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　工場自体の防犯について
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防犯は危機管理の第一歩

　工場自体の安全管理、セキュリティー管理は、今まであまり考
えられていませんでした。
　しかし、食品の安全が注目をあびるに従って、工場内外の安全
管理が求められるようになってきています。
　中国毒餃子事件のように食品に化学薬品を混入されないような
管理が必要なのです。
　外部訪問者の管理、外部から搬入される荷物の管理、従業員の
異物の持ち込みの管理、商品等の持ち出しの管理が必要な時代に
なってきたと思っています。
　日本の工場では考えられないことですが、会社から解雇処分、
リストラ等で解雇通知を受けた従業員が逆恨みをして異物を混入
する事も考えなくてはいけません。
　従業員が工場に入るとき、工場から出るときは、必ずタイムカ
ードを打って、入退場時間が記録に残ることが必要です。
　出来れば従業員の出入り口は、監視カメラの導入が必要です。
　何か問題が有ったときに出勤時と帰宅時の鞄の大きさが違うと
か、違う物を持って帰った時の証拠になります。
　食品工場では、持ち込んだ鞄の中身を出勤時と帰宅時に鞄の中
身をあけてチェックする必要が本来あると思っています。
　鞄の中身を確認する行為が有るだけで、異物の持ち込み、商品
の持ち出しを防ぐことが出来ます。

お客さまも鞄のチェックが必要

　外部訪問者で定期的に訪問する方たち、毎日の配送車の方、様
々な管理業者の方については、タイムカードの作成が必要です。
　受付にタイムカードを作成して、入退場するときにタイムカー
ドを打つようにします。
　外部の方が工場の商品の持ち出しを監視するために、空容器を
配送車に積み込むときには、中身が空かどうか確認する行為が必
要です。
　空容器の中に工場で製造している商品を早朝で誰もいないとき
に詰め込んで、持って帰る事は良く聞く話です。
　不定期で商談等に来られる方は、アポ無しの訪問は断るように
します。
　「等工場は予約の無い方の商談はお断りします」と一枚張り紙
をしておけば、受付の方が断りやすくなります。
　アポの入っている業者の方は必ず入場時間と退場時間を記入し
てもらって、鞄のチェックをする必要があります。
　入場点検自体にやりすぎと言うことは無いと私は思います。

小さな事でも警察に届ける

　事故が起こってしまった場合の対応です。
　必ずどんな小さな盗難事故でも警察に届けます。
　盗難事件、工場内に有機溶媒、毒物を持ち込む行為は立派な犯罪です。
　犯罪行為に対しては毅然とした対応を行うことが大切だと私は思って
います。