========================================食品工場長の仕事とは===

  空袋のクレームについて


読者の方からメールを頂きました。皆さんからのメールはメルマガ継続の力に

なりますのでどんな事でもよろしくお願いします。

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はじめまして。

いつも「工場長のしごととは」を楽しみにしています。

私は菓子の企画販売会社で品質管理をしています。弊社は製造をすべて協

力工場に委託しており、私の仕事は協力工場のレベルをあげクレームをへら

すことです。

最近私の悩みは、空袋のクレームが多いことです(特にクッキーやキャンデー)。

菓子工場では吸引での空袋除去や目視検品、セットアップ工場では目視検品・

手で触っての検品を行っており、工場によっては検品を二重にしたりと、私なり

には検品の方法や頻度も正しいのではと思っています。

また、中小の菓子工場にとっては目視検品が重要と思うのですが、人がするこ

とですので、100%とはいかないと思います。

そこで、目視検品等の人間の検品を集中して継続させるにはどうすればよいの

でしょうか?

変な質問かも知れませんが、教育方法等あればご教示下さい。

よろしくおねがい致します。

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バラツキを管理します。

 非常に悩ましい問題だと思っています。しかし必ずこういった場合は解決策が

あります。誰かたった一人でも解決するんだと強い意志を持つことによって物事

は解決するはずです。その強い意志を持つのがトップの工場長と、ブレインの品

質管理の方が持つようになれば問題はほとんど解決したような物です。空袋の

クレーム分析をします。必ずクレーム分析を行うとすべての品目、機械などが均

等にクレームを発生していないことに気がつくと思います。質問者の場合は菓子

工場から仕入れしてアセットのみを自社で行っているようですが、詰め合わせ作

業の中でも空袋を見つけることがあると思います。その発生率が、菓子工場の

間でのバラツキ、菓子工場の機械ごとによってもバラツキがあると思います。ま

ずこのバラツキを捕まえて、空袋が出ないような機械にすることが大切です。空

袋が出る機械とでない機械の間にはどんな差があるかを捕まえます。思いがけ

ない発見があるはずです。

 

クレーム分析を詰め合わせ者にも行います。

 詰め合わせ工程ごとでクレームの発生率を出してみます。何時の時間、どのグ

ループの詰め合わせ作業中にクレームが多いかを分析してみます。そしてグルー

プごとの発生率をグラフ化して食堂などに張り出します。そうすることでクレームが

減ることもあります。そしてそのグループごとで話し合いを行うことをお勧めします。

そうすることによっていろいろな意見がでますので、きっと解決策が見いだされる

と思います。

 

目視点検は二時間までにします。

 目視点検は非常に疲れる作業です。一日二時間までにして、できれば一時間ご

とに休憩を入れることが大切です。そして時間ごとにロットナンバーを入れてクレーム

が来たときに何時誰が検品をしたか、明確にしておくことが大切になります。クレーム

が出た場合は一人称で責任が明確になることが大切です。しかし、クレームが出た

ことを責めるのでは無く、この検品作業中にいかに空袋を発見したかの発見率など

の数字を検品者ごとにグラフ化することで責任感がましていくと思います。

 

検品は機械化が必要です。

 この問題を考えるときに不良品を検品で選別するのでは無く、いかに菓子工場で

空袋の製品を次工程に流さないかを考え、そしてその検品作業を機械化することが

大切だと思います。人間の検品作業は、完全では無いので、工夫が必要だと思い

ます。

 

 

 

バラツキを押さえて、問題を見えるようにすることが大切です。

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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