==================================食品工場の工場長の仕事とは==
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■■ 5Mで仕事を進めるとは
■■■ 2009年10月31日発行
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おはようございます。河岸です。
今日で10月も終わりです。あと二ヶ月で2009年も終わりになります。
本当に年を取ると一年が早いですね。
先日長崎に講演に行ってきました。来て頂いた方本当にありがとうござい
ます。読者の方とお会いできるのが本当に楽しみです。
長崎新聞に紹介されています。
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/nagasaki1.htm
日経BPネットの連載です。
第26回 ビジネスエシックスとは
個人ではしないことを仕事ではしてしまう
ビジネス・エシックス(Business Ethics)という言葉があります。
日本では「企業倫理」と訳され、企業活動における法令順守
(コンプライアンス)を含む道徳的規定を示すものです。
「社是・社訓」などもその一つでしょう。
続きは ↓↓↓↓↓↓
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20091026/191278/
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私も書いています。
書籍「食品期限表示設定における科学的根拠構築/実証手法ノウハウ集」
★ガイドライン・法規制だけではわからない各事例・ノウハウが凝縮!
http://www.gijutu.co.jp/doc/b_1542.htm
河岸宏和の紹介と申し込み時に伝えて頂けると特別割引になります。
84,000円が67,200円です。少し高めの本ですが、内容はぎっしり詰まって
います。是非、手にとってみてください。
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今週のお勧めの本です。
隠された風景―死の現場を歩く (単行本)
福岡 賢正 (著)
見て見ぬふりを
子犬が生まれたからと言って、親犬を捨てて子犬を飼う飼い主。
飽きたからと言って平気で犬を捨てる飼い主たち。
人間社会を維持するためには、捨てられた犬、生き物たちを処分しな
くてはならないのです。
「必要悪という言葉のあるやろ。私らはそんな必要悪たい」犬猫を処
分している人たちの言葉です。
著者は、不要犬、不要猫を処分する仕事は悪ではなく、善と言い切っ
ています。
人間界ではじき出された生き物を処分するのは、自然界の摂理とも
伝えてくれます。
身勝手な人間社会と生き物の関係を伝えてくれる一冊です。
目を背ける事無く、動物たちの死の現実を見てみませんか。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22?_encoding=UTF8&node=9
★5個です。
ハチドリのひとしずく いま、私にできること (単行本)
辻 信一 (監修)
今自分が出来る事を
南アメリカの先住民に伝わるお話です。非常に短いたった17行のお
話です。
環境問題を考えるとき、そして人生の中で自分が置かれている立場
をいいわけになにもしない人まですべての人に読んで頂きたいお話で
す。
「どうせヒラの私が一生懸命仕事してもなにも変わらないよ」「偉い人
に言ってください」「私はぺーぺーだから」偉い人が仕事をしなければ
世の中はなにも変わらないと言う方は多い物です。
でも、自分が出来る事を自分から進んで行わなければ世の中は変
わらないと思います。
「蜂のひとさし」にならなくても、たったハチドリのくちばしから落ちる
ひとしずくでも世の中を変えることは出来ると私は思っています。
是非、このお話を様々な人に読んで頂きたい物です。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4334974910
★5個です。
・食品工場の参考になる本
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102
・中食・外食で参考になる本
http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22
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5Mで仕事を進めるとは
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5Mで編んだ網は、工場の全てをもれなく包み込みます
食品工場管理を考えるときに、5Mで物事を考えると漏れが無くなります。
では5Mとは、何でしょうか?人(man)、材料(materials)、作業方法(me
thod)、機械設備(machine)、測定方法(measure)、それぞれ英単語の頭
のMを取って5Mと言います。
昔は最後の測定方法のMが無く、4Mと言っていました。
ISO等の品質管理の考え方が日本に入ってきてから私は、最後の測定
方法を入れて5Mと言われています。
もちろん測定方法の中には校正方法、記録の保管の考え方が入ってい
ます。
色々な事を工場内で進めるときに、この5Mの考え方で考えると何かと
都合良く考えることが出来ます。
川魚を釣るときに、竿で釣る方法も有りますが、川一面に投網を投げる
と一網打尽にする事が出来ます。
工場の管理を考えるとき、5Mの網をかけて考えると問題点を一網打尽
でとらえることが出来て漏れが無くなります。
網を編むと漏れが無くなります
5Mの5本の糸を縦糸にして、横糸をリーダー、教育、コスト、食品の安全、
働く人の安全という五本の糸を使って網を編むと、工場の運営に必要な魚
は全て、捕まえる事が出来ます。
網を編んでみると解りますが、縦糸だけ、横糸だけでは魚を捕まえること
はできません。縦糸、横糸をただ重ねてもいい網を編むことは出来ません。
リーダーと言う横糸で、人、材料、作業方法、機械設備、測定方法をそれ
ぞれ強力に編み込む事によって強い網ができあがります。
できあがった網に対して、食品安全の横糸が切れてしまうと大きな穴が
開いてしまい掴めた魚はどんどん逃げて行ってしまいます。
同じように、教育、働く人の安全、コストについて、抜けてしまうと工場運
営は出来ません。
品質管理を考える上でコストを無視して考える事は出来ないのです。
縦糸横糸の太さをそろえる必要があります。
縦糸、横糸の太さもそろえる必要があります。一本だけ細いとそこが切
れてしまいます。逆に太いと、うまく編み込むことが出来ません。
食品の安全に関する糸だけが太くて、例えば、手洗いは食品安全の基
本と言うことで、病院の手術室に入るときの様に各指を手洗いブラシで10
回ずつ洗ったとします。一人10分程度手洗いに掛かりますので、これで
は工場運営は出来なくなってしまいます。
逆に、時間が無いからと言って、手洗いは、指の先だけを、水で濡らし
て、前掛けで拭くような手洗いでは、糸は切れて、大きな穴が開いてしま
います。
必要な糸の太さをそれぞれ備えて置く事が必要なのです。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。