========================================食品工場長の仕事とは===

■■    エレベーターで強度偽装

■■■                            2007年7月14日発行 

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おはようございます。

河岸です。中国の食材が非常に危険との報道が繰り返し繰り返しされていま

す。今週のAERAも中国食品がいままでに日本で犯したミスのリストを載せて

います。偽装された食品をどうすれば見抜くことが出来るか検査に関する専門

書が有ります。2005年の発刊ですので少し情報が古いのと非常に高価です

が、会社で購入できるのならお勧めの一冊です是非読んでみてください。

注文は直接サイエンスフォーラムにお願いします。

http://www.science-forum.co.jp/books/0291.htm

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● 『食品鑑定技術ハンドブック』(0291) 【 試読もできます 】

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発刊:2005/01/19

価格:¥33,600円(税込)

体裁:A4判 並製 横2段組 406頁

 

○ 食の安心を支える科学的鑑定の全容・社会的検証の実際を初めて集大成

■ 主要構成

第1部 食品の科学的鑑定の実際

 第1章 食品表示の信頼性確保と鑑定技術

 第2章 科学的鑑定における品質保証とその留意点

 第3章 原産地判別

 第4章 品種判別

第5章 生産・加工方法の鑑別・鑑定

  第6章 原材料の鑑別

 第7章 鮮度判別

 第8章 遺伝子組換え食品とその分析技術

 第9章 アレルゲン物質の検出

第2部 食品の社会的検証と信頼確保への取組み

 第1章 現行法規に見る社会的検証の要求水準

第2章 消費者の信頼確保を目指して

第3章 コンプライアンス経営の確立を目指して

 第4章 企業における構造改革と意識改革の実践指針

第5章 信頼確保のためのトレーサビリティ

第3部 食品鑑定の歴史から見えてくるもの

第1章 商品学から見た本物の鑑定

第2章 食品偽装と消費者運動

第3章 近年の表示問題に見る総合的検証の重要性

 

▼ 注文や試読申込み・目次詳細はこちら ↓ ▼

http://www.science-forum.co.jp/books/0291.htm

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エレベーターで強度偽装

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食品だけでない偽装が増えてきました。

 耐震偽装事件のニュースを聞いたときに非常に寂しい気持ちになって来たこ

とを思い出します。同じ気持ちがエレベーターの鋼材偽装事件を聞いたときに

なってしまいました。いつから日本の技術は利益を優先するようになってしまっ

たのでしょうか。昔はコピー商品を造っても本物より安くて美味しい物を造り出す

のが日本の技術だったような気がします。マーガリン、かにかま(かに風味かま

ぼこ)どちらをとってもコピー商品と言ってしまえばそれまでですが非常に安くて

美味しいものです。私はパンに塗って食べるときはバターよりもマーガリンが好

きです。そしてマーガリンの指名買いもしています。製造者も満足して、消費者

も満足していた日本の物造りの技術が強度を誤魔化して商品の強度を証明す

る証明書も偽装して利益に走る事に変わってしまったことに寂しさを覚えます。

「自分の仕事を家族に話せるか再度考えてもらいたい物です。

 

「本物志向とは 本物風偽物との戦い」

http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/honnmono14.htm

 

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エレベーターで強度偽装 JFE系商社が鋼材をすり替え 朝日新聞より引用

2007年07月13日00時26分

 

 国土交通省は12日、エレベーター大手のフジテック(滋賀県彦根市)が02年

以降に製造した1万2000基以上のエレベーターに設計よりも強度の低い鋼材

が使われ、うち560基は建築基準法上、強度不足の恐れがあると発表した。鋼

材は、大手鉄鋼メーカー、JFEスチール系列のJFE商事建材販売(大阪市)が

強度の高い鋼材と偽って納入。偽装された鋼材の取引は、フジテック社員との

合意の上だった疑いがあり、国交省は同社に月末までの報告を求めた。

 国交省によると、偽装鋼材を使用したエレベーターの強度は最も低い場合で基

準の66%程度。建築基準法では3倍の荷重まで耐えるよう設計されているため、

通常の運行に問題はない。しかし、震度6強以上の地震でドアのない所で停止し

た場合、かごを支えているレールがゆがみ、再始動できなくなり、利用者の救出や

復旧に支障をきたす恐れがある。同省は、自治体を通じて補強や利用定員の削減

を求めた。

 強度の低い鋼材が使われていたのはエレベーター1万2727基とエスカレーター

634基。エレベーターのガイドレールの補強材「レールバッキング」、人が乗る「かご」

を支える「クロスヘッド」、かごの底を支える「プランク」という金具などに使っていた。

 JFE側は、納入時の検査証明書の偽造を認め、「フジテック社員と合意の上だった」

と説明。一方、フジテックは「すり替えは知らなかった」と反論している。

 両社の話を総合すると、鋼材の偽装取引は02年9月から始まった。フジテックの

注文書では橋や船舶、車両などに使われる「SS400」という鋼材を指定していたが、

JFE側は、強度の劣る「SPHC」鋼材を、「SS400」鋼材として納入し、検査証明書

を添えて納めることもあったという。

 JFE側は「注文書と異なる商品の納入は、フジテック社員との合意として、歴代引

き継がれていた」と説明しているが、フジテックは「確認できていない」という。

 偽装の動機として、JFE側の担当社員は「SPHCは納期を着実に守れるので、注文

書と違う品を納入した」と答え、金銭のやりとりもないという。

 

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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表紙イメージ 河岸宏和への質問



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