===========================================工場長の仕事とは===
放火に対して 対策はできていますか
ここ数週間の関東は非常に暖かく、湿度は30%を切るような状態ですので
火事になればひとたまりも有りません。皆さんの工場は、放火に対して対策は
出来ていますか?火事の原因のトップは放火だと言われています。放火させない
ために、まず皆さんの自宅で考えてみましょう。みなさんが放火魔になったとします。
放火の方法です。一番確実なのは、ペットボトル900mlのペットボトルにガソリンを
入れてペットボトルの口に新聞を丸めて詰め込んで、その新聞の先に火を付けるの
が一番確実に燃え広がります。ペットボトルをスーパーの袋にいれて運びます。
服装は、地味な目立たない服装で、すれ違った時にガソリンの臭いが臭いますので
人目を気にするはづです。火を付けるときには非常に気を遣います。火が急に燃えると
解ってしまいますので、火を付けるときは、紙で出来たマッチを使用して、一本だけ折って
その一本に火を付けて逃げると少し時間が稼げます。放火魔の気持ちになるとその
ガソリンの入ったペットボトルをどこに置くか考えてみてください。皆さんの自宅の周り
近所で火を付けて確実に燃え広がるところを考えてください。まず、火を付ける必要が
ありますから、人目に付かなくて、暗いところが必要です。その人目に付かないところで
家は、ヘーベル等で出来ている家は火が外からは付きませんので、木造の家をねらいます。
人目が付かなくて、木造で、駐車場に古新聞が束ねて置いてある家、明日出すゴミが
まとめて置いてある家、駐車場に灯油が買いだめして置いてある家、竹竿、古い木材が
置いてある家、木造の家で枯れ木もありいかにも燃えやすい家、このような所に火を
付けたくなります。実際私の家の近くで起きた火事も、古い木造の居酒屋で、居酒屋の
前には、ビールケース製の ゴミ箱と外には、火を付けたくなるような場所がたくさん
ありました。
あなたの工場を見てみてください。
放火魔のつもりで工場の周りを歩いて見てください。
先日、お話ししたコンテナが工場に帰ってきて工場の周りに積んであると、ここに火を
付けると良く燃えます。 ↓↓↓
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/konntena7.htm
自転車置き場に、新聞紙の束は置いて有りませんか
段ボールが束になって工場の外に積んでありませんんか
私の家のそばの倉庫には、木製のパレットが野積みになっています。
そして倉庫の中には、食品用トレイが保管されています。この状況を放火魔が
知ったら火のつけ放題です。
工場の周りを 放火魔のつもりで チェックされることを お勧めします
次は工場全体の事を考えてみます。
日常管理で確認する必要があるのが防火管理です。
大きな工場になると消防署が定期的に巡回して、防火設備に対して指摘し
改善命令がでますので、設備上の問題点が有る場合は非常に少なくなります。
但し、それぞれの設備の設置理由を理解していないととんでも無いことが
発生します。防火設備には、日常的に意識を上げるために必要な設備、
火災を知らせるために必要な設備、消火のために必要な設備、避難する
ために必要な設備、怪我した場合に必要な設備の大きく5つに分けることが
できます。どの設備もその設備の持つ意味を理解する必要があります。
日常的に意識を上げる設備には、消防組織の掲示板、ポスター、等があります。
消防組織は常に最新の情報になっているか確認が必要です。火災を知らせる
設備は、定期点検が必要です。食品工場の場合、設備の蒸気で誤作動が
発生している場合があります。常に点検して稼働を確認する必要があります。
放送設備も使い方を事務所のメンバーはマニュアルを見ないで操作できるように
しておきます。
停電になっても稼働する設備の確認が必要です。
火事が発生してからの設備になります。火事で停電になる場合があります。
地震で停電になり、その後火事が発生した場合は、停電でも稼働する設備、
停電では動かない設備を日常解るように区分しておきます。消防署に通報する
電話も、停電でも通報できる電話に印が必要です。消火するためのホースの
付いた設備は、水が電気ポンプで動く場合が多いので、停電の場合は使用
できません。消化器は停電でも使用が可能です。その場合は火事を消すために
充分な数が必要になります。消化器は発生する火事に適した消化器かどうか、
再確認が必要です。いざと言うときに消化器の使い方が解らない場合があります
ので、消火訓練で、必ず実際に使って見る必要があります。避難する経路は、
日常的に通路を確保しておきます。避難口に材料が置いてあって避難できない、
避難口の外に物が置いてあって、避難できない、工場に盗難が多くて避難口を
塞いで有る場合もあります。日常点検で、避難経路、避難表示の点検が必要です。
特に、包装室などは、虫の侵入を防ぐために、無窓になっていますので、火事に
なった場合の避難経路は、日常から確認しておく必要があります。避難口の電球が
切れていませんか。停電で真っ暗になっても、しばらくは蛍光灯が光を蓄積している
蛍光灯、地震で蛍光灯が落ちても割れない蛍光灯等が出ています。停電で真っ暗に
なっても避難できるように工夫が必要です。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。