工場内で作業している時に地震が発生した場合の避難経路は決まって
いますか。
　各作業場から、どのように避難するのか、避難したあとの、電気・
ガスの処置をどうするのか。
　従業員の点呼をどうするのか考え無ければならない事は多くあるは
ずです。
　今日、今起きるかもしれません。
　避難経路の非常口が鍵がかかったままで逃げる事が出来無い工場も
ありました。
　従業員の安全が確保出来ているか直ぐに点検をしてみてください。
　工場で地震が起きたときに放送が入りますか、テストは行いましたか。

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　地震発生時に対応する事
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地震は突然発生する

　地震は前触れも無く起きてしまいます。今日、今発生するかも
しれないのです。
　工場で作業中に大きな地震が起きた場合を想定して、常に安全
が確保出来る準備が必要です。
　火災が起きたときは、非常ベルが鳴り、非常放送がかかります
が、大きな地震があったときの避難放送がどうなっているか確認
します。
　地震と同時に停電になったとして、「地震が発生しました、非
常ドアから避難してください。」と自動で放送が入るか、非常ベ
ルが鳴るように設定が必要です。
　停電になっても、避難経路のあかりが確保されていますか。
　懐中電灯の準備がありますか。
　工場点検で、「懐中電灯貸してください」と私が話しても、準
備の無い工場もあります。
　いつでも使える様に懐中電灯の準備が必要です。
　KYT（危険予知トレーニング）の中で、地震が起きたときに倒れ
てくる機械、資材などを、点検し、倒れないような工夫が必要で
す。
　使用しないパレットなどを、フォークリフトで４ｍ以上の高さに
積んでいる工場もありますが、地震時の安全を考えると、「２ｍ以
上の高さに積まないこと」、と言った工場内のルールが必要です。
　製品庫で製品を2m以上の高さに積んでいる工場も安全性の再確認
が必要です。
　ボイラー、ガス供給器などは、地震センサーが付いていますので、
復旧時の安全確保、復旧方法をマニュアル化しておく必要があります。

家族を含めた安全確認が必要

　地震の初期対応が終わると、従業員の家族を含めた安全確認が必
要です。
　工場に被害が無くても、従業員の家が倒壊している可能性があり
ます。従業員の家族が怪我をしていることも考えられます。
　従業員の安全、家族の完全、家などの被害状況を把握します。
　日常的に、大きな地震があった場合は家族を含めた安全状況をど
のようなルートで何処に連絡するか、決めておきます。
　全国に事業所がある場合は、被災地から遠い場所を拠点として、
拠点に連絡させることで、通信が可能になりますす。
　何処で被災にあったら、何処に連絡するか、名刺大のカードにし
て、日常的に携帯させる必要があります。
　携帯電話のメモリーで記録するのでは無く、紙に印刷して携帯し
ておくことが大切なのです。