==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■    返品の再利用について

■■■                            2009年4月11日発行 

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おはようございます。河岸です。

関東はいきなり真夏になったような気温になりました。急な気温の上昇に

体が付いて行かない方もいると思います。季節の変わり目はあまり無理を

しない事が大切です。

 

新しい私の本が発売されます。

アマゾンで予約が出来ますので是非、予約をお願いします。

「スーパーの裏側 安全でおいしい食品を選ぶために」   河岸宏和著

東洋経済新報社

4月16日発売

税込価格:1,470円

ISBN:9784492222973

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22

「スーパーの裏側」と過激な題名ですが、内容は至ってまじめな本です。

スーパーで買い物をする時の参考にしてみてください。

 

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今週のお勧めの本です。

修羅場のビジネス突破力 (小学館101新書) (新書)      佐倉 住嘉 (著)

 

仕事とは単純労働の繰り返し

 スピーカーのボーズ社の社長が書いた本です。生まれてくる商品やサービ

スには「驚きと感動」が無ければならないと伝えてくれています。

 天井からつり下げられているボーズ社のスピーカーがどのようにこの世に

産まれて来たか、そのために佐倉さんが潜在意識に語りかけながら。チャ

ンスのアンテナ感度を上げた結果と言うことが素直に伝わってきます。

 いい商品をお客様に伝えるために「驚き」が必要だと言うことが本当によく

理解できます。

 毎日がつまらないと思っている方にお勧めの一冊です。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4098250268

★五個です。

 

自衛隊が危ない (小学館101新書) (新書)            杉山 隆男 (著)

建前とホンネの中で何が出来るか

 文章と文章の間に書かれていそうなことを法律上のトリックを使って巧み

にやりこなしてきたのが今の自衛隊です。

 今の自衛隊は文章に書かれていない事は決して出来ないように国民の

生命と財産を守ることだけに専念する自衛隊の存在を憲法に明記するこ

とが大切と著者は訴えています。

 戦後を引きずったまま、日本人特有のまあまあでは済まないところまで

自衛隊は来ていると私も思います。

 一度本気で、国を守ることは何かを考えて見るのもいいかもしれません。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4098250284

★4個です。

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 返品の再利用について

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なんでなくならないのか

 三輪素麺の巻きかえ事件、赤福の再利用、雪印の返品牛乳の再利用

など過去の報道で何回も、返品の再利用の報道がされて来ています。

 一度、工場の管理下を離れた商品を、再度加工することは、法律で禁止

されていなくても行ってはいけないと思います。

 工場の中に在庫がたまっている半製品を再加工するのと同じような感

覚で、工場から一度出荷した商品を商品価値があるからと言って、そのま

ま使用したり、原料として再利用することは止めなくてはなりません。

 

スーパーの再加工も同様です。

 食品工場の感覚と同じように、スーパーでも再利用が見受けられます。

惣菜売り場に並んでいる唐揚げを利用して弁当を作る行為。売り場で破

損してしまったスイカを利用して、カットスイカを作る行為、売り場に並んで

いるマグロの柵を利用して、刺身のセットを製造する行為、このような行

為はすべて禁止すべきと思います。

 一度、製造している方の管理下を外れて、売り場に並べた商品は、再

度原料として使用しないことが大切です。

 売り場に並べた商品は、売り切る事が大切だと思いませんか。

 

返品すると言うこと

 スーパーで賞味期限が近づいた商品を売り切るのでは無く、製造工場

に返品する行為がまだ続いている事もびっくりしました。

 三輪素麺、赤福の時も、売り場で売れ残った商品を製造工場に返品を

行っていました。

 私自身も数十年前は、売り場で賞味期限の近づいた商品を引き取って

転売したこともありました。昔は確かにあらゆる商品で行っていたと思い

ます。

 しかし、赤福、素麺事件からは、売り場に並べた商品を工場に返品する

行為はやめるように。業界で取り組む必要があると思いませんか。

 

 

時代は変化しているのです。

 

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加工食品の賞味期限を改ざんした「フード中越」に対し、JAS法に基づき

指示を行いました。

2009年04月08日 新潟県のHPより引用

概 要

 フード中越(長岡市石内1丁目8番36号。以下「フード中越」という。)は、

自らを表示責任者として販売した一般消費者向け商品(名称「魚介乾製

品」、商品名「ツナピックマグロ珍味」)について、販売先から回収した当

該商品に新たな賞味期限を表示し、再度、当該販売先に納品していたこ

とを確認しました。

 このため、4月7日、フード中越に対してJAS法(農林物資の規格化及び

品質表示の適正化に関する法律)に基づく指示を行いました。

http://www.pref.niigata.lg.jp/syokuhin/1238961700269.html

 

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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表紙イメージ

河岸宏和への質問



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「スーパーの裏側」

「食品販売の衛生と危機管理がよ~くわかる本 」

「食品工場の衛生と危機管理がよ〜くわかる本」

『“食の安全”はどこまで信用できるのか 現場から見た品質管理の真実』 

『ビジュアル図解 食品工場の点検と監査 』

『ビジュアル図解 食品工場の品質管理』 

『ビジュアル図解 食品工場のしくみ』

 

河岸宏和(かわぎしひろかず)