========================================食品工場長の仕事とは===
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石屋製菓に望むこと■■■ 2007年9月15日発行
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おはようございます。河岸です。昨日の夜にCDを借りにTUTAYAに行った
帰りにコンビニに寄ってアイスクリームを買ったときの事です。
「エディー使えますか」
「多分使えます」
「じゃ お願いします。」
「私エディーでレジ動かしたの初めてです。なんか嬉しいですね」とレジの女性
の方に喜んでもらえました。喜び方が素直だったのでなんか私まで嬉しくなり
ました。
今週のお薦めの本です。
「サバがトロより高くなる日」 井田 徹治 著
大好きな魚が食べられなくなるかもしれない。そのためには私たちはどうしたらい
いのでしょうか。フカヒレが食べたければ鮫のヒレだけを切って他の部分は海に
捨ててしまう。北朝鮮産のアサリを九州産に変えてしまう。偽装社会の温床の水
産業界もMSC認証で何時までも長続きする漁業を実現すべきだという著者の思
いが伝わってくる一冊です。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4061498045/249-0151581-1769102
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石屋製菓に望むこと
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方針を明確にして進めてほしい物です。
北海道の石屋製菓の賞味期限偽装報道から1ヶ月が過ぎようとしています。
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/gyoukaitai8.htm
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/syouhi4.htm
北海道出身の私は、北海道に帰るたびにおみやげとして「白い恋人」を買って
いましたので他人事とは思えません。一日でも早く方針を明確にして再稼働して
もらいたいと思います。
私のメルマガの中でも何度も石屋製菓について書いてきましたが、すこしずつ
再建の方向性が出てきています。私が提案してきた様にお菓子の個包装に賞味
期限を印字して再包装が出来にくい環境を作り上げると報道されています。是非
再建の中で方針を明確にしてほしいと思います。
方針の中で一番大切なことは、社長、オーナーから現業、本業に徹する事が基
本だと思います。不正が明確になる企業の多くは、会社のトップが本業に興味が
無くなってきて、他の事に興味が出てきているところが多い物です。トップが本業
の成果を利益で見るようになると、本業を任された責任者があらゆる方法を使って
利益を上げることになってしまうのです。明確な方針を出し、具体的に方法までを
明らかにしてもらいたい物です。
方針は次の三点が含まれていることが大切です。
1 常にお客様の事を中心に考える
2 北海道、地元の事を中心に考える
3 働く従業員の事を考える
責任者自ら、ネクタイを外し、現業に徹することが非常に大切だと思います。
少しずつ具体的な改善が報道されています。
1 従業員の制服を会社で選択すること
2 個包装一つ一つに賞味期限を印字すること
3 商品検査室を新設したこと
出来ればもうすこし付け加えてもらいたい物です。
1 検査済みで安全が明確になった商品だけ出荷する
2 原材料をすべて北海道産にし北海道にこだわる
3 お菓子を作る現業に徹する
この三点の具体的な方法を加えた、明確な方針を出すべきだと思いませんか。
−−北海道新聞より引用−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
石屋製菓、個包装に賞味期限 改善計画 商品検査室を新設(09/14 06:59)
石屋製菓は十三日、主力商品「白い恋人」の賞味期限の表示について、箱と
箱の包装紙にだけ記載していた方法を改め、菓子一つずつの包装にも表示す
ることを決めた。このほか独立性の高い商品検査室を新設し、原料や商品の安
全性を厳しく点検する。同社はこれらの内容を盛り込んだ改善計画を二十五日
に道、札幌市に提出する。
白い恋人は、菓子を一つずつ個別包装したものを箱詰めし、その箱をさらに包
装している。個別包装では製品管理の記号が印字されているだけで、「個別包
装にも賞味期限を表示しておけば箱の包装を取り換える改ざんはできなかった」
との指摘が出ていた。
一方、新設する商品検査室は取締役直轄の部署で、四、五人で構成。生産ラ
インのふき取り検査、商品の成分分析、大腸菌群などによる汚染の有無、小麦な
ど原料への異物混入などを調べる。問題が見つかった場合は商品の製造停止も
指示できる強力な権限を与える。
同社は、道、札幌市から業務改善を求める行政処分を受け、コンサルタント会
社二社とともに業務全般の見直しを行っている。改善計画の原案を二十三日ま
でにまとめ、二十四日に予定されている外部有識者によるコンプライアンス確立
外部委員会に諮った上で道、札幌市に提出する。
−−北海道新聞より引用−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
石屋製菓、森永から幹部社員 品質管理体制を強化(09/11 00:49)
人気菓子「白い恋人」の賞味期限改ざんなどで操業停止中の石屋製菓(札幌、
島田俊平社長)は十日、品質管理体制を強化するため、取引先の森永製菓(東
京)から部長級社員を受け入れることを明らかにした。十六日付で石屋製菓の
製造部部長に就任する。
十日の「コンプライアンス(法令順守)確立外部委員会」第二回会合で報告した。
森永製菓の小出栄・品質保証部協力工場管理担当マネージャー(54)。一九
七二年に森永製菓入社以来、工場の品質検査課長など、ほぼ一貫して品質管
理業務に携わってきた。島田社長によると、「なるべく早い時期」に臨時株主総会
を開き、取締役に就いてもらう予定という。島田社長は「内部で(品質管理に精通
した)人材が育っていない」と説明。「森永製菓とは長く取引関係にあり、信頼関
係もある。今後も品質管理について指導をあおぎたい」と話した。
森永製菓は石屋製菓に十年ほど前からチョコレート菓子の原料を供給している。
島田社長が八月下旬ごろ、森永側に人材支援を要請。同社は「業界全体の安心・
安全に関する評価を向上させることにつながる」として引き受けたという。出資な
ど資本面での協力関係については「そういう話はない」と否定した。
会合では前札幌消費者協会会長の山本順子氏を新委員に選任。これで委員
会は十三人体制となった。また、再発防止を助言するコンサルタントから、工場
の作業服を従業員が持ち帰り、自ら洗濯していたことなどが衛生管理上の問題
点として指摘された。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。