========================================食品工場長の仕事とは===
笛を吹くことが出来ますか
「ホイッスルブロアーを褒め称える工場作り」
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/foisuru5.htm で内部告発者の事を
欧米ではサッカーなどの審判が注意を与えるときに笛を吹く事からホイスル
ブロワーと呼ばれていることをお話ししました。
2005年のゴールデンウイークの前にJR西日本で大きな事故がありました。
その事故原因もそうですが、事故の車両に関係者が二名乗っていて、事故を
認識しながら救助に行かなかったり、事故の当日にボーリングを行ったり
宴会を開催したりしていました。
自分の家庭で、子供が交通事故に会って入院しているときに、会社の
新年会に出席したり、自分の奥さんが交通事故を起こして、相手が入院した
場合に、新年会と言ってボーリングには行かないと思います。もちろん身内の
事故ですから、連絡は電話で直ぐはいると思います。交通事故を起こした場合、
交通事故に会った場合のいずれかの場合でも、もし携帯電話が繋がらなければ
会社の固定電話に掛かってくるような内容だと思います。
あなたが交通事故の現場を見たとします。自分のすぐ前の車が人をはねて
しまいました。直前の車は止まりました。救助にも向かっています。とりあえず
あなたは何をしますか。出勤の途中で忙しくて時間が無くても直ぐに、警察、
と救急車の電話をして、救急車かパトカーがくるまでは最低、その事故現場に
残ると思います。私も車に良く乗りますので、事故現場にはよく遭遇します。一番
ひどかった現場は、軽トラックが横転して、中に人が残された現場に遭遇したことが
あります。そのときは事故が起きたばかりでしたので、車を止めて、軽トラを
起こして中の方を救助して、交通整理をして現場が落ち着くまでいました。
それからは、事故現場に遭遇すると、最低110番に電話して連絡が入っているか
どうかを確認して、その上で連絡が入っていれば通り過ぎるようにしています。
皆さんも個人で行動しているときは、このような行動をとられると思います。しかし、
組織で行動すると果たして同じ行動をとることが出来るでしょうか。会社で大事な
会議があります。上司と行動を共にしています。交通事故に遭遇しました。上司から
「君以外にたくさんの人がいるじゃないか、君は業務を優先してくれ。」と話されたら
あなたは、それでも警察に電話して、被害者の救助に向かうことができますか。
お得意先と大切な接待があります。会社の同僚が交通事故を起こしてしまいました。
あなたは、業務より同僚のお見舞いを優先できますか?
あなたがJR西日本の社員だとしたら、上司の命令に背いて、「私は事故現場に
残って救助を続けます。」とか、「今日のボーリング大会は中止しましょう。」
「飲んでいる場合では無いと思います。」というホイスルを吹くことが出来たでしょうか。
JR西日本の社長も会見で話していました。社風として、言われたことしか出来ない
社員に成ってしまっていると。普段から自分の意見を出さないで、出る杭は打たれる
社風であれば、上司、偉い人が話したことは、例え自分の良心に背いても従って
しまうのかもしれません。
社会人としてまず、社内のルールに従わないといけません。そしてそのルールは
日本であれば日本の法律に従わないといけません。そして日本の社会ではまだ
浸透されていない考え方ですが、自分が今まで生きてきた中で自分自身の中で
守らなくちゃいけない人間としての倫理観に合っているか、自分の人生の生き方に
背いていないかを考える必要があります。
いままでに発生している、食品事件もこの倫理観に従って社員の誰かが笛を
吹けば起きなかった事ばかりです。社員が笛を吹ける体質かどうかが社風という
単語かもしれません。「子供に説明できる仕事をする」私のホームページの基本の
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/kodomoni1.htm 考え方です。
あなたの工場の中で笛を吹かなくてはいけないことはありませんか
その笛を吹くかどうかの基準は、あなたの会社のルールではありませんか
会社のルールはあなたの人生の倫理観に合致していますか
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。