========================================食品工場長の仕事とは===
■
■■ 「赤福」事件
■■■ 2008年3月15日発行
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おはようございます。河岸です。
昨日のホワイトデーは皆さんしっかり贈りましたか? 忘れた方は今日でも
間に合いますよ。
「“食の安全”はどこまで信用できるのか 現場から見た品質管理の真実」
By 河岸 宏和 アマゾンで購入出来ます。よろしくお願いします。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4756151353/250-4889569-1797033
読者の方から、この本の題名は「弁当はコンビニで買え」
「安心安全な弁当はコンビニ弁当だけ」が良かったのにというメールが来まし
た。読まれていない方は是非読んで感想を教えてください。
今週のお薦めの本です。
なぜ毎日コンビニで買ってしまうのか? [マイコミ新書] (マイコミ新書) (新書)
漆原 直行 (著)
日本の風景ですね
真夏でもちょっと寒くなるとおでんが食べたくなって、真冬でもちょっとストー
ブを焚きすぎるとアイスクリームが食べたくなってしまう。そんな時にコンビニ
は本当に便利です。
子供の運動会にコンビニのおにぎりが安全だからと言って弁当の代わりに
持って行く人も増えました。
コンビニとニュースを検索すると毎日のように強盗事件が検索できます。
コンビニ強盗はレジの中に数万円しか入っていないことを知っているのでし
ょうか。
コンビニで働いたことのある著者がコンビニの「イロハ」を書いた入門書です。
http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22/detail/4839925968/250-4889569-1797033
営業改革のビジョン 失敗例から導く成功へのカギ (光文社新書) (新書)
高嶋 克義 (著)
営業も変化への対応が必要です
ものが売れない時代の中で、確実に売れているものがあります。ほしいも
のがすぐに手に入らないこともあります。任天堂DSの白、アップルのI-POT
などもスキ色が手に入らないことがありました。
営業も売れない理由を他部門の性にすることなく、データーで市場を分析して、
起きている現象をフィードバックすることで確実に成功できるJと説いています。
改革をしたいと思っている方にお勧めの一冊です。
http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22/detail/4334032982/250-4889569-1797033
御社の営業がダメな理由 (新潮新書) (新書)
藤本 篤志 (著)
効率を求めないといい仕事はできません。
残業がつかない、管理者でも残業をつけないといけない
本当に面倒な世の中になってきたと思っている方は多いと思います。
一生懸命A4一枚の報告書を打つのに2時間かかる方と、10分で同じレポー
トを造るひとでは効率が自然に変わってきます。
どうしたら、効率よく営業ができるか、営業は根性で数字をあげるものだと
思っているかたは、是非、一読をしてみてください。営業マンをいくら変えても、
優秀な営業マンを雇っても会社はよくならないことに気がつくと思います。
http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22/detail/4106101653/250-4889569-1797033
ウェブ国産力―日の丸ITが世界を制す (アスキー新書 047) (新書)
佐々木 俊尚 (著)
PC98の時代がくるかもしれません
Z-80の時代からパソコンと仲よくしている私は、マイクロソフト一色の今の時
代はおかしいと感じています。ワープロソフトはむかしから一太郎を使っていま
すが、ほかのソフトは、ファイルを他の方とやりとりする都合上、ついマイクロ
ソフト社製を使用してしまいます。
もちろんパソコンのプロフェッサーはマイクロソフト社製です。
インターネットの検索エンジンもグーグルを使っていますので、ここで日本の
技術者は携帯電話のリナックスのように日本の技術で世界を制覇してもらい
たいものです。
パソコンがすべてアメリカの技術に頼ることなく国産でなにかできないか考
えてしまう一冊です。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4756150950/250-4889569-1797033
=============================================================
★☆ ====================
「赤福」事件
=========================
消費期限及び製造日、原材料表示偽装事件
赤福は2007年10月に食品の品質表示などを定めているJAS法違反容容疑で
農林水産省、伊勢保健所の立ち入り調査を受けました。内部告発者より夏場に
製造日と消費期限を偽ったことがあると伊勢保健所に情報が入ったのがきっか
けと言われています。
赤福は出荷の際余った餅を冷凍保存して、解凍した時点を製造年月日に偽装
して出荷していました。巻きなおしは、未出荷のものもあれば、配送車に積んだ
まま持ち帰ったものもあったそうです。さらに、回収した赤福餅を、餅と餡に分け
て、それぞれ「むき餅」「むき餡」と称して、材料に再利用していました。更に調査
が進むと売れ残った商品を再度包装し直して出荷している事実も発覚してきました。
原材料表示では、使用した重量順に「砂糖、小豆、もち米」と表示すべきところを、
「小豆、もち米、砂糖」と表示していました。地元保健所は巻きなおしの事実をつか
んでいたとの報道もありました。
報道によると製造日偽装は30年以上も行われていたとされています。
営業停止の間に、製造ラインには新たに、製品の再包装・再出荷と言った不正
行為を防止するために、製造年月日(「謹製」と表示)を包装紙だけでなく、折箱の
側面にも印刷する印字装置も設置されていました。2008年2月6日より「身の丈に
あった売り切りごめん」の商売を再開しました。
法律以前の倫理観を学ぶ事件です。
日本の法律は、事故が起きてから見ると不完全なところが見つかります。「赤福」
事件も単純に冷凍し解凍した日を製造日とすること自体は、法律違反になりません。
しかし、お土産で買う方は、製造日と記載してあれば、当日の朝にあんこを指でな
ぞって製造していると思うはずです。
食品販売、製造に携わる方は、今自分であつかっている商品を自分の大切な子
供に食べさせるつもりで扱うことが重要なのです。包み紙の日付を付け直す仕事
を家で子供には説明できないと思いませんか。
あなたの工場は何時でも工場見学を受け入れることが出来ますか。
小学生の素直な質問に答えることが出来ますか。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。