========================================食品工場長の仕事とは===

■■ 不当表示にも課徴金 公取委が独禁法改正案の大綱発表

■■■                            2007年10月22日発行 

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おはようございます。河岸です。今週のお薦めの本です。

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書 (298)) (新書)

松永 和紀 (著)

 あるある大辞典の納豆ダイエット事件、様々な食品の健康に効く報道、みの

もんた症候群などのメディアが繰り広げる食品報道などに踊らされ無いように

するために自分自身が報道から真実をつかむために必要な知識が得られる本

です。「健康にいいよ」と言われて年寄りが毎日毎日ココアを飲み続ける無謀さ

を解説してあります。

 読み込むといい本です。

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内部告発マニュアル (単行本)  太田 さとし (著)

 子供の頃人生の基本を教えてもらえます。うそをつくなずるをするな、人をぶつ

な等です。そしてテレビでは悪い人を叩きのめすヒーローのテレビドラマを見て育

ちました。

 社会に出ると違う事が繰り広げられます。正論を話すと、おまえは若いと言わ

れ、大人になれと言われます。

 私は時代が変わったと思います。今こそ、正直に生きることが日本が中国に

勝てる手になると思いますが、そんな事を考えさせられる一冊です。

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怒りおさまらず―非人道的リストラとの15年の戦い (単行本)

渡辺 一雄 (著)

 大丸百貨店に勤めていた著者が、リストラされるまでを実名で書いている本です。

今で言えば内部告発本です。

 私は人を大切にしない企業は「ティッシュペーパーの様に人を使う企業」と話して

いますが、人を大切にしない企業は当然の様にお客様を大切にしていません。

 リストラ、リストラと叫ばれている昨今ですが、百貨店を本当に愛していた著者

が去った会社はお客様を本当に大切にしているか考えさせられる一冊です。

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不当表示にも課徴金 公取委が独禁法改正案の大綱発表

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不当表示は企業だけでなく行った本人も罰する事が必要です。

 2007年になって、不二家事件、ミートホープ、「白い恋人」、伊藤ハムの産地

偽装事件、名古屋コーチンの偽装疑惑、赤福事件、比内地鶏と産地偽装の多

くが報道されています。独占禁止法改正法の中で「不当表示」については課徴

金の対象になるとの事です。しかし、現状の法律の中ではミートホープ社の処

罰がJAS法では行えなかった様にまだまだ法律の整備が不十分だと思います。

 飲酒運転が無くならないときには、飲酒運転を行った本人だけでなくお酒を飲

ませたお店、一緒に車に同乗した同乗者まで厳罰に処することで飲酒運転を少

なくするようにしています。

 赤福の賞味期限偽装事件でも、販売店で売れ残った商品の赤い包装紙をま

き直して、賞味期限を再印字していた販売員がいるはずです。返品で戻ってき

た赤福からむきもちを再度良品の中に混ぜていた従業員もいるはずです。違

法行為を行った従業員に対しても処罰が行えるように法律を改正しないと賞味

期限の改ざんが防げないような気がしませんか。

 車検の切れたライトバンを運転すると運転していた本人が処罰を受けます。

免許が無い従業員が会社のライトバンを運転すると運転していあた本人が処罰

を受けます。

 独占禁止法の改正の中で不当表示を行った場合に企業に対して課徴金を課

せられるように案が策定されていますが、賞味期限などの表示の改ざんを行っ

た従業員も処罰の対象になるような法律の改正が必要だと思います。

 

−−−−−−−−−朝日新聞より引用−−−−−−−−−−−−−−−−

不当表示にも課徴金 公取委が独禁法改正案の大綱発表

2007年10月16日12時57分

 公正取引委員会は16日、来年の通常国会に出す独占禁止法改正案の大綱

を発表した。違反企業に科す課徴金の対象行為を広げたり、大型談合事件摘発

に効果を上げた課徴金減免制度を拡充したりして、違反行為に対する抑止力を

強くする狙いだ。

 課徴金の対象は従来の談合などに加え、

(1)不当な安売りなどで競争相手を市場から締め出したり、新規参入を妨げたり

  する「排除型私的独占」

(2)大げさな広告などの「不当表示」

(3)相手よりも優位な立場を利用し、不利な取引条件を付けるなどの「優越的地

位の乱用」――にも拡大。消費者や中小・下請け企業の保護を強化する。

 課徴金を決める際の基礎になる算定率は現行(大企業製造業の場合、違反対

象商品・サービスの売上高の10%)のままとする一方、事情に応じて加減する特

例をより柔軟にする。現在は違反を繰り返した企業に加算、違反を早期にやめた

企業には減算している。大綱では、談合を主導した企業に加算したり、公取委の

調査に協力した企業には減算したりする新しい特例を加えた。

 違反を公取委に申告した企業への課徴金を減免する制度も拡充。現在は先着

3社までの適用対象を増やし、同一グループの企業が違反に関与している場合は

共同の申告を認める。

 時効に当たる「除斥(じょせき)期間」は3年から5年に延ばす。

 一方、公取委の処分に不服がある場合の審判制度をめぐっては、財界などに

「公取委が裁判官と検察官を兼ねるような仕組みはおかしい」などとして見直しを

求める意見が強かったが、大綱は現状維持とし、今後の課題として残された。

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比内地鶏全く使わず 「薫製見分け難しい」

2007年10月21日23時50分

 「老舗(しにせ)」「特産」のめっきが次々とはがれる中、消費者は何を信じれ

ばいいのか。秋田県の特産、比内地鶏でも20日、偽装が発覚し、県の調査に、

同県大館市の食肉加工会社長が「約10年前からすでに薫製には比内地鶏を

まったく使っていなかった」と認めた。約2割が偽物と分かった名古屋コーチン

につづく不祥事。日本三大地鶏のうち、二つの信頼が崩れた。

 地元スーパーによると、「比内鶏」社は地元では有名だ。薫製も知られた人

気商品で、帰省した客がおみやげとして宅配便で首都圏へ送ることも多かった

という。

 北秋田市で比内地鶏農家を営む小野安則さん(50)は「あってはならないこ

と。比内地鶏のブランドにダメージがあるのではないか」と心配する。JAあきた

北(大館市)の虻川景一組合長は「昔から知っている会社なのでびっくりした。

加工前であれば食べて味の違いがわかるが、薫製では見分けるのが難しい」

と言う。

 首都圏など県内外の約60店舗に比内地鶏を提供している「秋田比内や」の

柳沢義一副社長は「我々は店で偽装がないよう指導を続けるだけだ」と話した。

 生産者らでつくる生産振興協議会が、飼育期間150日以上▽屋外で放し飼

いにする▽生後40日以降は1平方メートル当たり4羽以下にする――などの厳

しい基準を設け、90年代後半ごろに高級ブランド化に成功した。

 県によると、出荷数は92年度は約16万5000羽だった。年々増え続け、06

年度は約72万6000羽と4倍以上に。うち約8割が県外に出荷されているが、

特に首都圏での人気が高く、出荷全体の約6割を占めるという。

 県も生産者と一体となってブランド化に取り組んでおり、今年になってキリンビ

ールのCMでも紹介されるなど全国ブランドに成長。関西圏への売り込みにも力

を入れ、大阪府や京都府の卸業者や飲食店経営者を招いた試食会や商談会を

開いてきた。

■コーチン偽装も問題に

 比内地鶏とともに「日本三大地鶏」の一つ名古屋コーチンでも、すでに偽装が

問題化している。

 名古屋コーチンは比内地鶏とは違い、両親鶏とも純血種が「売り」だった。だが、

今春から夏にかけて、独立行政法人「農業・食品産業技術総合研究機構」が、

首都圏や名古屋市などで売られている生肉50点、加工品40点の計90サンプル

をDNA調査した結果、生肉の6点、焼き鳥やミンチなどの加工品13点が「名古屋

コーチンではない」と判別された。

 名古屋コーチン普及協会会長が理事長を務める組合や大手の生産・販売業者

の商品も「にせコーチン」と判別されたため、業者が自主的に自社商品などをDN

A調査に出す動きが出ている。

 一方、種を維持・管理している愛知県も、名古屋市内で商品を買い上げDNA

検査中だ。今月中にも結果が出る見通しで、偽物と判明すれば、販売店などを

立ち入り調査する方針だ。

 名古屋市も、同市農業センターが販売しているひよこの出荷先の養鶏農家に

対し、他品種と交配させない「誓約書」の提出を求めるなど、ブランドの信頼回

復に懸命だ。

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=2007/10/05付 西日本新聞朝刊=

「名古屋コーチン」2割偽物、独立行政法人がDNA検査

 愛知県特産の地鶏「名古屋コーチン」と表示して売られている鶏肉やその加

工品の2割に、名古屋コーチン以外の肉が含まれていることが、独立行政法人

農業・食品産業技術総合研究機構が行った市場調査でわかった。

 食肉の高級ブランドに偽物が流通している実態を示すもので、適正な品質表

示を定めた日本農林規格(JAS)法に違反する可能性もある。この結果は、9

月29日の日本家禽(かきん)学会で発表された。

 同機構の畜産草地研究所は、肉片を少量採取するだけで名古屋コーチンか

どうかを判別できる簡易DNA検査法をバイオ・リジェネレーションズ社と開発。

名古屋コーチン普及協会がお墨付きを与える「純系名古屋コーチン」のシールが

張られたり、原材料名に「名古屋コーチン」だけが表示された生肉と加工品計9

0点を、愛知県や首都圏の有名百貨店、小売店、飲食店やインターネットなどで

入手して分析した。

 その結果、名古屋コーチン以外の鶏肉が検出されたのは全体の21%。生肉

は50点中の6点(12%)、焼き鳥やミンチなどの加工品では40点中13点(32%)

で、加工品に偽物が含まれる割合が高かった。

 名古屋コーチンは、比内地鶏、薩摩地鶏と並び三大地鶏といわれる。「純系」の

シールは、愛知県畜産総合センター種鶏場から供給された名古屋コーチンだけを

使って、普及協会の会員業者が生産した商品であることを示す登録商標だ。しか

し、「想定量より多くの商品が流通しているようだ」と普及協会も認めている。

 調査を行った畜産草研の高橋秀彰主任研究員は、「この技術を応用すれば、流

通のどの段階で偽物が混入したかの追跡も可能」と説明している。

(2007年10月1日3時4分 読売新聞)

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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