品質管理の実施について どのように 考えれば いいか

                      2000.Apr


  会社に おいて 品質管理 すなわち 良い商品を 造ろうと する 行動について

あるべき 姿は どのような 物か 考えてみたいと 思います 

 

 その あるべき 姿 理想の姿 を 明確にすることは 自分たちの 進むべき 道を

明確に出来るため 品質管理活動 クレームゼロ 運動 を 行うときには

非常に 大切な 事といえます まず 自分たちの 向かうべく 歩く 道

その先に ある 理想の 姿 を 明確にして いきたいと 思います

 


 

以下 の 事例で 

@は 悪い体質

Aは ふつうに 良く 見られる 体質

Bは 良い 体質 に なります

 

T.経営者

@企業のなかで 品質管理がどのような 役割を 果たしているかが よくわかっていない

A品質管理について 知っているつもりでいる 頭では 理解しているが 実践が ない

Bトップ層に ミスター品質 が いる

 

U.管理者

@仕事は部下任せ 具体的な指示を出さず 結果が悪ければ 部下を しかる

A管理者の仕事は 指示命令を出すことだと 思っている 結果に対する 処置はするが

  プロセスに対する 解析が 弱い

B人は 自分で理解し 納得したときに 本気で 働く 事を 知っている 部下の教育

  訓練に 時間を割き 仕事のプロセスに 注意を はらう

 

V.一般従業員

@自分本位で会社の 事を 考えない 何時 会社を やめても いいと 思っている

A仕事が うまくいかないのは 上司 他部門の 責任だと 思っている

B仕事に対する 改善意欲が 旺盛で 自分のところの 製品が 世界一 だと 思っている

 

W.価値観

@生産第一主義 販売第一主義 不良品がでても出荷してしまう クレームが出れば

  運が わるかった と思う

A品質改善よりも コストダウンを 優先する

B品質こそが 会社を 存続するために 一番大切なことだと 理解している

 

X.マネジメント

@成り行き管理 トラブルは その都度解決していく

A悪さを隠す セクショナリズムが 強い データーを使わず 先入観で 動く

BPDCAのループが きちんと回る 自責で考え 事実を 大事にする 現場で現物を見る

 

Y.開 発

@他社の まねに終始している 保証すべき品質特性を 理解していない

A開発部門はあるが 本生産時のトラブルが 多い

B設計審査 試作品テスト に 十分 時間をさいて 本生産時にトラブラない

 

Z.購 買

@値段をたたいて 安ければそれで いいと 思っている

A購買先の 政策が はっきりしていない 現状の業者との 取引に 終始している

B購買業者の意見を 良く聞き お互いの改善に 役立てている 購買先の指導を熱心にする

 

[.製 造

@不良が多い 作業標準等のマニュアルがない

A検査部門での データーはある 作業標準は あるが 改訂がなされていない

B不良のデーターは 層別され 活用されている 作業者に対する 教育訓練等も

  計画的に 行われている

 

\.検 査

@忙しくなると 休日になると 検査を省略する

A製造不良 クレームに対して 情報がとられ アクションが されている 現象面の処置に終わる

B市場不良に対して 製品回収の仕組みが確立している  現物に基づいた 解析 原因の

  除去が 行われている

 

].営 業

@商品知識に乏しい 夜討ち朝駆け 押し込み販売 が 営業だと 思っている

A営業個人の技術だと 思っており 組織的管理が無い データーは 目標と 結果であり

 プロセスにおける 情報 データーが無い

B結果の管理だけではなく プロセスが 重視されている PDCAが きちんと まわる


 

以上の結果が 上手く Bの結果で回り出すと 次の数字が 結果として 

客観的に良くなるはずです

 

 @市場における 新商品の開発状況

 A市場クレームの損失金額

 B社内の 不良品の損失金額

 C生産性の改善金額

 

この数字を ふまえ あるべき 姿 に 向かう 必要が あります


     品質管理に対する 誤解について


 

次に上げる点は 品質管理を 進めるに あたり 大きな 誤解です

 

@品質を向上すると コストアップする

A品質管理とは 検査を厳重に行うことである

B品質管理とは標準化を 行う 事である

C品質管理とは 統計的手法を用いて データーを解析することである

D品質管理とは 品質管理部門が やることである

E品質管理は 工場部門に やらせておけばよい

F品質管理とは QCサークルの事である

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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