==================================食品安全教育研究所発行=

■■  大阪商人から学ぶ事
■■■                  2014年8月16日発行 
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おはようございます。河岸です。偽装してでももうけたいと思っている
責任者は業界から退場して欲しい物です。
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 http://www.yomiuri.co.jp/national/20140814-OYT1T50118.html
 しゃぶしゃぶ木曽路3店の松阪牛、実は無銘柄牛
  しゃぶしゃぶチェーン「木曽路」(本社・名古屋市)は14日、
大阪市、神戸市、愛知県刈谷市の一部店舗で7月末までに、無銘柄
の和牛を「松阪牛」や「佐賀牛」と偽って提供していたと発表した。
 少なくとも、2012年4月以降、計7171食を、銘柄牛と偽
装して出したという。
 メニュー表示と異なる牛肉を使って提供されたしゃぶしゃぶやす
き焼きは、北新地店(大阪市北区)で6880食、神戸ハーバーラ
ンド店(神戸市中央区)で245食、刈谷店(愛知県刈谷市)で4
6食。具体的には、しゃぶしゃぶのコース料理のうち「和牛特選霜
降り肉」(5500円、税抜き)の牛肉を「松阪牛」(7000円、
同)などとして提供していた。大阪の店舗では、食品の虚偽表示が
各地で相次いで発覚した昨秋以降も続いていた。
 問題は今年7月、木曽路北新地店が大阪市消費者センターの立ち
入り検査を受けたことをきっかけに、同社が全店を対象に2012
年4月から今年7月末までの間の牛肉の仕入れ状況などを調査した
結果、判明した。同社は2012年3月以前についても調査を進め
ているが、「各店舗の売り上げと仕入れのチェックに弱い部分があ
った」(幹部)と説明している。
 同社によると、問題の3店の料理長は、社内調査に対し、「店の
利益を増やすためにやった」と話しているという。

2014年08月14日 20時26分

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 大阪商人から学ぶ事
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儲け至上主義は限度がある

 大阪商人は「カネがなければ知恵を出せ、知恵がなけれ
ば汗を出せ」と言っていたそうです。
 私に商売を教えてくれた台湾の餃子会社の社長は、この
言葉の後に、「汗も出さない者は去れ」と口癖の様に話さ
れていました。
 物を売って儲けるという商売は、経営者がとかく金儲け
だけに走ってしまいがちです。
 利益が上がってくれば上がって来るほど更に利益がほし
くなるようです。
 商売で利益を上げることは悪いことだとは思いません。
商売は必ず利益を出し続ける必要があると思います。
 考え無ければならないのは、商売で上げた利益の使い
道にあると思います。
 中国産の野菜を高く売れるからと言って国産表示に変
更して売ることは、利益さえ出ればいいと言う経営者の考
え方が表れた結果かもしれません。
 大阪商人の根底には「三方よし」という発想があるそう
です。
 三方よしというのは、「自分(企業)よし・相手(客)
よし・世間(社会)よし」ということです。
 現在で言うWIN―WINの関係と言った事になります。
 企業も儲けてお客さんも、社会もよくなるのが商売の基
本と言えます。
 産地偽装などを行う会社に代表される考え方、自分の会
社、自分さえ儲ければいいという儲け至上主義は江戸時代
から行ってはいけないとされていました。

 

お客を差別してはいけない

 1990年のアメリカ映画「プリティーウーマン」の中で主
演のジュリア・ロバーツが演ずるフッカー(hooker)娼婦
役ビビアンが高級ブティックに買い物に行きました。
 ブティックの店員はビビアンの身なりをみるなり、「あ
なたにお売りする物はこの店にはありません」と追い返し
てしまいます。
 百貨店の三越の祖先は、「貧富の差で客を差別しない」、
「年寄りや子供を大切に扱い、年寄りが来たときは茶を出
す。子供が来たときは茶菓子を出し与える」、「悪い品物
を良い品物だなどと嘘をついて売らない」、「万が一不良
品を渡したときに、気づいた客が来たときは気持ちよく取
り替える」という経営方針をたてました。
 現在でも充分通用する方針です。
 身なりで客を差別した、プリティーウーマンの中の店員
は大きなミスをしたと言えます。
 産地偽装などを行う経営者は、まさしく悪い品物を良い
品物と偽って販売していたと言えます。
 
 会社は「自分(企業)よし・相手(客)よし・
世間(社会)よし」が基本だと思います。
 
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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