========================================食品工場長の仕事とは===
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崎陽軒、マクドナル報道で考えること■■■ 2007年11月29日発行
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崎陽軒、マクドナル報道で考えること
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監査部門の独立が必要です。
ここ数日の報道を見ていると、本当に悲しくなります。少し前までは寂しい気持
ちになったのですが、マクドナルド、崎陽軒の報道を聞いていると悲しさがこみ
上げてきます。「製造時間は食品衛生法に規定されていない。」などと言ったコ
メントを聞くと偽装報道の本質を理解していないと公衆の面前で話しているように
感じます。
マスコミで毎日毎日報道された情報を、素直に受けて自社の工場、販売箇所
では本当に問題が無いか、調査、監査する部門は、大手の会社でも無いのでし
ょうか。人間の本質で倫理観の有る方だけを雇って会社を運営していくことは非
常に難しくなります。レジを操作していて、500円玉を床に落として忘れていたと
します。そして次の日500円を拾ってポケットに入れました。レジで不足した50
0円の追求は会社から有りませんでした。
この会社では、レジの過不足が1000円を超えないとレジの担当に注意しない
ので、500円では問題にならなかったのです。レジの担当の方は毎日毎日500
円をポケットに入れ続けたのです。そして隣のレジからも500円をポケットに入れ
続けました。小さな不正が監査機能が無いとだんだん大きな不正に繋がって行く
のです。
マクドナルドの場合も、各フランチャイズのお店の衛生管理に対する監査機能が
どのようだったかの議論が必要だと思います。サラダの日付を一日ずらして問題
が無かった、そして一日過ぎたシェイクの原料を使用しても問題が無かった、逆に
社長から廃棄が減ったとほめられたら、どんどん悪い方向に転がって行きます。
レジが自動釣り銭の出るレジで、1円でも合わないと調査する制度になっていた
ら、マクドナルドがフランチャイズのお店でも監査機能が厳しく存在していたら人間
は不正を行おうとは思わないはずです。
飲酒運転を防ぐためには有る程度厳罰が厳しくないと効果が無いように、不正を
防ぐためには、行った従業員にも厳罰を加え、企業には見逃しただけで厳罰の制
度が必要かもしれません。
厳しい制度が国で決められ前に、是非各会社で独立した監査部門を強化し、監
査部門の活躍を期待します。
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日本マクドナルドのHPから引用です。
2007年11月27日
自主衛生基準を逸脱したフランチャイズ企業1社の処分についての
代表取締役会長兼社長兼CEO 原田泳幸からの
メッセージおよびニュースリリース
このたび、あるオーナーオペレータが経営するマクドナルドの4店舗において
不適切なオペレーションがされているという事態が発覚しましたが、これは私ど
もの理念に反するためさっそく取るべきすべてのアクションをとりました。
このような事態が生じたことについて、お客様、ビジネスパートナー、株主様、
すべてのステークホルダーの方々に心よりお詫び申し上げますとともに、本日
記者会見で報道機関に対して行った説明を皆様と共有させていただきます。
私たちは食の安全には大変な誇りと伝統を持っておりますが、今回の出来事
はその中で大変残念なことです。1オーナーといえども看過できるものではあり
ません。どうかみなさまのご理解、ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。
日本マクドナルドホールディングス株式会社
代表取締役会長兼社長兼CEO 原田 泳幸
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マクドナルド、自主衛生基準を逸脱したフランチャイズ企業1社の処分について当
該企業運営の都内4店舗の直営化を決定
日本マクドナルド株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長兼CEO:
原田 泳幸)では、全国約3,800店舗で営業を行い、そのうちの3割がフランチャイズ
契約を締結し353名のオーナーによって経営されております。そのフランチャイズ企
業の一社である株式会社アスリート(所在地:東京都新宿区)が経営するレストラン
4店舗において、マクドナルドの自主衛生基準を逸脱した行為がなされ看過できな
い状況であるという事実が検証されたことを受け、本日11月27日付で当該企業と
のフランチャイズ契約を解除したことを発表いたします。
11月2日、当該企業が自主衛生基準を逸脱しているとの情報を知るところとなり、
弊社からチームを派遣し当該店舗で監査を実施、包括的な監査をいたしましたが、
その時点では食品衛生法違反は認められませんでしたが、マクドナルド基準を満
たしていない点が確認されました。
即刻、マクドナルドに店舗運営を移管し、厳しい安全基準のもとで営業を実施して
きました。また厳しい注意を促し、トレーニングを実施し、弊社から6名の社員を派
遣し直轄のオペレーションを行ってきました。
その後、クルー・ミーティングの際、ラベルを張り替えたとの発言がクルーからあり、
即刻検証の結果、調理日時を印字する期限管理(注:1)というラベルを張り替えた
と言う事実が当事者から証言され、その点について至急検証いたしました。これは
あくまでオペレーションの目安としての調理日時のラベルの貼り付けであり、また保
存試験でも製造日から7日後でも大腸菌が陰性であることが検証されております。こ
れらは食品衛生法に抵触しないこと、また健康被害もないという判断のもと発表す
るに至らないと判断しました。このラベルの取り扱いについては、事前に東京都の
食品監視課と確認済みです。
弊社では、引き続き店舗を直轄でコントロールしている中、11月26日夕刻、このことに
対する一部報道機関の問い合わせがあったこともあり、再度アスリート社に問い合わ
せしたところ、本日午前1時にアスリート社員から意図的なラベルの貼り替えをしたと
いう発言が検証されました。またアスリート社員の証言によると、賞味期限を過ぎたシ
ェイクミックス、ヨーグルトを使用していた可能性があるという発言がありました。それ
が事実なら違反の疑いがあります。
このことは今までの聞き取り調査の中では出てきておらず、弊社としては法令違反で
あるという技術的検証を終える前ですが、自主衛生基準が守られていなかった点と、
聞き込み調査の結果虚偽の報告がなされたことから、フランチャイズ契約の即刻契
約解除を通告、4店舗の営業を速やかに直営に移行しました。
報道機関からの問い合わせの前に、われわれの手で社員からの証言を早めに獲得
できなかったことは、まことに残念であります。
日本マクドナルドではフランチャイズ契約の締結に際し、国内法規より厳しいマクドナ
ルド自主基準の遵守と、定期的な監査による品質管理体制の維持について確認して
まいりました。しかし、今回株式会社アスリートが経営するレストランにおいて食を扱
う企業として看過できない状況となり、当該企業とのフランチャイズ契約を解除する
決定にいたりました。
また今回の事態を重く受け止め、全社の安全管理体制の周知徹底を図るとともに、
全店舗での安全監査を実施し、他の店舗において自主基準を逸脱する行為が無か
ったことを確認しております。
尚、これまでお客様からの健康被害についてのご連絡の無いことも確認されております。
また、専門家の見解では、通常の飲食で健康への影響はないとのことです。
われわれから積極的な謝罪告知にいたらなかった事、お客様には多大なご迷惑とご心
配をおかけした事を心よりお詫び申し上げます。
(注:1)期限管理について:
期限管理には賞味期限、開封食材の使用期限、製品の販売期限の管理があり、サラダ
はお客様にフレッシュなサラダを提供することを目的に、自主基準としてラベルに調理日
時を印字して貼り、そこから12時間を販売期限としております。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。