========================================食品工場長の仕事とは===
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■■ 「事故の芽」、半年間で2千件 JR西日本
■■■ 2006年4月23日発行
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おはようございます。
河岸です。朝いつものように「行ってきます。」と話して家から出たのが最後に
なってしまう。そんな日常の中の事故は心の整理が難しいと聞いています。
メールで帰りに牛乳を買ってきてと書いたのが最後のメールになってしまうのは
本当に淋しいことだと思います。そんな事を思いながらメルマガを書きました。
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「事故の芽」、半年間で2千件
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大きな事故を防ぐためには芽を摘む事が大切です。
ハインリッヒの法則 http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/hainnrihhi_83.htm
というのがあります。大きな事故の前兆として、少し大きな事故が29件、本当に
些細な事故が300件あるという法則です。大きな人身事故を防ぐために、日常
発生している小さな事故を、報告して纏める事は必要な作業になります。100人
以上の死者を出した、JR西日本も事故の芽を摘むために自己申告制度を取り
入れ、半年間で2000件以上の報告があったと報道されています。ここで大切
なのは、報告した人を守ると言うことです。本当に大きな事故を防ぐためには、
どんな小さな情報も報告することが大切になります。報告をまじめに行った方が、
評価で不利になるような事があってはいけません。但し、本当に報告の多い方
が本当に不注意が多い場合もあると思います。会社は評価が必要な場合があ
ります。10人の部下がいれば、公平の不平等にならないように、常に順位付け
が必要になります。順位付けのためには、どうしてもこのような報告の多さ、正
確さ、間違いの多さは評価の対象になることは否めません。
公平感を出すために監査制度が必要です。
事故の芽を報告するときに、公平感が必要になります。評価が悪くなるからと
言って報告をしていない事が判ったら、正直に報告している方より、厳しい評価を
する必要があります。映画で有名になったタイタニックに中でも、船長は部下から
の氷山があると言う報告を握りしめています。「海の藻屑にならないように 部下
の情報は握りしめていませんか」
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/mokuzu7.htm
事故の芽を運用するためには、監査制度を作り、報告の少ない、すなわちうまく
いっている部署、担当の所を監査を行い、又報告の多いところ、すなわちうまく
いっていないところの監査を行い、報告が本当かどうかを監査する必要があります。
但し、日本は人を直ぐ信じてしまうところが有りますので、監査に適している方を
探すのは難しくなります。例えば、1000万円を銀行から下ろしたとします。100
0万円は多いにしても、20万円を1000円札で下ろすと結構の量になります。
200枚の1000円札をATMで下ろして後ろに人が並んでいるとします。あなたは、
下ろして直ぐに人が並んでいる前で数える事が出来ますか?。この銀行のATM
も信じない事が監査をする方には求められます。ISOの監査員が監査先でステ
ーキをごちそうになったとの報道が有りましたが、食事を含めて厳正な管理が必
要だと思います。
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「事故の芽」、半年間で2千件 JR西日本
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2006年04月17日06時30分 朝日新聞より
107人の死者を出したJR宝塚線(福知山線)の脱線事故後にJR西日本が導
入した、トラブルやミスなどの「事故の芽」を従業員が自己申告する制度に、半年
間で2162件の報告があったことが明らかになった。駅設備が改善されるなど安
全性の向上につながったケースがある一方で、運転士らの間には「マイナス評価
に使われる可能性がある」などとして報告をためらう声もある。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。