========================================食品工場長の仕事とは===
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■■ 愛知県産も「飛騨牛」に 岐阜の格下肉偽装卸売業者
■■■ 2008年6月21日発行
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●河岸です。
夕方のニュースで飛騨牛の偽装のニュースが流れてきました。
ブランド牛はJASなどの認定が無いため、業者が独自で基準を設定してい
ます。飛騨牛もホームページの中で基準を明確にしています。
http://www.hidagyu-gifu.com/what/index.html
●「飛騨牛」とは、岐阜県内で14ヶ月以上肥育された黒毛和種で、日本食肉
格付協会が実施する枝肉格付で肉質等級A・Bで5等級、4等級、3等級のもの
とします。
しかし、この基準は、一般の方に取ってみれば非常にわかりにくいものです。
普通に考えれば、飛騨で生まれた牛を育てたのが飛騨牛だとおもいませんか。
私の書いた「食品工場の点検と監査 」の中では、「銘柄肉で大切なのは銘
柄肉であることを牧場などが勝手に名乗っている場合がありますので、定義銘
柄肉自体の定義づけを確認して説得力が有るかどうかを吟味することが重要
です。」と書いています。
銘柄牛などももっとシンプルに定義付けをして、一般の方から疑問を受けない
ような定義付けが必要だと思いませんか?
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私が書いた本です。まだのかたは、是非読んでみてください。
「食品工場の点検と監査 」 河岸宏和/著
出版社名 同文舘出版 (ISBN:978-4-495-57991-3)
発売予定日 2008年04月21日 価格 1,785円(税込)
食品工場の原料購買担当者、スーパー・生協のバイヤー、外食産業の購買担
当者など、食品を購入する立場の人が、それらを点検・監査する際のポイントを
ビジュアル解説しています。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4495579916/249-6770825-3057905
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愛知県産も「飛騨牛」に 岐阜の格下肉偽装卸売業者 朝日新聞より
2008年6月21日17時0分
要件を満たさない格下の牛肉をブランド和牛「飛騨牛」として販売していた食
肉の卸小売業「丸明(まる・あき)」(本社・岐阜県養老町)の養老店で今月中旬、
愛知県産の牛肉が岐阜県産の飛騨牛として店頭に並べられていたことが21
日、同社の現職幹部らの話で分かった。岐阜県には農林水産省を通じて「産地
を改ざんしている」という告発が寄せられ、県は月内にも調査に乗り出す方針。
朝日新聞社は、今月18日に販売されたとされる「飛騨牛 焼肉用(岐阜県産)」
(100グラム=400円)を同社の元幹部から入手。牛肉トレーサビリティー法に
基づくラベルの個体識別番号を調べると、この牛は愛知県新城市で出生し、同
県稲沢市に転出。その後、5月21日に岐阜県内に搬入された後、翌22日には
県畜産公社(岐阜市)で食肉処理されていたことが分かった。
飛騨牛ブランドは1年2カ月以上、岐阜県内で肥育されるなどの条件を満たす
必要がある。同社幹部らは「ミスの可能性もある」としながらも、愛知県産の牛肉
が飛騨牛と表示されて店頭に並んだことを認めた。また、元従業員の一人は
「昔は産地偽装もあった。しかし、今はやっていないと思っていた」と証言した。
朝日新聞社の調べとは別に、農水省東海農政局には今月上旬、同社の産地
偽装についての告発があった。農政局から情報提供を受けた県は同社関係者
と接触し、調査の日程を調整している。県によると、食品の表示方法などを定め
た日本農林規格(JAS)法などに抵触する可能性があるという。
(保坂知晃、鷹見正之)
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。