========================================食品工場長の仕事とは===
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偽装報道について考えること■■■ 2007年11月10日発行
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おはようございます。河岸です。みなさん11月29日木曜日東京に来られる
方は空けておいてください。私の講演会があります。明日詳しくお伝えします。
たまには映画も見てください。
不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション
出演: ドキュメンタリー映画, アル・ゴア 監督: デイビス・グッゲンハイム
環境問題と言えば40年以上前に書かれたバイブルの
「沈黙の春」がありますがこのゴアさんのプレゼンされる
「不都合な真実」は地球の環境を考えるときに是非一度は
見られることをお薦めします。
「理解する事を拒否している人にはいくら話しても通じない」と
ゴアさんは話されます。理解することを拒否している人に対して
プレゼンの重要性も学べます。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/B000MQCT24/250-4889569-1797033
生き方―人間として一番大切なこと (単行本)
稲盛 和夫 (著)
ウソをついてはいけない、人に迷惑をかけてはいけない、正直であれ
欲張ってはいけない、自分の事ばかりを考えてはいけないなど子供の
頃にみんなが学んだことを忠実に守り続けることが大切であると
再認識させてもらえる本です。
私は、「毎日フルスイング」を常に考えていますが、稲盛さんは
「一日一日をど真剣に生きる」を原理原則にしています。
仕事に悩んだ時に原点に返ることの大切さを学べる一冊です。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4763195433/249-0151581-1769102
100%願望をかなえるウソの法則 (単行本) 佐藤 富雄 (著)
ウソをついてもやり遂げればウソにならないし、やり遂げる
事が出来なければオオボラ吹きに終わってしまいます。
「企業価値を世界一にするんだ」といって逮捕された
経営者もいましたが、逮捕されずにやり遂げることが出来れば
ウソにならなかったと思います。
夢を語るときは実現できないので大いにウソをつく方が
いいかもしれません。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4344012526/249-0151581-1769102
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偽装報道について考えること
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先日のお話し「Disclosure 情報公開」に読者の方からご意見を頂きました。
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/jyouhoukou10.htm
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いつも大変興味深く読ませていただいています。
最近は食品会社の偽装報道で連日にぎわっています。大方は内部告発と
聞いていますが、そこで働いていた人たちや関係会社の社員、家族のことを
考えると、他人事ではなく不安になります。告発した人は良い事をしたのでし
ょう。しかしそれによって、生活を奪われた人たちはどうすればいいのでしょう
か? 他に手立ては無かったのでしょうか?
弊社も、日配食品の製造を行っています。本当に日々の商品管理は大変
です。現在の流通、小売のシステムの中では出荷期限切れ商品が多数発生
、その負担は企業の存続を危うくしています。
最近になって、報道されている問題の本質は何処にあるのでしょうか?
企業が偽装をおこしてしまう要因はなんなのでしょうか?
赤福の例をとれば、返品による負担の回避が原因とならないでしょうか?
小売が小売としての責任を果たさず、売れ残りを返品するそのシステムは正
しい?
ミートホープ・・1個10円にもみたないコロッケに肉が入っていること自体、
奇跡ではないでしょうか?(流通も小売も親会社も、その価格でつくれるのか
なー?的なことは知っていたのではないですか?それを作れなければ・・なー
んて言って、作らしたとか・・。発覚したら、なんと言うことだ!って言ってたりし
て・・。)
原油高、穀物価格の上昇のなかで、何にもせずに一方的に価格据え置き
を唱える大手スーパー。消費期限前に商品を廃棄するよう平気で指導する
大手コンビニエンス。野菜は、全て同じ大きさで傷が無いこと・・。を要求する
流通。(農産物ですよ・・。)
正しい姿でしょうか? この現状が変わらない限り、メーカーの偽装もなく
ならないでしょう。
自給率が40%をきる日本で、本当に食べるものがなくなった時に、偽装
云々言ってられるのでしょうか?食べ物を捨てる事こそが罪だと感じていま
す。捨てないで済むように法律を改正してください。捨てないで済むように流
通を指導してほしいものです。小売が小売の責任を果たすよう・・、もちろん
消費者の教育も必要と思います。このメルマガを読むたび、腹立たしい思
いを持つのは、私だけでしょうか?
PS,デコレーションケーキに使う素材は、クリスマスが過ぎると、来年用に作
り始めるものもあるようです。チョコレートや、生地などはそうらしいですよ。イ
チゴも海外からの冷凍入荷で何ヶ月も前に取れたものです。乳製品もそうで
す。牛乳の消費は夏多いですが、乳牛は暑いと乳が少なく、冬に沢山出ます。
沢山でた冬の乳が、乳製品の原料になるのでは? このような問題はどう解
決しますか? 豆腐も納豆も2年前の大豆を使う事は普通です。大豆は年に
1度しか収穫しませんからね。だから、賞味期限に一本化して企業が理化学
的根拠を持って表示するということになったのではないですか?11月に冷凍
して、12月22日に解凍したことを記述することになにか意味がありますか?
製造年月日を打つことに逆戻りしますか?売れなかったら返品しますか?
そのことがまた偽装を生んでしまうと思うのです。12月にイチゴは収穫できな
いのですよ。
弁当も牛乳も前日に作っておいて0時をすぎたら一斉に機械で製造年月
日を打っていたことをご存知ないはずはないでしょう?
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皆さんからのご意見お待ちしています。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。