=================================食品工場の工場長の仕事とは==
■
■■ ヒューマンエラーを防止するー基本ー
■■■ 2009年1月26日発行
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おはようございます。河岸です。
関東も土曜日、日曜日雪がちらつきました。なんだかんだ言ってもやっぱり
冬なんですね。でも、今年は暖かくないですか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今週のお勧めの本です。
1分で大切なことを伝える技術 (PHP新書) (新書) 齋藤 孝 (著)
伝える事があるかどうか
英語でも日本語でも、人に物を伝えるためには、話術が必要なのではなく、
「伝えるべき意味があるか」と言うことが大切です。
日本人は、はっきり物を言わないとされています。ずばずば意見を言う人は
兎角うるさい人とされています。
しかし、「あなたの話には意味が無い」と言われないように日頃、自分は何
を伝えたいか考えておく必要があると思います。
たった1分ですが、1分あれば自分の思いをしっかり伝える事が出来るはず
です。
自分の思いを伝えたいあなたにお勧めの一冊です。
http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22/detail/4569704328
★五個です。
病院はもうご臨終です (ソフトバンク新書) (新書) 仁科 桜子 (著)
医者も人間です
現役の女医さんが書いた本です。医者はお金を持っていて、土日は高級外
車に乗って、ゴルフに行っている。こんなイメージを持っている人も多いと思い
ます。
最近のビル診と呼ばれている方は週末ゴルフをしているかもしれません。
しかし、著者のように、150%自分を捨てて仕事をしている医者もいるんだ
なと教えてくれます。
医者になるために何をしたらいいかも、自分の言葉で伝えてくれますので、
医者になりたい方、医者に子供をしたいかたに是非読んでもらいたい一冊で
す。
★4個
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/479735092X
=============================================================
★☆ ====================
ヒューマンエラーを防止する
=========================
当たり前の事を当たり前に行う
私は毎日始発駅から電車に乗っています。乗り継いだ先も始発駅で乗り継
ぐことができます。
始発駅と言うことは、終着駅にもなります。飲んで帰ったときなどは、駅員さん
に「お客さん終着駅です。」と声をかけてもらえるので乗りすぎることはありま
せん。
終着駅に電車が付いた時は、車掌さんやホームにいる駅員さんが、車両の
中を一台一台確認して、人が乗っていないかを確認して、全ての車両に人が
いないことを確認してから電車のドアを閉めています。
「当たり前の事を行う」電車を車庫に入れる時は、全ての乗客が電車から降り
ていることを確認してから電車のドアを閉めること、この当たり前の事がなかな
か出来ないのです。
遊園地などにある観覧車は、営業を終わる前に、必ず一周させて、観覧車の
中に人がいないことを確認してから、観覧車の運転を止めることが定められて
いるそうです。
バスを車庫に入れるときには、運転手さんが、バスの中に乗客が残っていな
い事を確認してから車庫に入れて鍵を閉めることが定められています。
韓国の地下鉄で火災事故が起きた時は、地下鉄の運転手さんが自分が逃げ
るときに車両のドアを閉めたまま鍵を抜いてしまったので、乗客が閉じ込められ
てしまい被害が大きくなってしまいました。
何故当たり前の事が出来ないのか
当たり前の事が何故出来ないのでしょうか。
「バスの中に閉じ込められて朝を迎えてしまった」「観覧車の中に朝まで閉じ
込められてしまった」「飲んで電車に乗ったら気が付いたら、電車の中で朝を
迎えてしまった」全てが良く聞く話です。
アメリカのハドソン川に不時着した飛行機を操縦していた機長は、不時着し
て、自分が避難するまえに、飛行機の中をに2往復して逃げ遅れた乗客がい
ないか確認したそうです。
しかも、不時着したあと、家族に電話をして「今日は遅くなるから晩御飯は
いらない」と電話したそうです。
「乗客が避難しているかしっかり確認する」と言った当たり前の事をする。帰
りが遅くなって家で晩御飯を食べられない時は電話をする。この当たり前の事
が出来ないのです。
「観覧車を一周させて中を確認しなくても、たぶん大丈夫だろう」「バックミラ
ーでみてもだれもいないから大丈夫だろう」と家路を急ぐばかりに安易に判断
をしてしまうのです。
日付ミスを防止するために
日付ミスを防止するときに「日付の確認は一つ一つの数字を必ず声に出して
読んでください」というルールを決めてもなかなか守られません。
「自動印字だから間違うはず無いよ」「もう何年も間違えていないから大丈夫
だよ」と「大丈夫だろう」と思ってしまい、つい手を抜いてしまいます。
手を抜いてしまった結果が「賞味期限2009年2月30日」と言ったありえない
日付の商品を市場に出してしまうのです。
当たり前の事を当たり前に行うことがいかに難しいか考えてみませんか
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。