何が一番大切か、何から仕事しますか


ちょっと昔の事を思い出して見てください。私のメルマガの読者の

方の世代が判りませんが、昔の受験のことテストの事を思い出してください。

今日はテストの日です。机についてテスト用紙が配られました。あなたは 

どの問題から解いていきますか?決して一番難しい、あなたにとって一番解答が

困難な問題から答えを解いていく事は有りませんでしたね。

受験生のいろはとしては、易しい問題からあなたにとって、解きやすい問題から

解答していきますね。最近はこの一番簡単な事から仕事をする方が増えて来て

います。今日のお話はそんなお話です。

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あなたは、緊急救命の医師です。erの医師ですね。

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/er9/index.html

ER9緊急救命室 放送予定

NHKのテレビドラマで有名になって、シリーズは\まで9年間続き、10年近い

シリーズになっています。日本では、渡る世間は鬼ばかり、北の国からと同じように 

演じる方も、見る方もライフワークになってきましたね。

erの医師は、患者が運ばれてきたら何から処置しますか?

何から確認していきますか?

 

まず 呼吸しているか

   心臓は動いているか

   血圧はどうか

   点滴のラインは とれているか

 

これを確認していきますね。

そして、次は処置です。何人もの医者がいる場合はそれぞれが最優先の事を

考えて処置していきます。

 

一番大切なのは呼吸ですね。呼吸していなければ、呼吸できるように、くだを

挿管して、まず呼吸の確保をします。いくら、挿管が難しくても呼吸できるように

しなければ、窒息死してしまいますね。

呼吸の確保が出来れば、次は心臓が止まっていれば心臓を動く様にしなければ

なりません。もちろん医者が二人いれば同時並行になります。一人の場合は

心臓マッサージが必要な事は言うまでもありません。心臓が動いていないのに 

足の骨折にギブスをはめたり、レントゲンを撮ったり、怪我を縫ったりはしません。

新人の医師が自信が無いので、呼吸の確保をせずに傷をいくら縫合しても

その患者の命を救う事はできません。

 

私たちが、学校教育で学んで来たテストの問題の解き方とこのことが一番違います。

学校教育を受けてきた私たちは、問題にぶつかるとつい解きやすい問題から解いて

しまいます。時間内に点数を多く上げるためには、難しい問題を先延ばしにして

点数を取ることを学んできました。ここで、仕事は、受験するテスト問題の解き方と

大きく違います。

 

皆さん工場長の仕事は、部下でも出来る事、すなわちerの傷を縫うことでは無い

はずです。部下が出来ない、呼吸の確保、止まっている心臓を動かす事など、一番

難しい仕事をしなければなりませんね。

工場の売上が損益分岐点より少なければ売上を増やすこと

粗利が少なければ粗利を増やすこと

これが大事だと思います。

工場で売上が損益分岐点 

http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/sonneki17.htm

に行っていないのに、コピー用紙は裏紙を使いましょう。

とか経費節減をしてもしかた有りませんね。

 

私たちはテストに合格するために仕事をしていないはずです。

あなたの工場の中であなたは一番困難な一番大切な仕事をしていますか?

 

 

 

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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