後の二次

殺菌も行うことが少ないので、包装室での個人衛生の作業の結果がそのまま

製品の保存性に影響をします。空調、落下菌の管理を十分に行っていても、床

に落とした製品をそのまま使用したり、包装作業中に自分の髪の毛に手袋をは

めた手で触れてそのまま包装作業を続けてしまっては最終商品に問題が出てし

まいます。包装工程で作業している従業員の方が十分な教育を受けているかを

監査上確認することは非常に大切な事項になります。

包装室にいる従業員の方をリストアップします。

　監査を行っているときに実際包装室にいる方をリストアップします。名前を確認

して人数を数え行っている作業を確認します。作業はトッピング作業をしているか、

包装終了後の製品を運んでいるだけか、番中などの容器を洗浄しているか等具

体的な作業名でリストアップを行います。リストアップが済めばその名簿を基に

次の確認作業を行います。

１　検便を受けているか　→　問題は無いか

２　新入社員教育を受けているか

３　最低一年に一回は衛生教育を受けているか

内容は具体的に次の様になります。

１　検便を受けているか　→　問題は無いか

　　惣菜工場などの場合は月に一回は検便検査は必要になります。実際の検便検

　査結果の報告書と包装室の現場で作成した名簿とつきあわせます。名簿に有っ

　て検査結果の無い方がいればその理由を現場の責任者に確認を行います。

２　新入社員教育を受けているか

　　従業員を採用したときに行う教育内容を確認します。テキストなどで教育されて

　いる内容が、包装作業を行うのに十分かどうかの点検を実施します。テキストの

　内容が充分であれば、実際の名簿の方が受講しているかを確認します。その次

　が大切な点です。受講した方が教育内容を十分理解しているかの確認をどのよう

　にしているかを確認します。一般的にはテスト、感想文などを行っているかを確認

　します。よく見るのは、外国人に日本語のテキストで教育を実施し、相手には全く

　教育内容が伝わっていない場合があります。

３　最低一年に一回は衛生教育を受けているか

　　衛生教育は一年に一回以上は必要になります。ノロウイルスなどは１０年前に

　は流行していませんでしたし、不二家問題など最新の内容で常に教育を実施す

　る必要があります。この場合もテキストの確認、出席の確認、テスト、感想文など

　の確認が必要になります。

○仕事のレベルと作業者が有っているかの確認。

　　包装作業を見ていると判りますが、包装作業と行っている作業者の感性が合

　っているかどうかの確認があります。どうもあの人はと言う人がいれば監査項目

　に加えます。

工場の前で何時インタビューを受けても大丈夫ですか

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。