========================================食品工場長の仕事とは===

読者の方からメールを頂きました。皆さんからの質問が本当にメルマガ継続の

力になります。

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初めまして、私、食品会社で品質管理を担当しております。

いつもためになる内容でまた、ずばり当たっている！と感心させられる内容で

ありがとうございます。

　さて、質問ですが、私どもは、玉子焼きを主に製造しております会社です。

いつもながら、クレームのｔｏｐは、焼きカスの混入です。我々も半ばマンネリ化

している面すらあると感じています。その都度、「目視検査を強化します」と対策

めいたことを言っていました。当然、これでは再発の可能性もあります。

　もっと適切な対応できる装置はないものかと考えております。

こげを検出できる装置などご存じないでしょうか？ちなみに島津のＸ線は、不可

能との事でした。

お忙しいとは思いますが、お時間のあるときで結構です返信していただければ

幸いです。以上、よろしくお願いいたします。

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お早うございます。

メールありがとうございます。

皆さんからのメールがｈｐ継続の力になりますので

これからもよろしく　お願いします。

この玉子焼きの焦げかすについては非常になやましいクレームになります。

大きく二つに分けて考えてみます。

１。焦げかすを発生させない方法

２。焦げかすを取り除く事

この二点で考えてみます。

１。焦げかすを発生させない方法

　　玉子のかすがフライパンの周りについていませんか

　　このかすを取り除くことで、ほとんどクレームが無くなります

　　熱源がガスを使用しているか、電気を使用しているかか判りませんが、ガス

　　の場合火力が強すぎませんか、火力が強いと釜の脇の玉子が焦げてしま

　　います。火力の調整が焦げカスの要因になっています。

　　調合液卵をフライパンに注ぐときに液がこぼれていませんか、調合液卵が

　　こぼれてしまうと焦げカスの発生原因になります。

　　とにかくフライパンを含めて、焼成機を毎日綺麗にすることです。

２。焦げかすを取り除く事

　冷却後、包装前に取り除く事です。

　ピンセットを用いて、この検品をする箇所の明るさは十分ありますか？

　１０００ルクスはほしいところです

　この検品をしている方は二時間毎に変更していますか

　集中力は一日は続きません

　教育は十分していますか

　　クレームを無くするためには教育が必要です。この教育は、一度教育をした

　　だけでなく、教育の成果が出ているかきちんと確認することです。例えば

　　クレームが有った場合に、誰が検品したかきちんとトレースできるように、

　　時間毎の記号をつけて、クレームの多い検品者は再教育を実施するのです。

　　その時に大事な点は、決して検品者本人を責める事では無く、教育の方法が

　　悪かったのでよく伝わらなかったというスタンスをとることです。

　何故、焦げカスを付けてはいけないかを適切に教育することです。

　あなたが、子供に、家族に焦げカスのついた玉子焼きを食べさすことが、できます

　か？との質問で、焦げカスは、虫の一部にも、いろいろな異物の一部にも見えるの

　で、工場で思っている以上に重要な事ですと、伝えなければならないのです。

教育を十分行って、対策を行って、検証します。

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。