==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■    第三者の工場監査の重要性

■■■                            2011年1月15日発行 

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おはようございます。河岸です。今年は残飯おせちで年が明けました。

今年の食品の偽装、問題などは残飯おせちで終わるといいのですが。

ツイッターをしています。食について是非合智しませんか。

https://twitter.com/ja8mrx

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私のセミナー、講演会の案内です。

●私の無料講演の案内です。

「 川 下 か ら "食" を 問 い 直 す 」

日時:2011年(平成23年)1月21日(金)13:30 〜 15:40

東京農業大学「食と農」の博物館

「スーパー食品売り場の舞台裏」

http://yoishoku.com/cat6/100-1/

 

●低コストでクレーム・事故を限りなく”0”に近くするための企業事例からみ

る食品異物混入対策

日 時 平成23年1月27日(木)10:30〜18:25

         28日(金)10:00〜14:55

会 場 [東京・五反田] ゆうぽうと 5階 かたくり

http://www.gijutu.co.jp/doc/s_101125.htm

講師割引きはこちらから ↓↓↓↓↓↓

http://ja8mrx.la.coocan.jp/2011jan1.pdf

 

●無料の講演会を行います。スポンサーは生産管理のソフト会社です。

テーマ「生産管理の基本の基本」生産管理、洗浄殺菌の注意点のお話し。

日時 2011年2月3日木曜日 大阪

    2011年2月4日金曜日 名古屋 

 申し込みは下記から ↓↓↓↓↓

http://www.asprova.com/jp/seminar_jp/eventlist.html

 

●2月17日 宇都宮市保健所主催のセミナーがあります。

私も「食品工場の品質管理」でお話をします。

手帳に印をお願いします。

 

●虚偽の発覚事例からみる

製造現場で起こりやすい嘘の傾向と見極め方

〜作業員教育/組織の改善/監査のコツ〜

平成23年2月21日(月) 東京

http://ja8mrx.la.coocan.jp/102154uso.pdf 

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・食品工場の参考になる本  

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・中食・外食で参考になる本 

   http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22

 

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 第三者の工場監査

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危害から守る傘に穴が無いか

食品工場で作られる商品はあらゆる危害から守られている必要があります。

食品危害は次の6種に分類する事ができます。

1. 物理的危害 → 金属などの異物混入のリスク

2. 化学的危害 → 化学薬品等の混入のリスク

3. 生物的危害 → 賞味期限前に腐敗するリスク

4. ペスト危害 → 虫、鼠などの混入リスク

5. 表示ミス  → 食品表示の間違いのリスク

6. アレルゲン → アレルゲン表示ミスのリスク

 工場で製造される商品は、常に食品危害から守られている傘の下で製

造されている事が必要です。

 しかし、食品危害から守る傘が常に支えられているか、傘に穴が開いて

いないか等は、毎日工場で働いている方では、発見が困難な場合が多い

物です。

 危害から守る傘が間違い無く支えられているか、傘に穴が開いていない

かを点検するには、知識と経験が必要です。

 私は、30年近くあらゆる食品の製造現場で実際に働いて来ました。ここ

十年は毎年100箇所近くの工場を監査してきています。

 製造トラブルの多い工場、クレームの多い工場、菌検査の結果が悪い

工場は共通の問題点を抱えているものです。

 工場の中に賞味期限が切れた原料が保管してあっても、従業員の方

は慣れてしまって問題だと思わないのです。

 北海道の挽肉偽装を行っていた会社でも多くの問題点を抱えていたと

されています。

 ・産地を無視した表示の実施

 ・細菌検査結果の偽装

 ・床に落ちた肉をそのまま使用

 ・鼠のかじった肉を使用

 ・海に汚水を垂れ流し

 等々数多くの不正があり、最終的に大きな問題となったのです。

 まさしく発覚したのは氷山の一角でしかないのです。

 私も多くの工場を見ていると、クレームの多い工場は、工場の敷地に

入った瞬間に解る物です。

 製品が太陽光線の当たるところに放置されている、しかもその商品は

冷凍保管の必要な物と表示されている。

 従業員の駐車場が不足し、歩道に駐車しているなど不正の温床が工

場に入る前から目に着く物です。

 しかし、現場の管理者、従業員は問題点、危害を守る傘の穴に気が

付いていない物です。

 

第三者の目が必要

 工場を監査、確認するときは、第三者の目が必要です。

 「駐車場に止めることが出来ない」「製品に太陽光線が当たっている」

等と言った事は一般的には許されない物です。

 しかし、毎日毎日同じ環境で仕事をしていると、環境の異常さに気が

付かないのかもしれません。

 毎日作業している方は、天井から錆が落ちている環境の中でも問題が

無いと思ってしまうのです。

 毎日クレームが続いている会社は、クレームになれてしまうのです。

 クレーム対応専用の社員を採用し「クレームをうまく処理するのが仕事

だ」と思ってしまうのです。

 「ゆで卵に殻が入るのはしょうがない」

 「鮭の身に骨が入るのはしょうがない」

 「鶏肉に骨が付いて居るのはしょうがない」と工場の責任者が口に出して

言ってしまえばクレームは無くならないものです。

 クレームが続く工場、クレームが製品の出荷量に対して1ppm以上発生

する工場。

 商品が賞味期限まで持たない工場については必ず原因があります。

 まさしく製品を危害から守る傘に穴が開いている工場になるのです。

 危害から守る傘がキチンと支えられているか、傘に穴が開いていないか、

第三者の目で監査を行うことが大切です。

 監査の仕方、監査の見方が解らない方はご相談にのります。

 是非 連絡を お願いします。  http://form.mag2.com/rouvoviami 

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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「食品販売の衛生と危機管理がよ~くわかる本 」

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『“食の安全”はどこまで信用できるのか 現場から見た品質管理の真実』 

『ビジュアル図解 食品工場の点検と監査 』

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