==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■  品質の土台が出来ているか
■■■               2012年12月8日発行 
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おはようございます。河岸です。
 何時地震等があってもいいように工場は準備出来ていますか。
 危機管理は常に考え続けることが必要です。

 河岸宏和の無料講演の案内です 2013年2月8日 金曜日 
 15:00〜17:30 
 TKP名古屋ビジネスセンター
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 品質の土台が出来ているか
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30年後工場が存続するために

 食品工場長の一番大切な仕事は、工場が30年後も存続出来る事
を常に考える事です。
 工場が存続するためには、毎日製品を作り、利益を上げる事が
大切です。
 PBを専門に製造している工場の中には、減価償却の終わった工
場で、原価償却費を考えず、再投資の減資も考えずに製品のコス
トを考えている工場もありますが、目先の利益は上がっても、再
投資を行わないと30年後には工場は無くなってしまいます。
 30年後に残る、再投資が必要なのです。
 自分の家を建てる時を考えて見てください。
 家の土台がしっかり出来ていないと、一生住める家を建てるこ
とは出来ないのです。
 建て売り住宅の中には、「30年後には無くなってもいい」と思
っているような土台で建てている家も見られます。
 日本の家は建てた瞬間が一番価値があり、10年も経つと土地の
価値しか無くなってしまいます。
 しかし、土台がしっかりして、メンテナンスが出来ていれば、
建物にも価値が付くはずなのです。
 どうせ「地震が来るから」「火事で燃えるから」と言って、燃
えやすい、壊れてもいい家を建ててきたのかもしれません。
 再投資は、同じ工場にするよりも、工場自体を建て替えた方が
効率がいいかもしれません。
 工場を建て替える計画が有る場合は「今の工場は●●年まで使
用します。新工場は●●年に施工し、○○年には稼働する予定で
す」と従業員に責任者は宣言をしておく必要があるのです。
 ぼろぼろの工場で働いていて、新工場の計画が無いと、若い従
業員は工場の将来に不安を感じて辞めて行ってしまうのです。
 工場の管理が出来ているかどうかは、現場の「綺麗さ」で感じ
る事ができます。
 現場に入ったとたん異臭のする工場では、管理が出来ていると
は思えません。
 排水升の封水が出来ていない工場は、「新築の工場では間違い
無く封水します」では従業員の方は将来を感じる事は出来ないの
です。
 現在の工場の設備が、最低のレベルに達していない工場は、食
品を製造する資格は無いと思っています。


基礎がしっかりできているか

 マンション等の耐震偽装が話題になった事があります。法律で
定められた強度の無い、マンション、ホテルが設計され、検査ま
で通り抜けて建ってしまった事件です。
 マンションのように法律が整備されていると、問題のある建物
とわかりますが、食品工場の場合「冷蔵庫の大きさはこれ以上必
要」「排水升は封水されていること」などと言った具体的な物は
ありません。
 例え、泥の付いた原材料と洗浄殺菌後の冷蔵庫が同じであって
も、製造を止める法律は無いのです。
 ISO、HACCPを取っている工場でも、冷蔵庫の衛生区分が出来て
いない工場は多い物です。
 冷蔵庫の区分が出来ている工場でも、生産量のピークの時には、
通常と異なる保管をしてしまいます。
 札幌のO-157食中毒の工場でも、問題が起きた時は特売時と報
道されていました。
 食中毒を起こす工場、お店は、能力以上の製造を行った時に起
きてしまいます。
 冷蔵庫の保管能力が無かった、冷却能力が無かった、本来、注
文を受けた時点で能力を超えた受注の時には注文を断る勇気が必
要なのです。

 安心安全の基礎以上の注文が来たときにあなたの工場は断る勇
気を持っていますか。

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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