========================================食品工場長の仕事とは===

■■    「事故の芽」、半年間で2千件 JR西日本

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おはようございます。

河岸です。朝いつものように「行ってきます。」と話して家から出たのが最後に

なってしまう。そんな日常の中の事故は心の整理が難しいと聞いています。

メールで帰りに牛乳を買ってきてと書いたのが最後のメールになってしまうのは

本当に淋しいことだと思います。そんな事を思いながらメルマガを書きました。

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「事故の芽」、半年間で2千件

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大きな事故を防ぐためには芽を摘む事が大切です。

 ハインリッヒの法則 http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/hainnrihhi_83.htm

というのがあります。大きな事故の前兆として、少し大きな事故が29件、本当に

些細な事故が300件あるという法則です。大きな人身事故を防ぐために、日常

発生している小さな事故を、報告して纏める事は必要な作業になります。100人

以上の死者を出した、JR西日本も事故の芽を摘むために自己申告制度を取り

入れ、半年間で2000件以上の報告があったと報道されています。ここで大切

なのは、報告した人を守ると言うことです。本当に大きな事故を防ぐためには、

どんな小さな情報も報告することが大切になります。報告をまじめに行った方が、

評価で不利になるような事があってはいけません。但し、本当に報告の多い方

が本当に不注意が多い場合もあると思います。会社は評価が必要な場合があ

ります。10人の部下がいれば、公平の不平等にならないように、常に順位付け

が必要になります。順位付けのためには、どうしてもこのような報告の多さ、正

確さ、間違いの多さは評価の対象になることは否めません。

 

公平感を出すために監査制度が必要です。

 事故の芽を報告するときに、公平感が必要になります。評価が悪くなるからと

言って報告をしていない事が判ったら、正直に報告している方より、厳しい評価を

する必要があります。映画で有名になったタイタニックに中でも、船長は部下から

の氷山があると言う報告を握りしめています。「海の藻屑にならないように 部下

の情報は握りしめていませんか」

http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/mokuzu7.htm

事故の芽を運用するためには、監査制度を作り、報告の少ない、すなわちうまく

いっている部署、担当の所を監査を行い、又報告の多いところ、すなわちうまく

いっていないところの監査を行い、報告が本当かどうかを監査する必要があります。

但し、日本は人を直ぐ信じてしまうところが有りますので、監査に適している方を

探すのは難しくなります。例えば、1000万円を銀行から下ろしたとします。100

0万円は多いにしても、20万円を1000円札で下ろすと結構の量になります。

200枚の1000円札をATMで下ろして後ろに人が並んでいるとします。あなたは、

下ろして直ぐに人が並んでいる前で数える事が出来ますか?。この銀行のATM

も信じない事が監査をする方には求められます。ISOの監査員が監査先でステ

ーキをごちそうになったとの報道が有りましたが、食事を含めて厳正な管理が必

要だと思います。

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「事故の芽」、半年間で2千件 JR西日本

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2006年04月17日06時30分 朝日新聞より

 107人の死者を出したJR宝塚線(福知山線)の脱線事故後にJR西日本が導

入した、トラブルやミスなどの「事故の芽」を従業員が自己申告する制度に、半年

間で2162件の報告があったことが明らかになった。駅設備が改善されるなど安

全性の向上につながったケースがある一方で、運転士らの間には「マイナス評価

に使われる可能性がある」などとして報告をためらう声もある。

 

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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