========================================食品工場長の仕事とは===

■■   危険を予見すること

■■■                            2008年6月21日発行 

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おはようございます。河岸です。

 今週、実はラジオのニッポン放送に出てきました。朝の番組のおはようgood

dayです。特集で「あなたの食卓が危ない!〜食の安全大研究〜あなたが知

らない、食品製造の現場」という番組です。

 ニッポン放送のブログに紹介が載っています。

http://www.1242.com/goodday/?id=2&YMD=2008-06-19

 

 横浜市長の中田市長には会えましたが、鈴木杏樹さんにはあえませんでした。

残念ですね。

 

今週のお勧めの本です。

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する      武田 邦彦 (著)

回収したペットボトルはどこにいくのか

 私が住んでいる自治体は、ビデオテープ、皮のランドセルなどが燃えるごみ

です。もちろん納豆の発泡スチロールも燃えるごみになります。

 分別ごみと言ってアルミカン、鉄は分別しています。

 スーパーに行くと食品の発泡トレイが回収されていますが、回収された結果、

トレイはなにになっているのか、質問してみると業者に渡していると言うだけで

最終的には不明の場合が多いものです。

 環境にやさしいと言って、様々な事が行政主導で行われていますが、本当は

どうなのか、私たちが行っているリサイクルは本当に社会の、地球のためにな

っているか、素朴な疑問に答えてくれる一冊です。

 食品を取り扱うかたはぜひ読んでみてください。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4344980808/503-6974328-7135903

 

 

カレーライスの謎―なぜ日本中の食卓が虜になったのか  水野 仁輔 (著)

ぼくお姉さんのカレーが食べたい

 映画、三丁目の夕日の中でも、お姉さんが造ってくれるカレーが家族の始ま

りであり、思い出になっていました。

 日本人の好きな料理というと必ず、カレーとラーメンが必ず挙げられます。

 日本人はなぜカレーが好きになったのか。

 カレーのルーはどのように開発されたか。

 ボンカレーはどのようにできたか。

 日本のカレーの歴史がすべて理解できる本です。

 食に関する仕事をしている方にお勧めの一冊です。

http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22/detail/4827550409/503-6974328-7135903

 

 

「猛毒大国」中国を行く (新潮新書 267) (新書)    鈴木 譲仁 (著)

中国製は本当に不安ですか

 夏の暑い日に中国の緑豆はるさめを食べるが私は大好きです。食欲の無い

時に春雨は本当においしいものです。

 私は中国で二週間、中国人だらけの、外人のいかないレストランで朝、昼、

夜と食事をしていましたが、体を壊すことなく日本に帰ってきました。

 ジャーナリストの鈴木さんも中国のレポートを書く時中国で食事をしていた

と思います。

 中国は怖い、信じられないとあおるだけで無く、じゃどうしたらいいのかをも

う一歩踏み込んで書いて欲しかったです。

 不安をあおるだけなので星一つです。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4106102676/503-6974328-7135903

 

 

私が書いた本です。まだのかたは、是非読んでみてください。

「食品工場の点検と監査 」 河岸宏和/著  

出版社名 同文舘出版 (ISBN:978-4-495-57991-3)

発売予定日 2008年04月21日    価格 1,785円(税込)

 食品工場の原料購買担当者、スーパー・生協のバイヤー、外食産業の購買担

当者など、食品を購入する立場の人が、それらを点検・監査する際のポイントを

ビジュアル解説しています。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4495579916/249-6770825-3057905

 

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 危険を予見すること

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思いがけない事故を予見する必要があります

 一番安全な場所である小学校で事故が起きてしまいました。採光用のドーム

の上に子供が乗って飛び跳ねてしまい。ドームと、ガラスを破って子供が12m

下の床に落ちて亡くなってしまいました。本当に、朝学校に送り出して、学校で

事故にあってしまうことは、あってはいけないことであり、信じられない事です。

 事故の会見の中で、小学校の校長は「事故は予見できなかった。」と話してい

ました。校長先生の会見を全て聞いたわけではなく、報道を通じて聞いています

ので、「予見できなかった。」と結果として繰り返して聞いてしまっていますが、

私は、今回の事故は予見すべきと考えます。

 工場であれば、KYT(危険予知トレーニング)といって、作業場で事故に遭いそう

なことを予見して、事故を未然に防ぐ訓練を行います。

 屋上で事故になりそうなところは無いか、子供は思いがけないことを行ってしま

います。特に、はしゃいでしまう子供は、思いがけない事を行ってしまうものです。

 子供の気持ちになって、危険を事前に予見することが、学校と言う場所でも必

要だと思います。

 

事故を防ぐ方法を考えます。

 事故を予見したあとは、防ぐことを考えます。人間は思いがけない事を行ってし

まいます。手をはさんだら指がなくなってしまうと判っているところに指を挟んでしま

います。機械設備のチェーンが回っているのについ指を入れてしまいます。

 手を入れてしまわないように、安全カバーをしても、わざわざ安全カバーを外して、

手を入れてしまいます。

 安全カバーを外すと、機械が止まるようにセンサーを取り付けても、センサーの

上にガムテープを貼って、手を入れてしまいます。

 ここで、教育が必要なのです。安全、従業員の命が生産性よりも優先することな

のですと、繰り返し、教育する必要があるのです。

 学校では、交通事故、自転車事故に対しては、しつこいくらいに教育しています

が、学校内、家庭内での事故を予見して、自分の身を守る教育は少ないように思

います。少なくても今年50歳になる私は、学校教育の中で学んだ記憶はありま

せん。

 学校教育の中でも、事故を予見して防ぐ教育が必要なのかもしれません。

大切な命を守るために教育が必要です。

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天窓転落死 県内の小中緊急点検

県教委も実態調査 40校屋上立ち入り禁止

 

 天窓のひび割れの有無や異音がしないか点検する市教委の担当者(八幡浜

市立千丈小で) 東京都杉並区の小学校で18日、6年男児が校舎屋上の天窓

を踏み破って転落した死亡事故を受け、19日、県内の天窓を備えた小中学校

で緊急点検が行われた。多くの小中学校が屋上を利用しておらず、児童生徒が

天窓に近づけないようにしているが、「不測の事態」に備えて各校とも対策を取

り始めた。

 校舎玄関に採光用の天窓が6か所設置されている八幡浜市立千丈小。この

日は市教委の担当者2人が訪れて、屋根に出て確認を行った。天窓には直径

1・05メートルの半球状になった厚さ4ミリの強化プラスチックの覆いが設けられ

ており、市教委担当者は、亀裂が入っていないか黙視で調べた後、金づちでた

たいて異音の有無をチェックした。覆いのプラスチックは強く押すとたわんでいた。

 八幡浜市内ではこのほか、1980〜83年に建てられた小中学校5校で採光

用の天窓が玄関やトイレ、更衣室などに設置されており、ほとんどが廊下の壁

を乗り越えないと出られない構造という。学校側は今後、児童生徒に天窓に上

がらないよう改めて注意喚起するという。

 一方、県教委はこの日、天窓の有無などについての実態調査を開始。

▽校舎に天窓があるか

▽天窓がある場合は、周囲に柵を設置したり屋上に上らないように施錠したり

する対策を取っているか――の2点について調査。天窓がある約40校で屋上

に子どもが立ち入らないよう対策を講じていることを確認した。

 県教委保健スポーツ課の大杉住子課長は「天窓がある学校では対策が取ら

れているが、今後も注意喚起をしていきたい」と話した。

(2008年6月20日 読売新聞)

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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表紙イメージ 河岸宏和への質問



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『“食の安全”はどこまで信用できるのか 現場から見た品質管理の真実』 

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