========================================食品工場長の仕事とは===

■■   検査も偽装してしまいます

■■■                            2007年12月8日発行 

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おはようございます。河岸です。今日は重たいメールですので、気持ちが落ち

こんだ方は、フラガールを見て元気を出してください。

 

『フラガール』を支えた映画ファンドのスゴい仕組み (角川SSC新書 (008)) (新書)

岩崎 明彦 (著)

映画ファンドの仕組みが理解できます

 アイドルファンドが大きく報道されたことがありました。新人アイドルのDVD、

グラビア雑誌に投資して儲かればリターンがあるというファンドです。

 同じように蒼井優が主演した日本映画 フラガールをファンドにしたて上げた

著者がファンドの仕組みを詳しく説明をしています。

 大好きなシナリオを事前にみることができて、夢を買うつもりでつい映画に

投資してしまいそうな一冊です。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4827550085/250-4889569-1797033

 

 

不祥事はなぜ繰り返されるのか―日本人のためのリスク・マネジメント (扶桑社新書 21) (新書)

武井 勲 (著)

 

人生はリスクマネジメントです

 一番のリスクマネジメントは子育てです。自分の子供が、放火事件を起こし

てしまった。子供が殺人を犯してしまった。映画の中の1シーンが何時起きて

しまうかわからない時代になってきています。

 人としてしてはいけないことを親が子供に教えるのは、親の義務であり、役

目であり、子育てやしつけの本来の姿と著者は説いています。

 子育てと同じように、企業でおこりうるリスクにたいしてどのようなマネジメン

トを行えばいいかを学べる一冊です。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/459405532X/250-4889569-1797033

 

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 検査も偽装してしまいます

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読者の方からメールを頂きました。皆様からのメールが私のメルマガ継続の力

になりますので何かありましたらどんなことでもよろしくお願いします。

 今回頂いたメールは非常に奥が深いメールです。細菌検査をしたことある方

ならば、経験したこともあると思います。現場のふき取り検査、最終商品の細菌

検査を行って、納品先のお客さんに報告書を出すときに、細菌検査結果を一桁

下げてみたいとか、大腸菌群陽性の結果を陰性にしたり、サルモネラ菌の検査

を行っていないのに行ったように検査結果を提出してしまった経験もあると思い

ます。北海道のミートホープ社も行っていない検査を行った様に見せていたと

報道されています。

 本来なら細菌検査を行った時に、結果が悪ければ、細菌検査結果が良くなる

まで何度でも検査を行って、細菌検査結果がよくなってから報告するのが正当な

企業活動ですが、現場の衛生状態を良くするよりも、目先の報告書の桁数を下

げたほうが楽になってしまいます。

 上司から、「何とかするのが仕事だろう。」「今日、報告しないと間に合わないだ

ろう。」といわれてしまうと、つい桁数を下げてしまいます。

 では、どうしたらいいかというと辛くても、「いまの衛生状態の現実は、データー

のとおりで書き換えることは出来ません。」と、言い放つしかありません。ここで脅

しが入るのです。「もう直ぐボーナスだな。」「君もまだ若いな。」「商売と屏風は曲

がらないと立たないんだよ。」などといわれます。そんなときは色々な手があります

ので、是非、私に相談をお願いします。

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読者の方からのメールです。

こんにちは。 私は、食品工場で品質管理をしています。河岸様のお話を会議で聞

いたこともあります。

 

食品衛生に関する仕事を通して安全・安心な食品をたくさんの人に届けたいと思

い、品管を希望して就職活動をしていました。食品製造会社に採用され、希望の職

種に就けてとてもうれしく思っていました。

 

しかし今では、自分のしていることに嫌悪感が募る一方です。

 

取引先へ毎週毎月提出する書類は、細菌数やクレーム数等を少なく修正したもの

がほとんどです。

記録表や改善報告書も、正直な値で提出すると問題になるため手直ししています。

先日は工場長が会議に持っていく細菌検査結果の作り直しを頼まれました。大腸

菌の値をゼロにし、一般生菌の数を適当な値に下げました。

 

 

最近までは社会ってそうなんだと割りきっていました。でも河岸様のホームページを

見て目が覚めました。

 

こんなことをしたくて品管になったのではありません。毎日帰宅すると悲しくてつら

いです。

でも一番の問題は、はっきりNoと言えない自分なのだと思います。

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みなさん 胸に手を置いてゆっくり考えてみたい物です。

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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表紙イメージ 河岸宏和への質問



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