==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■  工場で火事を起こさないために
■■■                         2013年1月27日発行 
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 工場で火事を起こさないために
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毎日の注意の積み重ねが必要

 防火の基本は、工場で火事が起きたときに非常口から逃げられるように避難経
路を日常から確保してあること、消火器などの消火活動がスムーズに対応できる
ようにしておくことが必要です。
 一番大切なことは、火事を起こさないように対策をどのように行うかが一番大
切な事になります。

 
火事の要因を考える

 火事が起きるためには火が発生しなくてはなりません。
 火事の要因は次の事が考えられます。

1 漏電
2 ガスコンロ、フライヤーなどの火を使用する物からの移り火
3 天かすなどからの発火
4 化学薬品の反応
5 ストーブからの失火
6 電気製品の確認
7 たばこの処理
8 放火

 具体的にそれぞれについて考えてみます。
 火事を起こさない事を考える人が一人でも多い方が事故を防ぐことになります。

 

1漏電

 電気保安協会の方が最低月に一回は点検を行うことが必要です。
 電気保安協会の方の点検で漏電の原因になる絶縁の状態を確認してもらいます。
 この絶縁の状態で異常値が出た場合は早急に対応を行う必要があります。
 またコンセント、延長ケーブルなどで、簡単に家庭用の延長ケーブルを使用して
いる現場を見ますが、電気容量的にも不足し、コンセントの所の埃で火事になる場
合もあるので工場内は家庭用の延長ケーブルは使用しない事が大切です。

 

2 ガスコンロ、フライヤーなどの火を使用する物からの移り火

 現場でガスなどの炎を使用している生産設備があります。
 直火を使用する設備の回りには必ず消火器を置くことが大切です。
 火が燃え移りやすい物は置かない。作業着なども火が付きにくい物を着用するこ
とが大切です。
 何の気も遣わないで段ボールを置いてしまい、火が付いて、エプロンにも燃え移
ってしまった、等と言った事故が起きないように注意が必要なのです。
 

3 天かすなどからの発火

 現場で発生するフライヤーからの天かすの処理はどのように行っていますか。
 天かすから発火したときもフードの下に置いてあれば問題が有りませんが、天か
すを熱いままゴミ袋に入れて廃棄物置き場に置いてしまえば、ゴミ箱から発火し工
場が燃えてしまう可能性もあります。
 天かすは必ず氷、水などで冷却してから処分することが大切になります。

 

4化学薬品の反応

 酸とアルカリによって化学反応が起きて発火してしまう場合があります。
 工場内で使用している洗剤などはアルカリ度、酸度が高い物があり、思わない化
学反応が起きてしまいます。
 「混ぜるな危険」の表示も大切ですが、化学反応を起こすことを日常の教育で徹
底することが大切になります。

 

5 ストーブからの失火

 工場内でストーブを焚いている工場も少なくないと思います。
 石油ストーブ、ガス、電気ストーブ等いろいろなタイプが有りますが、ストーブ
の前に段ボールなどの燃えやすい物を置かないことはもちろんの事、ストーブのそ
ばには消火器を設置することが大切です。
 基本的な事で、工場の中にストーブは何台有ってその管理状態に問題は無いかを
毎日点検し、指導することが大切です。

 

6電気製品の確認

 家庭用のドライヤーの風が出るところを塞いで使用するとドライヤー本体が加熱
してきます。
 過熱状態が続くと通常は加熱防止の温度ヒューズがドライヤーに付いていますの
で発火する前にヒューズが切れてしまい電気が流れないようになり発火するまでに
は至りませんが、このヒューズが付いていない粗悪な商品を使用すると発火するこ
とになります。
 過熱状態が続くとヒューズが切れるようになっているかどうか、加熱ヒューズは、
適切な物を使用して居るかの確認が必要です。
 

7たばこの処理

 たばこを吸う方は減って来ていますが、工場で働く方の中での喫煙率は高くなっ
ています。
 たばこの処理はどのように行っていますか。たばこを吸っていいところの管理状
態はどなたが点検をしていますか。
 喫煙場所で無いところでたばこを吸っている方を見かけた方の処分はどうなって
いますか。
 会議室の灰皿が吸い殻があふれたまま朝を迎えていませんか。

 

8放火

 工場の内外、外周、内部を含めて悪意を持って火を付けようとしたときに火を付
けられないような状態に工場の管理を行うことが大切です。
 段ボール箱の保管場所を工場の外の小屋の中においていたりすると放火しやすく
なります。
 人が歩くと明かりが付き、監視カメラが回る様にしておくと放火がしづらくなり
ます。
 

 
火事とクレームは一つ一つの積み重ねで防ぐことが出来ます。
 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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