=================================食品安全教育研究所発行=
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■■ 原料由来の異物選別方法
■■■ 2016年8月21日発行
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おはようございます。河岸です。
「いい製品はいい原料からしか出来ない」と私は思っています。
そのまま出荷出来ないような不良品の原材料から製品を作るの
が技術だという方もいますが、いい原材料からいい商品が出来る
と私は信じています。
みなさんの工場の仕入れ先の点検を行っていますか。
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・講座名:“食の安全”を確保するための製造工場の運営
・管理と品質問題への対処法
【食品工場の想定外トラブルに対しての対処法を伝授!】
異物混入防止、アレルギー対策、防虫・防鼠、クレーム
発生後の再発防止、ミスを起こさない商品設計など“食の
安心・安全”を確保する品質管理手法を包括的に解説します。
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原料由来の異物選別方法
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全量検品が基本
食事をしていて「ご飯の中から石が出てくる」、
「納豆の中から変色した大豆が出てくる」、「鶏
卵を割ったら血卵だった」こういった異物の事例
が、ここ数年減ってきたと思いませんか。
お米、大豆、鶏卵はひとつひとつ、自動センサ
ーでチェックして出荷、使用しているから異物が
でずらくなってきています。
工場で金属検出機、エックス線検出機が設置さ
れていない場合を考えてみてください。ちょっと
した金属異物、石などがクレームになってしまい、
回収になってしまいます。最終製品が金属検出機
等の異物検出機を通過しているからこそ安心して
出荷する事が出来るのです。
ジャガイモなどの農産物は土の中にある、石、
金属などの異物をジャガイモの内部に取り込んで
しまう場合があります。牛肉、豚肉などの畜産原
料も注射針の折れたもの、散弾銃などの金属が混
入している場合があります。
農産物、畜産原料は、仕入れ先、もしくは使用
前に、金属検出機、エックス線探知機での全量検
品が必要になります。
殻、骨、変色などの検品
金属検出機、エックス線では除去できない異物
の選別を行っていますか。ゆで卵の殻、鮭をほぐ
した物の骨、レタスなどの変色部分の除去を機械
設備で完全に行う事は、まだ難しいものです。
最終的な選別は、作業者の選別作業に頼らざる
得ないのが現実です。
作業者の選別作業は、不良品をコンベア、作業
台上から選び出す不良品選別を行うのでは無く、
全ての原料を手に取り、手に取った物が良品なら、
良品置き場に置くという良品選別を行うべきです。
良品選別を確実に行なわせるためには、良品選
別を確実に出来る量を決める必要があります。一
時間あたり何キロまでなら確実に選別が出来るか
設定を行う必要があります。
チェックのポイント
1 農産物、畜産原料の金属検出機等の全量検品を行っているか
2 殻、骨、変色などの検品は、良品選別を行っているか
3 良品選別時の生産性を把握し、記録しているか
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
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