========================================食品工場長の仕事とは===

   食品衛生の基本について


私たちが製造している食品は、人の体を健康にする事もできますし、人の体に

危害を加えることもできます。私が教育の時によくおはなしすることは、人の体を

治すためには、医者の免許がいります。医者の免許を取るためには、非常に

難しい勉強をする事と、非常に高額なお金がいりますので、万人が医者になる

事はできません。ただ、人に危害を与える食品を作ることには免許はいりません。

人の体を治すためには免許はいるのですが、人の体を最悪殺してしまう事は、

誰でも行う事ができるのです。お医者さんになる人は、学生時代から非常に

多くの勉強をします。アメリカのテレビドラマerを見ていても、医者の免許を取る

ための勉強、医者になってからの勉強は本当に大変です。

 

では、食品を製造している私たちは、勉強を毎日していますか?

食品工場長の仕事は、半分以上、いやほとんど教育かもしれません。教育は

計画があって、その計画がどこまで進んでいるか常に押さえておかなくては、

いけません。工場長の思いつきで今日はこんな話、忘れたように時にこんな

話をしていたのでは、なかなか教育が進みません。学校の授業のように計画が

大切なのです。毎週月曜日の朝は、工場長からのお話がある。とか毎週水曜日は

安全の集会があるとか、計画がしっかりしていると、働いている人たちの教育を

受ける姿勢も変わってくると思います。

 

そんな、教育の一つとして私はこのメルマガを始めました。私が色々なところで

お話ししたことを、残して行こうと考えたのが、はじめです。

 

 

では、本日のお話、食品衛生の基本についてです。

食品衛生は、人の体に危害を与えないのが基本です。人の体が危害を受けると

どうなるか、けがをして血を流してしまう。サリン事件のように、化学物質のサリンに

触れてしまうと目が見えなくなる、精神障害が起きてしまう、等の危害がでます。

もちろん食品ですから、ヒスタミン中毒、サルモネラ中毒のような食中毒と呼ばれる

危害があります。この人の体に危害を与えないこと、これが食品衛生の基本になり

ます。健康になりたい、元気になりたい、おいしい物を食べたい。食品は本来は

食文化です。最近はこの食文化を伝えるための食育を学校教育の中で伝えて行こうと

考えて実行してる人たちもいます。食品衛生は、食べ物からの危害を無くする事。

このことが基本になります。自分のかわいい子供に食べさせたい食べ物は、安全は

もちろんですが、危害のある物を自分の身内に食べさせるとそのことはもう、犯罪

です。危害があることが解って居るのにその原材料を使用する事は、犯罪です。

では、その危害を分類してみます。

 

物理的危害 

生物的危害

化学的危害

大きくはこの三危害があります。

 

 

人の体に起きる危害の現象としてはそれぞれ次のようになります。

 

物理的危害 

 ・包装の包装材料で手を切ってしまう

 ・食べたら異物で歯を折ってしまった

 ・食べたら異物で口の中を切ってしまった

    

生物的危害

 ・食べたら下痢をしてしまった

 ・食べたら吐き戻してしまった

 ・食べたら発疹がでてきた

 

化学的危害

 ・食べたら発疹がでてきた

 ・食べたら下痢をしてしまった

 ・食べたら意識が無くなってしまった

 

では実際にどうしたら、この危害を食品工場の中で防ぐことができるかは、

次回からお話していきます。

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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