==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■   グラスルーツミーティング

■■■                            2009年1月25日発行 

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おはようございます。河岸です。

 日本の総理大臣の国会での方針演説を聞く方は少ないと思いますが、オバ

マさんの話は思わず聞いてしまいます。

 自分たちは国に対してどんな責任があるのか、考えさせられる就任演説で

した。

オバマ大統領就任演説: 「恐れでなく希望を選んだ」

http://mainichi.jp/select/world/obama/speech/news/20090121k0000m030175000c.html

 

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今週のお勧めの本です。

オバマ大統領就任演説 CD Book   対訳&ノーカット版生声完全収録CD付!

 アメリカ史上初の黒人大統領に就任(第44代)するバラク・オバマ氏の就任

演説がCDになりました。

 私も思わず予約をしてしまいました。

 間の取り方、抑揚の取り方、人に自分の気持ちを伝えるときに非常に参考

になります。

 通勤時間に是非聞いてみてください。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22?node=3&page=2

 

 

危機管理の教訓 三洋電機は、なぜマスコミに叩かれたのか  竹村 剛 (著)

三洋電機の広報の責任者が書いています。

 経験した方でなきゃ知らない事が数多く書いてあります。

 建前のコンプライアンスは私も多く経験してきました。コンプライアンスを社内

に徹底しようとすると、経営者が本気で姿勢をしまし、現場の責任者が本気で

行動しないかぎり社内にコンプライアンスや、CSRが定着することは無いので

す。

 経営者がいくらコンプライアンスがやCSRが必要と叫んでも、現場の責任者

が利益を優先してしまうと「社長もホンネの所は利益がすべてだと思っている」

と従業員が思ってしまいます。

 まさしく、日本のコンプライアンス、CSRを言い当てている言葉です。

 社内で、コンプライアンスを本気で唱えている現場の責任者になることの出

来ないあなたにお勧めの一冊です。

★5個です。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/402250515X

 

 

「見える化」仕事術 (単行本(ソフトカバー))          石川 和幸 (著)

個人の仕事の中でも見える化が必要

 私は仕事の中でマインドマップを使用しています。商談など数人で同じテー

ブルを囲んで打ち合わせを行うときには、テーブルの上に四つ切りの画用紙

を置いて色のついたボールペンで書きながら打ち合わせを行っています。

 もちろん文字だけでなく、絵を描きながら打ち合わせをするのです。

 同じ画面を見ながら打ち合わせを行うと一体感が出てくると思っています。

 いきなりマインドマップは難しいにしても、箇条書き、KJ法、TOーDOリスト

など、仕事の見える化のためのknow-howが詰まっている良書です。

 製造現場では無く、事務作業の中で見える化がどのように進めることが出

来るかわかる一冊です。

★5個です。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4887596774

 

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 グラスルーツミーティング

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責任は何処にあるのか

 アメリカのオバマ大統領の就任演説はすばらしいものでした。私は演説を聴

いたその場で、つい就任演説のCDを注文してしまいました。

 私と同じような方を多くいるようで、いままでのオバマ大統領の演説集はなん

と40万部以上の大ヒットのようです。

 オバマ大統領の演説はもちろん英語の演説です。しかし、言葉と言葉の間に

ある間の大切さを教えてくれます。人に自分の気持ちを伝えるためには、言葉

の内容よりも、声の大きさ、声の質、話す時の態度、抑揚、間の大切さをオバ

マさんは改めて教えてくれました。

 オバマ大統領は、大統領就任演説の中で、国民一人一人の責任の重要性を

教えてくれています。

 「国は何もしてくれない」「首相は何を考えているのか」と言う前に、自分たちは

何をすべきか考えて見るときが日本にも来ているとおもいませんか。

 

一人一人の意見を大切にすること

 数年前までアメリカの企業で私も働いた事があります。私の働いた事のある企

業では、就業時間中にグラスルーツミーティングと言うものを行いました。

 グラスルーツとは、訳したとおりの草の根になります。日本の政治家の中でも、

草の根活動と言って地元の公民館の中で地元の選挙民の方と膝を突き合わせ

て話している方もいます。

 オバマ大統領の活動を報告している報道を見ているときに、自分たちは国のた

めに何をするべきか、議論している場面がありました。まさしくグラスルーツミー

ティングになります。

 植物の草も根がしっかり張っていないと育つことはできません。草の根が地面に

しっかり張っているからこそ草も大きく成長するのです。

 政治を行うということは、政治屋になることでは無く、生活している方と、目線を

合わせて草の根の意見を聞くことから始まると思います。

 ここで大切な事は、草の根の意見を聞くことだけでは無く、聞いた意見を政策に

生かすことが大切なのです。

 草の根の意見が、実際に政策に生かされていることを知れば、グラスルーツミ

ーティングに出席された方は、自分の意見が生かされた事に満足感を覚えると

思います。

 

工場の中でも草の根の意見を聞いてみませんか

 工場の売り上げが落ちて経営が厳しくなって来た時に、従業員の声を聞いてみ

ませんか。

 「従業員に経営者の厳しさってわかるわけが無いよ」と経営を行っている方は

思うかもしれません。

 従業員の方も、「自分の意見なんか通るわけ無いよ」と思っているかもしれま

せん。

 従業員との間に信頼関係が無ければ、いい工場運営は出来ないと思います。

 グラスルーツミーティングで出た大切な意見は、一覧表にして、一つ一つを真

剣に考えることが必要です。

 工場長のあなたから見れば「バカな意見」と映っても、意見を出した従業員の

方は本当に真剣に意見を出していると私は思うのです。

 派遣の方をいきなり切る前に、従業員の給料を下げる前に、いま、工場が抱

えている問題点を判りやすく説明して、私たちは何をしたらいいのか、じっくり

膝を従業員の方と交えて話すときが来ているように思います。

 従業員一人一人が自分の工場、自分の職場と思った時に会社、工場は大き

く変化すると思います。

 

 是非、グラスルーツミーティングを行ってみませんか

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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表紙イメージ 河岸宏和への質問



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