==================================食品工場の工場長の仕事とは==
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■■ 品質管理部門の考え方 2
■■■ 2011年3月8日発行
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品質管理部門の考え方 2
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5 品質管理とは品質管理部門がやることである
これもよく陥る勘違いです。
品質管理部門は、データーを出してその問題点を指摘するだけであって、
造り込む、行為、改善していく行為は、あくまでも現場が造り込むものです。
「品質管理を強化します」、「当社はISOをとりました」、「当社はTQCを実
践しています」と言って、品質保証室部門を、強化するのは世の中のよく陥
る間違いです。
おいしいリンゴはリンゴの味を検査する農協の人が、一生懸命、検査、管
理を、おこなってもリンゴの味はよくなりません。
農協の検査部門がISOをとっても、TQCを進めても同じ事が言えます。
リンゴをつくる農家の方が、おいしいリンゴを造るからこそおいしいリンゴが、
できるのです。
ドベネックの樽の品質管理部門の胴板を高くしても美味しいリンゴは生ま
れないのです。
6 品質管理は生産部門にやらせておけばよい
会社の責任者がよく陥る誤解です。
工場部門、生産部門だけが、ISO、TQCを行うのであれば、本社はいった
いなにを、行えばいいのでしょうか。
管理部門、総務、経理等は、なにを行えばいいのでしょうか。
ドネベックの要素樽を思い出してください。本部、本社も最終商品の品質を
上げることを一番に考えていないと品質の水は樽に溜まることなく、どんどん
流れ出てしまいます。
具体的には、本社本部の担当は、電話などで情報を求めるのでは無く、現
場に出かけて、自分の目で確認するようにするとか、現場から求められて事
は、求められたその日のうちに解決する等と言った事が考えられます。
利益を産み出しているネタがあるのは、常に現場になります。
飛行機会社で検査担当者が不足しているのに、検査を行った事にした、飛
行機会社の責任は本社にあると言えます。
こういった事を管理することが本社本部の仕事だと思います。
7 品質管理とはQCサークルの事である
もっともうかつな誤解です。
当社は品質管理を強化しますと発表し、○○対策委員会を造りました。
そして現場では、QCサークルを行い、全社で品質管理を強化します。
そして、QCサークルを時間外で行い、発表会をして、当社も一流の品質
管理が進んだと、責任者が説明している会社が私の目に浮かびます。
QCサークルの目的は、現場の意識の向上であり、確かに教育活動の一
環ではあるかもしれませんが、決して品質管理イコール、QCサークルでは
ありません。
農家の人がQCサークルをいくら行ってもリンゴの味は、よくなりません。
地域の農協が最終商品の品質に関する考え方を明確にして、最終商品
の品質を左右する要因を明確にして、その要因の管理を具体的にどうした
ら簡単に標準値どおりに作業を行うかを、現場単位、農家単位で話しあう
QCサークルは必要です。
誤解をしている会社は、最終商品のりんごを美味しくするためにどうした
らいいかを、この農家単位、現場単位のQCサークルに丸投げをしてしまう
のです。
本来の品質管理を実践すれば売れる商品ができあがるのです。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。