==================================食品安全教育研究所発行=
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■■ アニマルウエルフェア
■■■ 2014年4月12日発行
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おはようございます。河岸です。
コンビニ弁当にフォアグラを使用したものが発売中止に
なった事がありました。皆さんが毎日食べている卵、肉が
どのように生産されているか、鶏などがどのように育って
いるか、少し考えて見ませんか。
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●通信教育の案内です
「食品期限設定試験における科学的根拠構築/実証手法」
食品期限、消費期限、賞味期限の設定方法、管理方法につ
いて詳しく解説します。
みなさん お待ちしています。
http://www.gijutu.co.jp/doc/t_40401.htm
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青いラップなど便利な備品です。
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アニマルウエルフェア
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アニマルウエルフェアとはなんでしょう
アニマルウエルフェア(Animal Welfare) 直訳すると、
動物の幸せ、幸福、福利、厚生などと訳すことができます。
卵、肉を利用している動物たちを育てるときに動物を機械
のように取り扱ってしまう動物たちの一生を幸せに、せめて
幸福に過ごしてもらうためにどうしたらいいかを考えること
がアニマルウエルフェアになります。
例えば卵を産む鶏であれば、卵を産む環境、卵を産み終わ
ってから、肉用に処理されるまでの環境が、鶏にとって幸せ
な一生を送っているかどうかと言うことです。
生まれた時の姿を変えてしまうこと
ひよこは孵化して一週間くらいの時に、くちばしの先を焼
き切ります。理由は、鶏同士のいじめを無くすためです。鶏
は10羽いると10羽の中で一番弱い鶏をいじめてしまいま
す。
10羽の中で一番弱いひよこの尻をつついていじめて最後
は死んでしまうまで、尻をつつくのです。もし10番目の鶏
が死んでしまえば、今度は9番目に弱いひよこをいじめる事
になります。
強い鶏は自分のストレスを発散させるのです。このしりつ
つきを行っても、死んでしまわないように、ひよこのうちに、
嘴を焼き切って、平らにしてしまいます。本来鶏は、土の中
にいるミミズやいろいろな虫を掘り出して食べるために、嘴
がとがっているので、その本能を生かすことが出来なくなっ
てしまいます。
生まれた時の姿を変えるのは、豚は子供のうちに尻尾を切
ってしまい、牛は角が生えてこないように処理します。この
ような本来の姿を変えることは本当に動物が幸せかどうかを
考えなくてはいけません。
どのぐらいの広さがあれば幸せなんでしょうか
採卵鶏の鶏は、通常ケージ(金網でできたとりかご)の中
で飼育します。その広さがどの程度あれば幸せな生活と言え
るのでしょうか。
私は中学、高校までは3畳間と押し入れがついた部屋で生
活していました。もちろん勉強机も入れて、布団も引いて寝
ていました。
大学の寮では四畳半くらいの部屋に二人で生活をしいてい
ました。
社会人になってからは、6畳間で二人で生活をしていまし
た。さすがに今は、私の部屋は10畳くらいある部屋を書斎
に使用しています。
さすがにこのくらいの大きさになると狭いとは思えません。
今も三畳間だったらパソコンを叩いていても狭いと感じてし
まうと思います。
では、鶏はどのくらいの広さがあれば十分といえるのでし
ょうか。ケージで飼うこと自体が、動物の幸せを考えたとき
に疑問に思います。本来は、田舎の家のように囲いも無い、
広い庭で自由に生活して、卵を産んでいた鶏が、飼育のい効
率からケージ飼いになり、広さも、経済効率だけ考えて決め
られています。通常は60cm×40cmのケージに7羽程
度飼育しています。この大きさが日本の標準的な大きさにな
ります。EU(欧州連合)では、ケージで飼う鶏舎の新規建設
は認められていないと聞いています。
強制換羽
鶏は春と感じたときに卵を産み出して、そして一年程度た
つと、一度餌を切られて冬になり、そしてまた春になります。
本来鶏は日が延びてきたと感じたときに卵を産んで、冬にな
って餌が食べられなくなると、卵を産まなくなり、毛が生え
替わってそしてまた春になると卵を産むようになります。
鶏が卵を産み続けると、卵のサイズがL玉より大きな卵を
産むようになるため、一度強制的に冬にしてしまい、鶏を若
返らせます。
これが強制換羽です。餌を与えず、最低限必要な水のみの
生活を2週間くらい送ると、毛が生え替わります。このよう
な強制換羽が鶏にとって幸せかどうかは、非常に疑問です。
最後の瞬間
鶏の肉にする処理は、生きたまま意識のあるまま鶏の足を
ぶら下げ、そしてコンベアで回っているときに、首を切って、
放血します。
そして血がすべて無くなると死んでしまうことになります。
この生きて意識のあるまま、コンベアに足をぶら下げて、
首を切られる行為が幸せかどうか、本来であれば麻酔で眠ら
せてから、コンベアにかける必要が有るのではと言う議論が
あります。
このように考えていくと、私たちの食生活のために生きて
いる動物たちの生活が、一生が幸せかどうかは真剣に考えて
いく必要があります。
今日、今すぐに出来なくても、本来どうあるべきか考えて
おく必要があると思います。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
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