==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■   ガストから学ぶこと
■■■               2011年11月27日発行 
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おはようございます。河岸です。 
 本当に早い物で今週で11月も終わりになります。
 今年、発生した食品事故をすこし考え直したいと思います。
 来年を素敵な年にするためにも「他山の石」を考えてみませんか。
 
ツイッターをしています。食について是非合智しませんか。
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 ガストから学ぶこと
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他山の石

 「対岸の火事」という言葉があります。川の向こう岸の火事は
こちら側に影響がなければ、大きく燃えた方が面白いし野次馬と
して見ていても楽しいという事です。対岸の火事」に対して他山
の石」という言葉があります。
 自分を磨くためには、他の山にある石でも自分を磨くために使
うということです。
 対岸でも火事が起きれば、なぜ家事になったのか、消すために
どんな準備をした方がいいかを常に考えるということです。
「他山の石」を食品工場で考えれば、ガストの食中毒事故が起き
た時に、自分の工場で赤痢を出さないためにはどうしたらいいか
を考えることになります。

ガストから学ぶこと

 ガストの報告書は下記で確認することができます。
 http://www.skylark.co.jp/company/committee/111111.pdf
 私はガストの事故からは次の四点を「他山の石」にしたいと思
っています。

・手洗いの徹底
・検便の徹底
・健康状態の確認
・検食の保管

手洗いの徹底

 食品工場での手洗いは基本中の基本です。
 手洗の前に手のケアが必要です。
 これからの乾燥する季節には、手がアカギレ、ひび割れになる
方が増えてきます。
 アカギレになってしまった手をいくら洗っても綺麗にはなりま
せん。
 アカギレにならないように、手に怪我をしないようにどうした
らいいかを、従業員の方に教育する必要があるのです。
 お寿司のカウンターに食べに行って、握ってくれる方の手にバ
ンドエイドが貼ってあったらどう思いますか。
 手洗いは、特にトイレを使用したあとの手洗いが大切です。
 トイレに入る時には作業着の上を脱ぎ、トイレに入り、手を洗
った後はドアに触れずに出られる仕組みが必要です。
 手を洗う前に触れた箇所に触れないようになっているかの確認
が必要なのです。
 トイレに行って手を洗って外に出るまでに問題点がないかの再
確認が必要なのです。

検便の徹底

 皆さんの工場の検便の頻度はどうなっていますか。
 問題が起こった時に働いていた方すべての検便結果を確認する
ことができますか。もちろん、派遣の方、アルバイトの方を含め
て確認することができますか。
 新しい従業員を採用する時には、検便の結果を確認してから採
用することが必要です。
 面接の時に検便の容器を渡して、初出社までの間に結果が出る
ようにすべきなのです。
 検便を提出しない従業員に対しては、出社できない旨をキチン
と宣言し、実施すべきだと思います。
弁当、惣菜などのようにお客様が直接食べる商品を製造している
工場は検便を月に一回は実施すべきだと思っています。


健康状態の確認

 従業員の健康状態を確認していますか。
 下痢をしていないこと、手に怪我をしていないこと、熱がない
こと。
 食中毒の症状が出るまで、潜伏期間のある物もあります。
 海外で食中毒の可能性のあるものを食べていないか、家族で食
中毒の症状の出ている方はいないかなどの確認が毎日必要です。
 従業員の方が不足していても熱のある方、下痢の症状のある方
を工場内にいれてはならないのです。
 健康状態は事故申告が基本ですが、体温を計測させ、記録する
方が確実だと思います。



検食の保管

 食中毒事故が発生した場合、原因調査のためには保存サンプル
が必要です。
 原因究明も検体がなければ推測で行うしかないのです。
 工場で製造しているものが、事故を起こしたと仮定して、同じ
ロットの検食、サンプルを保管していますか。
 事故のロットの製造した時の帳票が保管されていますか。
 すべての製造ロットの細菌検査を実施するのは難しくても、す
べての製造ロットの検食を保管することは可能だと思います。
 検食の保管期間は、製品の賞味期限プラス、食中毒菌の潜伏期
間が必要です。
 最低でも賞味期限プラス14日以上は保管が必要だと思います。
 

 ガストの事故から学んだことを従業員の方、経営層に伝えるこ
とが大切なのです。 

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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