片目の 猿 について    


今昔物語の中に こんな 話しが あるそうです 原本を 見つけていないので

聞き語りに なってしまいますが 

 

むかし むかし ある猿の 村が ありました この 猿村は 昔から

片目の 猿 ばかり 生まれていました 理由は 不明なんですが

この猿村に ある時 両目が あいている 猿が 生まれました

この猿は 小さいときから 自分は 両目が 開いていて とても おかしい

自分 は 何で 両目 が 開いているのか 悩みました

毎日元気が なく 親も 変だなーーと なやみつづけました

こんな生活 を 小さいときから 送っていると 性格も おかしくなり

自分 は この 片目の猿の村では 生きていけないと 感じ出しました

 

両目の猿は 悩み 続け この片目の 村 を 離れました

猿の 頭の中には どこの 猿村も 猿は 全て 片目 だと 思っていました

しばらく 旅を続けると 猿村 がありました 不思議な事に

この猿村は すべての 猿が 両目を 開いているでは ありませんか

よく話しを 聞いているうちに 自分が 生活しているうちに

両目 が 開いていることが 正常で あることに 気がつきました

それからの この猿の 生活 ぶりは 想像が 出来ると 思います

人間は 特に 自分 と違うもの 自分に とって 醜いものを

排除しようとする 本質が あります

 もう一つの話しで 宮沢賢治 の「よだかの星」が あります

 

よだかは とても 醜い とりです

顔は ところどころ みそを つけたように まだらで くちばしは

ひらたくて 耳までさけています

あしは まるで よぼよぼで 一間ともあるけません

ほかの 鳥は もうよだかの顔をみただけでも いやに

なってしまうという ぐあいでした

 

このよだかを みんなで よってたかって 追い出して 最後は

星に よだかが なって しまう と言う はなしです

 

 

ここで 考えてみたいと思います 自分が 片目の 猿 に なっていないか

組織が 片目の猿の村に なっていないか 

かためのさるが 悪いと 言っているのでは ありません 世間の 常識

世の中 本来 の 原理 原則 と ずれていないかを 考えてください

組織が おかしくなって 世の中では 本来 正しい こと 両目の猿が

追い出されては いないのか 自分たちが 少しおかしくなっても

それが あたかも 世の中中 片目であるかのように 行動していないかを

考えてみてください 

自分より すこし 醜いとか 自分 より能力が ないとかで

よだか あつかい を していないか 考えてみてください

 

どうすれば 世の中が 両目 で動いているかを 気づくには

大きな 目 大きな 気持ちで 自分の行動 自分の組織を

見なければ なりません 

 

自分が 片目の 猿に ならないように

自分の組織が 片目の 猿村にならないように

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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