========================================食品工場長の仕事とは===

■■    品質管理部門の位置づけについて

■■■                            2006年11月4日発行 

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おはようございます。

河岸です。関東も寒くなって来ました。今までは毛布だけで寝ていましたが、

昨日からは布団を出して寝ています。これからだんだん寒くなって行きますね。

寒い時をジット我慢して春を待つとまた人間が大きくなったような気がしません

か、単に食べ物が美味しいから体重が乗って来ただけという話しもありますが、

何時の季節も楽しく過ごすといいですね。

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読者の方から質問を受けました。こんな話しが聞きたいという事でもいいので

是非みなさんからのメールをお待ちしています。

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初めまして。私は今大学三年で就職活動をしているものです。

私は大学で食品化学などを学んでいて、就職は品質管理をやりたいと思っていま

す。

品質管理は工場に不可欠な存在だと思います。

しかし、実際現場では品質管理部は地位が下で、そこまで必要ではないといううわ

さを聞きました。

いかが思いますか?

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笛を吹く部門が無いと何処までも行ってしまいます。

 関東のテレビ4チャンネルの日本テレビでは、夕方の6時から連日徹底追求食

品偽装と称して特集を報道しています。その報道の中では、主に中国から輸入し

た冷凍食品の賞味期限の改ざんを中心に報道しています。賞味期限を消して再

度印字する風景、賞味期限の印字されている所をカットして、再度シールしている

風景などを報道しています。その再加工の時に、冷凍肉団子を段ボールの中に

直接入れて、素手で袋詰めしている風景、しかもその作業員は全く作業着、帽子、

手袋などは着用していません。その風景を告発者が、ビデオで撮って投稿したよ

うです。その通販会社の商品をテレビ局で購入して細菌検査を実施した風景まで

報道されています。このような報道が続くと、食品工場の内情はすべてこのような

状況だと思われるかもしれません。

 日本テレビのホームページには食品偽装の投稿フォームが用意されています。

http://www.ntv.co.jp/real/

 賞味期限の改ざんや不衛生な環境下での食品の取り扱い。今回の放送に限らず、

あなたの身の回りで起きている「食品に関する問題」に関してどんな小さなことでも

結構です。 情報をお寄せ下さい。

(賞味期限の改ざんを見た。購入した商品が異常。こんな不衛生な場所で食品を

扱っています等)

 

内部告発されないように事前に笛を吹きます。

 「ホイッスルブロアーを褒め称える工場作り」の中で笛を吹く大切さをお話ししました。

http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/foisuru5.htm

内部告発された会社は、世間の評価に淘汰されてしまいます。内部告発して会社が

無くなってしまえば、会社が無くならないでも、働いていた工場が縮小したり閉鎖に

なってしまえば、告発者も含めて働くところが無くなってしまいます。内部告発される

前の笛を吹く方が工場の中に一人でもいれば、必ず賛同者が出てくると思います。こ

こからが読者の方の質問に対する答えになります。読者の方の品質管理のイメージ

がどのような物か判りませんが、品質管理が単なる検査部門と考えれば、検査は製

造している部門より一つしたに考えてしまうかもしれません。病院で医者、看護士より、

検査技師が一つしたに見られているのと同じ考え方になります。実際は違うと思いま

すが、世間はそのように見ています。工場内の品質管理部門が、ルール、倫理観に

従って笛を吹くことを行っていれば決して身分はしたにならないと思います。Jリーグの

審判が、国際サッカーの審判が選手より地位が下に見られないのと同じ事だと思いま

す。地位が下という発想が出てくるのは、笛を吹いてもどうせ出荷、製造が優先して意

味がないと思っているからかもしれません。サッカーが面白いのはルールに違反した

選手に対して審判がきちんと笛を吹くので試合が面白いのだと思います。

 

 

読者の方からこんなメールをいただいました。

 内部告発は保護法も出来ましたが、現状は、役員も含む評議会などに「指摘」が、

それに値するかなど審議されることになり・・・・役員等に対して指摘する場合は意味が

ないのではないか?と。。。。同じ内部告発でも社外(マスコミ等)への告発は、弊社で

は内部告発の取り決めには、明記されておらす、規定から外れているようなニュアンス

も微妙です。

 品質管理として、分析・官能評価し、出荷OKを承認するには、確かに直近の製造品や

過去のデータ等とも比較・検討致しますが、味などでなく、見た目の評価だったりします

と、「前からこうだったから」「他のヒト(評価員)も大丈夫だって言っているし指摘している

のは、一人だけだよ」

「出荷止め」と判断しての、「コスト」や「在庫切れ」、「工場の立場」などは、ここでの評価

に影響してはならないと私は思っております。

 

 数値で段階評価し、例えばA〜E5段階(Aが最良)のC(出荷見合わせ)だったとしても、

他のスタッフ全てが上記の理由でAだと付ける・・・・(平均すれば、Bを越えAに限りなく

近くなる・・・)

上長がオレの判断で出荷する。。。。

 片目の猿の中にいて、あなただけだよと言われているのか、もしかしたら、自分だけが

心配性の三つ目の猿なのか?(厳しすぎるのか、評価がずれているのかという意味です)

品管業務について2年ですが、評価においては一人で孤立してしまうことも多いです。

弊社は昔ながらの製品が多いのですが、ここらで会社も私もブレイクスルーできるといいな

と思っております。

 

 

 

皆さんの考えかたのブレイクスルーが大切です。

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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表紙イメージ 河岸宏和への質問



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