==================================食品安全教育研究所発行=
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■■ 管理者教育について
■■■ 2014年3月30日発行
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おはようございます。河岸です。
4月から作業着の洗濯管理を工場で行いませんか。フードディ
フェンスを唱える第一歩は作業着の管理だと思います。
従業員教育は新入社員だけでなく、全従業員に対して定期的に
行うことが大切です。
私のフェイスブック http://www.facebook.com/ja8mrx
では
教育に使える写真を毎日解説しています。
是非参考にしてください。
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●通信教育の案内です
「食品期限設定試験における科学的根拠構築/実証手法」
食品期限、消費期限、賞味期限の設定方法、管理方法につ
いて詳しく解説します。
みなさん お待ちしています。
http://www.gijutu.co.jp/doc/t_40401.htm
・食品工場で便利な備品
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22?_encoding=UTF8&node=16
青いラップなど便利な備品です。
・食品工場の参考になる本
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102
・中食・外食で参考になる本
http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22
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管理者教育について
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ある組織の倫理観はその組織の責任者の倫理観を越えることは無い」
この言葉は私が講演などで何時もお話しします。
倫理観の無い工場長、責任者の下で働く人は本当に悲劇です。
脱税のために、会社をいくつもつくり、決算期を少しずつずらし
ながら脱税している経営者の下では、働く方のモラルは落ちてしま
います。
売り上げ利益のためには品質管理部門を縮小して、検査経費を削
減する。検便の回数を減らして利益を上げる、注文が増えて、対応
できないときは、特別な産地の原料を使用すると謳って居る商品に
通常の原料を使用してしまう、その指示は全て責任者が出してしま
います。
日本は子供の時からの教育で、「人に怒られなければ何をしても
いい」という考え方があります。
「あのおじさんが怒るから止めなさい」「そんな事すると先生に
怒られますよ」などと、子供を怒ってしまいます。
欧米で教育されている、神、something Greatに見守られて人間
は善行を行うという倫理感が日本では非常に少なく感じます。
直属の組織の責任者が、利益、しかも脱税してまでの利益にしか
興味が無ければ、自ずと一緒に働いて居る人たちは、製造すること
のみに興味が起きて、利益を生まない品質管理部門等には興味が無
くなってきます。
監査組織、牽制機能が無くなり不祥事の温床になってしまいます。
いい会社、いい組織にするためには組織の責任者である管理者教
育を確実に行うことが必要になります。
ビジネスエッシクス(business ethics)の教育
管理者教育では「仕事上で他者の尊厳を守る」この基本原則のビ
ジネスエッシクスを完全に理解するまで教育を行います。
食品工場のあらゆる不祥事はこの管理者によりビジネスエッシク
スの核心を理解していれば防げたものと考えます。
上司である管理者が自分の保身のため、目先の数字のために本来
あるべき行動と違う行動を取ってしまいます。
その結果が食品業界の不祥事の連続になっていると思います。
管理者の方が常にお客様をみて行動していればいいのですが、管
理者の方が常に利益をみて行動すると取り返しのつかない事になり
ます。
幹部がお客様の方向をみないで、経営者、利益の方向だけをみて
しまうと、大きな事故を起こす体質ができあがってしまいます。
管理者に対し帝王学を学ぶ必要があるのです。 管理者教育は外
部の専門家により講習を行います。
管理者教育はただの講習ではなく卒業試験を実施します。試験問
題は工場内の具体的な実例で作成し、全問正解で卒業とします。
「有る組織の倫理観がその組織の責任者の倫理観を越えることは無い」
あなたの工場は大丈夫ですか?
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
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