==================================食品安全教育研究所発行=

■■  KKDで仕事する事について
■■■                  2015年9月6日発行 
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おはようございます。河岸です。
 飲食店の接客、盛り付け、調理についてマニュアル化し
初めての方でもできるようにしている企業があります。
 しかし、マニュアル通り、真空パックされた加熱するだ
けで提供できる食材の袋の切り方、温め方、皿の温め方を
マニュアル化するだけでは、本当のおいしいもの、お客様
を感動させるものは提供できないと思います。
 日本のおもてなしは、KKD(感と経験と度胸)の世界に
答えがあると思っています。

私、河岸宏和の記事が掲載されています。
 ペットを飼うのは動物虐待ではないか?自由を奪い、飼
い主の勝手な都合で放り出し殺処分
 http://biz-journal.jp/2015/09/post_11417.html

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・食品工場で便利な備品
 http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22?_encoding=UTF8&node=16
 青いラップなど便利な備品です。

・食品工場の参考になる本  
   http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102
・中食・外食で参考になる本 
   http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22  
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 KKDで仕事する事について
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マニュアルよりも大切な事

 KKDすなわち、感(Kan)と経験(Keiken)と度胸(Dokyou)
のローマ字で書いたときの頭文字を使ってKKDといいます。
 KKDで仕事していると聞くと悪いように取りますが、決し
てKKDの仕事の仕方を否定しているわけではありません。
 日本の産業はKKDで成長してきました。
 最近でも、たとえば新幹線に使用している頭の部分の丸
い金属部品は職人の延伸という技術で一つ一つ手作りで出
来ていると聞いています。
 日本の誇るべき技術は、職人によって伝えられて来まし
た。戦争中に作られた零戦はその代表と言えます。
 では、何故いま職人のKKDが軽視されてきたのでしょう
か。零戦を作ることの出来る職人は、一晩で育成する事は
難しいです。しかし、アメリカの戦闘機は当時、マニュア
ルによって大量生産されていました。操縦士もマニュアル
で育成されていたのです。
 人件費を下げる、誰でも作れるようにするためには、KKD
に頼るより、マニュアルに頼った方が、素早くパイロット、
組み立て工を育成することが出来ます。
 この考えに沿って考えるとKKDで仕事することは、良くな
いことになります。

マイスター制度

 一方、ドイツのマイスター制度は、日本の職人制度になり
ます。日本で言う中学を卒業すると、マイスターになるべく
学校に通い、職人から技術を学ぶのです。そのときは、目が
センサーになり、指が温度計になり、舌が味覚計になるので
す。マイスターを育てるためには時間が掛かります。感を磨
き上げる必要があります。人間には五感があります。視覚、
嗅覚、味覚、触覚、聴覚なります。
 五感を磨き上げるためには、経験が必要なのです。マクド
ナルドはマニュアルの世界ですが、料亭の板前さんはKKDの
世界になります。マニュアルの世界は直ぐ、戦力になります
が、KKDの世界は驚くほど時間が掛かります。
 コストを抑えある程度の品質までは、マニュアルの世界で
進めると思いますが、トップの品質、お客様に感動を伝える
新しい物を作り上げるにはその世界のマイスターのKKDが必
要だと思います。
 
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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