==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■    品質による経営とは

■■■                            2011年3月12日発行 

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おはようございます。河岸です。開発に関する通信教育始めました。

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食について是非合智しませんか。

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今週のお勧めの本です。

おいしいコーヒーの真実 [DVD]

タデッセ・メスケラ、他 (出演), マーク・フランシス;ニック・フランシス (監督)

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値上げが本当に必要か

 先進国では300円以上するコーヒーのうち生産者にはいくら渡っている

のか。

 コーヒーの値上げが報道されていますが、値上げの分が本当に生産者

に渡るようになるのか。

 単に投資家の手に値上げ分が渡ってしまうような気がしますが。

 「コーヒーなんか飲まないから」と言う方もいるかもしれません。

 生産農家が本当に適切な収入を得ているか、フェアトレードとは何かを

考えてみませんか。

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・食品工場の参考になる本  

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 品質による経営とは

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 会社において品質管理すなわち良い商品を造ろうとする行動について

あるべき姿はどのような物か考えてみます。

 会社としてのあるべき姿、理想の姿を明確にすることは自分たちの進む

べき道を明確に出来るため非常に大切な事と考えます。

 全社的品質管理活動、クレームゼロ運動を行うときには、まず自分たち

の向かうべく歩く道その先にある理想の姿を明確にして行動すべきと考え

ます。

 

次の事例で 

1は悪い体質

2はふつうに良く見られる体質

3は良い体質になります

 

いい会社の体質は

●経営者

1 企業のなかで品質管理がどのような役割を果たしているかがよくわかっ

  ていない

2 品質管理について知っているつもりでいる、頭では理解しているが実践

  がない

3 トップ層にミスター品質管理がいる

 

●管理者

1 仕事は部下任せ、具体的な指示を出さず結果が悪ければ部下をしかる

2 管理者の仕事は指示命令を出すことだと思っている。

  結果に対する処置はするがプロセスに対する解析が弱い

3 人は自分で理解し納得したときに本気で働く事を知っている。

  部下の教育訓練に時間を割き仕事のプロセスに注意をはらう 

 

●一般従業員

1 自分本位で会社の事を考えない。何時会社をやめてもいいと思っている

2 仕事がうまくいかないのは上司、他部門の責任だと思っている

3 仕事に対する改善意欲が旺盛で、自分のところの製品が世界一だと思

  っている

 

●価値観

1 生産第一主義、販売第一主義、不良品がでても出荷してしまう

  クレームが出れば運がわるかったと思う

2 品質改善よりもコストダウンを優先する

3 品質こそが会社を存続するために一番大切なことだと理解している

 

●マネジメント

1 成り行き管理、トラブルはその都度解決していく

2 悪さを隠す、セクショナリズムが強い、データーを使わず先入観で動く

3 PDCAのループがきちんと回る、自責で考え、事実を大事にする現場で

  現物を見る 

 

●開 発

1 他社のまねに終始している。保証すべき品質特性を理解していない

2 開発部門はあるが本生産時のトラブルが多い

3 設計審査、試作品テストに十分時間をさいて本生産時にトラブラない

 

●購買部門

1 値段をたたいて、安ければそれでいいと思っている

2 購買先の政策がはっきりしていない.現状の業者との取引に終始して

  いる

3 購買業者の意見を良く聞き、お互いの改善に役立てている。購買先の

  指導を熱心にする

 

●製造部門

1 不良が多い.作業標準等のマニュアルがない

2 検査部門でのデーターはある、作業標準はあるが改訂がなされていない

3 不良のデーターは層別され、活用されている.作業者に対する教育訓

  練等も計画的に行われている

 

 

●.検査部門

1 忙しくなると、休日になると検査を省略する

2 製造不良、クレームに対して情報がとられアクションがされている。現象面

  の処置に終わる

3 市場不良に対して、製品回収の仕組みが確立している。現物に基づいた

  解析、原因の除去が行われている

 

●営業部門

1 商品知識に乏しい、夜討ち朝駆け、押し込み販売が営業だと思っている

2 営業個人の技術だと思っており、組織的管理が無い、データーは目標と

  結果でありプロセスにおける情報、データーが無い

3 結果の管理だけではなく、プロセスが重視されている。PDCAがきちんと

  まわる

 

以上の項目が上手く3の結果で回り出すと次の数字が結果として客観的に

 良くなります。

 

 ・市場における新商品の開発状況

 ・市場クレームの損失金額

 ・社内の不良品の損失金額

 ・生産性の改善金額

 

以上の数字をふまえあるべき姿に向かう必要があります。

一方、次に上げる点は品質管理を進めるにあたり大きな誤解になります。

 

品質管理に対する誤解

・品質を向上すると コストアップする

・品質管理とは検査を厳重に行うことである

・品質管理とは標準化を行う事である

・品質管理とは統計的手法を用いてデーターを解析することである

・品質管理とは品質管理部門がやることである

・品質管理は工場部門にやらせておけばよい

・品質管理とはQCサークルの事である

 

あなたの工場の品質管理に対する考え方はどれになりますか??

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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表紙イメージ 河岸宏和への質問



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『ビジュアル図解 食品工場の品質管理』 

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