========================================食品工場長の仕事とは===

■■   偽装報道について考えること 3

■■■                           2007年11月25日発行 

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おはようございます。河岸です。本当に綺麗な月ですね。自転車で走っている

と上を向いて走っていて電柱にぶつかってしまいそうです。

今週のお薦めの本です。

「言語技術」が日本のサッカーを変える (光文社新書) (新書)

田嶋 幸三 (著)

一つ一つ行動の意味を考えるようになります

 小学生のサッカーをみていると目の前に来たボールをとにかく遠くに大きく

蹴ればいいというバカ蹴りが目立ちます。特にディフェンスはどこのチームも

バカ蹴りの傾向があります。ボールを蹴るときにどこに蹴るべきかを常に考え

て蹴るのと何も考えないで蹴るのは結果が大きく変わってしまいます。

 仕事をするうえでも真のエリートになるためにどう行動したら、どう子供に接し

ていけばいいかを教えてくれる一冊です。

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H5N1型ウイルス襲来―新型インフルエンザから家族を守れ!

岡田 晴恵 (著)

自分の体は自分で守ることが必要です

 スペイン風邪が流行した時は風邪で亡くなった人の死体を埋葬することが

できないほどだったと言われています。

 満員電車の通勤時に新型インフルエンザの方が一人乗ってくしゃみをしたら

満員電車の中にいる方はすべて感染してしまいます。採卵農場の中の鶏より

も満員電車の方が住居密度も濃く、換気の悪い状態になっているので、感染

を防ぐことはできないと思います。

 どうしたらインフルエンザに感染しないか、感染したらどうしたらいいか、家

族をインフルエンザから守るためにも一読をお薦めします。

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「私の手は母を殺めるためにあったのか」と男は泣いた―ニュースの現場

「19のストーリー」 (単行本)     山藤 章一郎 (著)

電車の中で読むのにお勧めです

 週刊誌のコラムを集めた新書です。色々な話が19集まっていますので、通

勤のときに読まれることをおすすめします。鈴木宗男の真実、松岡大臣が自

殺したときの背景、秋田の児童連続殺人事件などは、土地の背景がわかり

ます。

 時間が余ったときに楽しめる一冊です。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4093797773/250-4889569-1797033

 

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偽装報道について考えること 3

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http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/gisouhou8.htm についてコメントを頂き

ました。皆さんからのメールが私のメルマガ継続の力になりますので是非お

願いします。

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 私どもの会社は日配メーカーで、コンタミ防止の為の、洗浄や、CIP,衛生管

理等も入念に行っております。

 もちろん、賞味期限の表示、使用原材料など、現在問題になっている事は全

て正しくおこなっておりますし、取引先に生協様もございますので、製造年月日

の表示も一部行っています。

 いつ、監査に来ていただいても結構です。それだけ自信があるからこそ書か

せていただきました。(怪しい会社は黙ってスルーしたいでしょう。)

 お客様第一主義だからこそ。嘘、偽りが無いからこそ避けて通れない大量の

廃棄。製造日当日のものしか要らないといわれてしまう現実。

 本当にこころが痛みます。できることなら、多少値引きしますので是非食べて

ください。といいたいところです。捨てる事が罪なのです。

 嘘、偽りなく行うことが普通のはずですが、その困難やいかにといった感じ

です。今回の報道含め、“偽装といわれる事”を行ったメーカーだけにその全責

任がある事になっています。そのことに憤りを感じているのです。

 偽装の問題だけを追及しても、なんの解決にもならない気がしています。環境

ISO取得・・。なーるほど・・。産廃には私たちが出していますからね。 愚痴です

けど。

 何が正しいのかは、その時々で違うと思いますが、食品が食べる機会を与え

られないで捨てられることは、いつの時代でも正しくないと思いますよ。

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発想を変えてみると何かが見えると思います −− 河岸のコメントです。

 赤福の社長が記者会見の中で話していました。「売り切れの出る身の丈の

中で仕事をしていきたい」テレビで聞いたので正確では無いと思いますが、売

り切れが出るような商売に戻りたいと話していました。この「売り切れが出る」と

言うところに発想の転換するところがあると思います。スーパーに買い物に行く

と、朝一番の段階で刺身にしてもすべてが品揃え出来ています。刺身が一パッ

クだけでなく、日本人のほとんどの方が晩ご飯に食べる刺身を造るために早朝

からスーパーの鮮魚担当の方が仕事をしているのです。

 夕方にスーパーに行っても刺身は売り場に綺麗に揃っています。夜中に行って

も刺身はきちんと揃っています。そして余った刺身は翌日に寿司などに転用され

て行くのです。有るスーパーでは前日に残った刺身を再度カットして再利用してい

ました。

 

 常に売り場を綺麗にしておく。機会損失、チャンスロスを防ぐために常に商品を

綺麗に準備しておく。最近のマーケティングでは良く言われます。しかし、鮮魚の

刺身などはこの理論はちがうと思います。氷の中に入っている魚は刺身にしなけ

れば翌日も刺身で食べることが出来るかもしれません。もし少し鮮度が落ちれば

焼き魚などで食べることが出来ます。売れるか売れないか判らない早朝から鯛の

刺身を並べることにどんな意味があるのでしょうか。

 「夕方買いに来るから鯛のいいところ刺身にしておいて」昔富山に住んでいた

頃は魚屋さんとこんな会話をしていました。夕方遅くにスーパーに行くと刺身など

は値引きされていて、もうすこし遅く買い物に行くと刺身は売り切れていました。鮮

度の必要な物は晩ご飯の買い物を遅く行くと売り切れていた物です。何時の時代

から変わったのか記憶がありませんが、何時買い物に行っても刺身が売り場全体

に有るようになってきました。

 そして、次の日再利用されて偽装が始まってしまいます。「売り切れごめん」で商

売を行っていれば偽装の余地、そして食品が食べられることなく捨てられる事も無く

なるとおもいませんか。

 

 

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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表紙イメージ 河岸宏和への質問



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